最近、デカセギが多い地域の新聞をみると、以前あまり見なかった記事が増えている。愛知、静岡、岐阜、長野、兵庫、三重などの地域のデカセギと住民との交流話や自治体の対処話である▼小さな自治体の中には、外国人の数が総人口の一割に近い所がある。そうしたところでは、デカセギを単に町にやって来た外国人、という受け取り方でなく、明らかに、一緒 ...
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コラム 樹海
最近の邦字紙には「日本のODA」や「円借款」とかの記事が目立つ。総領事館ベ―スでは慈善団体などへの「無償援助」もあるし、これはこれで大いに喜ばしい。あのチエテ川の改修や地下鉄工事への円借款もだけれども、こうした支援や援助ばかりを見ていると、日本は大金持ちと想い勝ちである。ところが―日本政府は世界でも有数の借金大国なのを知らない ...
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サンパウロ日伯援護協会が、リベルダーデ区内に土地を購入、〇九年の創立五十周年に新しい本部施設を建設する意向のようである。大きい事業なので、部内で異論もあったときく。しかし、賽は投げられた(事は始まった)。五十年の伝統がある、コロニアの最大規模を誇る公的福祉団体として、組織を挙げて目標達成に邁進してほしい▼さて、本部施設である。 ...
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十七日午前十時二十七分から二十五分間、ブラジルのTVバンディランテスのサード社長夫妻らが官邸を訪れ小泉首相を表敬した(時事通信の首相動静)。そこに同席して、百周年記念四事業の一つサンタクルース病院増築計画推進者らが直接説明したという▼振り返れば昨年十月にはアルモニア日伯学園構想も橋本元首相にお願いした。同時期に祭典協会の上原理 ...
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これは、特に比較的高齢の読者に問いたい。あなたならどう思うか、と▼高齢者に楽しく充実した日々を過ごしてもらおう、という趣旨で、定期的に集まって活動している団体(グループといってもいい)があるとする。ある日、ある活動で参加者の一人が倒れ、ケガをした。そのグループは、他聞をはばかり、あるいは、ケガをした人に配慮し、その事実を発表す ...
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「死ぬ前に会うのが望みです」と北朝鮮に拉致された金英男さんの母が涙を流して訴える。英男さんは横田めぐみさんの夫とみられ、娘のキム・ヘギョンさん(18)の父親の可能性が極めて高い。日本の政府がキムさんと金さん家族のDNAを鑑定したところ99・5%の確立で「血縁関係が深い」の結論に達した。外務省は訪日中だった北朝鮮の金桂冠次官に通 ...
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わが家の今月初めの電力料金支払い分の、純消費は二百八KW、料金五十九・七三レアル、請求されたICMS(商品流通サービス税)は二十一・六二レアル、料金に対して三六・二%であった。比較するものはないが、驚くほど高い、というのが実感である▼驚いていたら、最近伯字紙にブラジルの総税金の国内総生産に(GDP)対する比率が三八・九%だと報 ...
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モジの秋祭りが年々盛大になっている。同地の〃生き字引〃生田博さん(78、二世)によれば、このイベントの初めは一九二九年に総領事館勧業部が主催してモジで開いた蔬菜品評会だったという。「その年に、ボクはここで生まれたんですよ」と日系初の農業博士は胸を張る。秋祭りは今年で二十一回目だが、実はそれ以前に長い伝統がある訳だ▼日本人の同地 ...
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サンパウロの援協も、ポルトアレグレの南日伯援協も、巡回診療車を一〇〇%自前で購入することは困難であった。サンパウロの場合は、強力な理解者が日本にいて、これまではなんとか、常備を絶やさないでくることができた▼南日伯援協の診療車は、古くなり、巡回に支障をきたす恐れがあったという。総領事館の閉鎖があり、JICAの助成金も減少し、この ...
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民主党の代表に「豪腕」で鳴る小沢一郎氏が決まった。選挙は菅直人氏に47票もの差をつけての大勝だったけれども、これで党の再生ができるのかどうかの判断は難しい。新代表は「政権交代こそが真の構造改革だ」と訴えるが、今の民主党は右から左までの勢力が一緒になっており、政策の統一がなされていないのが実情と見ていい▼旧社会党と旧民社党は大き ...
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