樹海
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コラム 樹海
汚職と拝金主義が横着にも我が物顔をして罷り通る。古代のギリシャにもあったし、昭電疑獄やローキードなど日本でも利益誘導型の政治が数多くの腐敗政治を引き起こした。この旧来の陋習は恐らく世界の国々に共通す
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「イゴシサ」は、種子島に鉄砲が伝来した年であり、日本史を勉強し始めた頃は暗記するのに苦労したものである。云うまでもなく1543年でありポルトガル人が持ってきた。この鉄砲が日本の戦さの仕方を根底から変
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NHK大相撲実況中継で楽しいのは、力士たちの取組みのほかに解説がある。親方衆がやったり、評論家、作家がゲストで登場したりする。親方たちの解説は技術的なことが多いのだが、力士の態度などにふれて、十分に
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「外国人児童生徒の不就学ゼロ」宣言をした岐阜県可児市は、多文化共生都市にむけ大きな一歩を踏みだした。さらに同市の国際交流協会は基金を作り、外国人生徒向けの高校進学奨学金制度まで昨年創立した。全国的に
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戦後移民の中高年層の画家たちは元気がいい。才能のある人たちが、いまサンパウロ総領事館の後援を得て、合同展「サンパウロ戦後移民具象画展」を開催している▼参加十人のなかには、着伯早々プロのような人、プロ
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100歳バンザーイ。日本は長命の国で百歳以上が2万5606人もいる。厚労省が調べた「長者番付」でわかったのだが、こんなにも沢山のお年寄りがいるとは頼もしくもあり喜ばしい。昨年に比べると2568人も多
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まさか―これほどの判決が出るとは思わなかった。米国に在住する日本人が、海外に住む日本人にも選挙権をと訴えていた裁判は、一審と二審とも全面的に敗訴していた。云わば「門前払い」なのである。それがなんと、
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いまごろ、移住地を造成して集団移民を入れる国がある。隣国パラグァイである。ただし、資金を十分に携行した移民である▼日本政府の機関がブラジルやパラグァイに移住地をつくって、移民を送り出したのは、もっと
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週末にサンパウロ市で起きたデカセギ家族五人殺害事件はまれにみる残虐なものだ。しかも、目前に五十周年式典を控えたコチア青年の一人とは――。米倉貞さんら家族五人は一晩がかりの拷問のすえ殺された。言葉にな
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二天武道研究所の招請で来伯、三週間にわたってブラジル人古武道愛好者を指導した杖道の達人の話を聴いた。神道夢想流杖道免許皆伝の神之田常盛さんは、七十八歳ながら、武道に青年のような情熱を持っていた。警視