樹海
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コラム 樹海
あの日は炎熱であった。茶の間に集まった家族や村の人々は神妙な顔つきをしてラジオに向かう。子供の目には奇妙な情景だったが、みんなが緊迫した表情で軽口を叩く者もいない。家族も部落の人々も全員が起立。やがて
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コラム 樹海
どなたかコスモスの栽培法をよく知っている人がいたら、ポッソス・デ・カルダスの松尾三久さんに教えてあげてくれませんか――。松尾さんは、しばしば紹介しているように、ポッソスで(柔道の)「センセイ」として
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「郵政解散」―いや「八つ当たり解散」と世は姦しい。首相も悩み抜いての決断だったろうし閣議で解散を決める前夜には、森喜朗前首相が事前の連絡もなく首相公邸を訪ね「解散をするな」と大議論をしてもいる。森氏
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コラム 樹海
在伯県人会にとって、けっして古びることのない希求は「会館建設」。希求とは、手にいれたいと、願い求めることだ。奈良県人会館に〃同居〃させてもらっていた千葉県人会もいよいよメトロ・ジャバクアラ駅至近に、
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鮨職人の腕は玉(ぎょく)でわかる。卵を厚く焼のは難しい。所謂、厚焼きだが、あのオムレツを上手に焼くのには至難の技がいる。フランス料理の名人・村上信夫さんも、修業の頃には苦労の連続だった。10枚も20
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原爆の悲劇を描く「黒い雨」は井伏鱒二の名作だが、核爆弾が爆発すると大気から放射能だらけの黒い雨が実際に降るという。8月6日午前8時15分。広島の空に一発の原爆が投下され7万人近い市民が一瞬のうちに死
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ブラジル日本文化協会が「水曜シネマ」を始めた。外部からいい企画をもらったものだ。持ち込まれた企画をすんなり受け入れる柔軟性が、文協にまだあった。映画が大好きなお年寄りには朗報である。母もので知られる
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アンデスを越えて太平洋への夢―。この壮大な夢物語であるブラジルからペルーへの大動脈となる道路建設が近く始まる。総延長2600キロ。このうち1000キロの工事入札がありブラジルの会社が5・5億ドルで落
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拡大路線を走り、開催規模がより大きくなった日本祭り。コロニアの参加団体は、来年も開催されたら、ぜひ参加したいと思っているだろうか。苦労した割りには報われない、もうこりごり、なのだろうか▼日本から来て
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日本のODAは財政難もあって減少の傾向にあるが、外国への支援は今も続いている。サンパウロなどでは無償の協力と支援の評判がよさそうだし地味な性格ながら人々に喜ばれているのがいい。こんな国際協力の一つに