樹海

  • ドラマのような「モジ開植の祖」の生涯

     モジ・ダス・クルーゼス入植100周年式典を取材に行って、「灯台下暗し」だったと反省した。興味深い移民史の宝庫だ。サンパウロ市から東に62キロの地点にあるモジ市は、100年前にはわずか3万人の寂しい農

  • 日本式とブラジル式の排斥、どちらがいい?

     「誰かが、誰かを排斥する」。これは現在の日本やブラジルのみならず、どこの国でも何かしら行なわれているものだ。その対象が国によっては「移民」になるであろうし、どこの国もその意味ではモラル上の問題を抱え

  • アラス氏の連邦検察庁長官就任は民主主義の後退?

     世界的にも珍しい「ブラジル式民主主義」を象徴する慣習を無視――ボルソナロ大統領が5日、次期連邦検察庁特捜局(PGR)長官(日本式に言えば「検事総長」)に、3人リスト(lista triplice)に

  • ブラジル激動の時代を風刺した映画「バクラウ」

     「激動の時代にこそ、芸術は生まれる」。そのようなことは昔から言われる。たしかに「為政者からの圧力が強かったがゆえに生まれた芸術」の例は古今東西、枚挙に暇が無いが、現在、公開中の映画で、ブラジル史上、

  • 9・11と黄色い9月

     11日朝、「米国の同時多発テロ事件から18年」との報道が続いた。時の流れの速さに驚くと共に、余りにも鮮明に記憶に残る事件の一つだと痛感する。飛行機が相次いでビルに突っ込み、爆発的な火災が発生。多くの

  • 移民の経験を評価し直すありがたい国際学会

     「日系人にとって郷土料理とは何か」、「日系人にとって郷土とは何か」、「現在日本における『日本文化?』の流動性」、「言葉とアイデンティティの関係を過度に重視する問題」――などなど、気になるキーワードが

  • 名将交代で解決する問題なのか?

     2日、パルメイラスのフェリポン監督が解任された。2002年のロナウド、ロナウジーニョ、リバウドの伝説のセレソンを世界一に導いた彼ほどの名将がシーズン半ば、しかもチーム成績が低迷しているわけでもないの

  • 「時が来ると実がなる」事を信じたい

     日本の友人がフェイスブックにプルーンの実の写真と、「時が来ると実がなる」との言葉を載せた。それを見、弊社で日本語の研修をし、北海道で国際交流関係の仕事をした後に帰国、ブラジルの公文本社で勤務している

  • 有名日系経営者と日本語で許しを乞う乞食の格差

     「セグランサ(治安)の問題があるから、名前と写真は出さないでくれ」――8月28日夜、サンパウロ市のジャパン・ハウス内のレストラン藍染で行われた、TOTOの便座およびウォシュレット製品の発売開始式で、

  • 全てはタイミングと協調の問題

     ブラジルがアマゾン森林火災問題で良くない意味で世界に注目された1週間だった。これに関し、世界の世論の大方は「火災の原因となる森林伐採を増加させたブラジルが悪い」と見ているが、ブラジル内を見ていると「

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