樹海
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コラム 樹海
「石麻呂にわれ物申す夏痩せによしといふものぞむなぎ取りめせ」は大伴家持の句で万葉集にも載っている。日本人の鰻好きは有名ながら奈良時代の昔から愛好家が多くいたらしい。が、その生態についての詳細は不明だ
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いずれも八十路過ぎの高齢ながらその感受性の新鮮さと深さに驚かされる――このほど出版された『エスペランサ短歌教室生徒作品集』に寄せた水本すみ子さんの序文の一部である▼〇五年同教室に在籍した十七人の歌二
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パレスチナ人の若者が自爆テロを決行するまでの四十八時間をリアルに描いた問題作、映画『パラダイス・ナウ』(アブ・アサド監督)をみた。第二次大戦中の有名な「神風特攻隊」の青年パイロットたちも、戦地に向か
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(財)国際女子研修センターの小南みよ子理事長がさきごろ、ひっそり亡くなった。享年九十六、信念の固まりのような「明治の人」だった。あえて明治と書くのは、世代が新しくなってくると、こういう人は少なくなる
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鳥インフルエンザの広がりは速い。特に恐いのは病原性とされるH5R1型であり、これに感染した鶏は死亡し被害は大きい。中国やインドネシアでは人への感染もありすでに犠牲者が出ているし、対策に懸命ながら抜本
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3月3日は「雛祭り」―桃の節句とも。女児の節句であり春の訪れを祝うように華やかな内裏雛を飾り健やかに育つようにと祈る。あの胡粉を塗った人形が流行りだしたのは、室町の頃とされ庶民にまで行き渡るようにな
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仏教団体の会報のなかで、一つの句が紹介され、その「句の心」の論評があった。「人の行く裏に道あり花の山」▼証券業界では、この句が株式相場で利益を得たければ、他人の逆を行け、と解釈されているという。マン
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陶酔する国民――。毎年カーニバルの季節になると、しみじみ思う。サンパウロやリオのサンバ会場のTV中継映像はもちろん、サルバドールの巨大音響車、マナウスのカルナ・ボイでも、見渡す限りの群集が音楽に合わ
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「宮城の天才少女」がトリノ五輪の「金」に輝いた。日本中が待ちに待った瞬間―。フィギュアの荒川静香選手が氷上で見事な舞を演じ最高の「金」を手にした。首相は「やってくれた」と大喜びし国民は沸きに沸く。大
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日本の国会は面白い。先にも首相が「ガセは偽物、ネタは商品」と2度も繰り返したそうだ。勿論、議事録にもきちんと記載されているはずだし、こうした議員らの発言は多い。云うまでもなく、堀江貴文被告から武部勤