セルジオ・モロ法相が苦境に立ち続けている。サイト「ジ・インターセプト・ブラジル」からの漏洩文書を使った追及を道義的な問題にする人は少なからずいる。だが、「漏洩内容は国民の関心のあるもの」として、2度もルーラ元大統領絡みの漏洩で名をはせた同氏の主張の説得性に対する国民の答えは、6月30日に行なわれた、残酷なまでに閑散とした擁護デ ...
続きを読む »樹海
わかっちゃいるけどやめられない!?
その昔、「わかっちゃいるけどやめられない」という歌詞の入った曲があった。「わかっちゃいるけど」の後には、「始められない」「言い出せない」など、色々な台詞も入りうる▼身近な人が「止められない」と言う例には喫煙や浪費癖、飲酒、喧嘩などがある。3日のTVでは、喫煙者は視力を失う可能性大との研究結果や、様々な理由で煙草を止めた人や止め ...
続きを読む »極右VS極左の仁義なき戦い
「こんなシュール(超現実的、奇怪)な光景が見られるとは…」――6月19日に上院憲政委員会でなんと9時間にわたって繰り広げられた、セルジオ・モロ法相を問い詰める政治家たちの鬼気迫る様子をテレビで見ながらそう感じた。両手に余る汚職告発をかかえていつ監獄送りになってもおかしくないレナン・カリェイロス上議らが、巨悪を追い詰める「汚職撲 ...
続きを読む »ボルソナロ丸、羅針盤なき旅の怖さ
ボルソナロ政権発足から半年。経済回復など、変化を望む人達が期待を込めて選んだはずの大統領だが、期待が大きかった分、早くも失望感を味わっている人が多かろうと感じるこの頃だ▼当選直後から問題を感じていたが、個人レベルの発言なら目をつぶろうと思っていた環境や思想に関連する発言は、国政レベルでもそのまま。地球温暖化を否定し、法定アマゾ ...
続きを読む »生き残りを模索するニッケイ新聞
日本移民の日の特集号に掲載した「サンパウロ新聞廃刊の経緯」には、日本側を含め、各方面からたくさんの反響が寄せられた。それだけあの廃刊は大きな衝撃を与えたのだと痛感した。 と同時に、「ニッケイ新聞はどう生き残るつもりなのか。戦略を説明しても良いのは」という意見も頂戴した。襟を正して、今までやってきたこと、今後やるべきことを読者 ...
続きを読む »「言葉の力」を大切に
知人との会話の中で、「言葉の力」という言葉が出てきた。「愛」「感謝」といった言葉を書いた紙の上に水の入った入れ物を置いておくと、水の分子が雪の結晶のようなきれいな形になり、水質もよくなるが、「憎しみ」「怒り」といった言葉を書いた紙の上だと、分子はきれいな形にはならないという内容のビデオを見たというのだ▼ビデオの件は確認出来てい ...
続きを読む »日本で一番、ブラジル日系社会の書籍出す無明舎
「本にして残せば、その記録は永遠に生きていく、というのが私の信念です」――日本では数少なくなってきた地方出版、その雄ともいえる秋田県の(有)無明舎出版の安倍甲社長(あんばい・はじめ、69、秋田県秋田市在住)が着伯した14日に来社した際、そんな印象に残る言葉を残した。 図書館や本屋の片隅にこっそりと置かれ、いずれそのテーマに関 ...
続きを読む »「ヴァザジャット」で腑に落ちたモロの本当の評判
9日の夜から、ブラジルは、通称「ヴァザジャット」と呼ばれるスキャンダルで揺れている。ラヴァ・ジャット作戦を指揮していた二人のリーダー、セルジオ・モロ法相とデウタン・ダラグノル捜査官が、違憲とされている「判事と検察の協力」を行なっていたことや、ダラグノル氏に関しては、実はルーラ元大統領を実刑に追い込んだ論旨に自身も疑問を抱いてい ...
続きを読む »公共交通機関のある環境保護区の指定解除?
アマゾン基金の用途変更や環境関連の国際会議の開催拒否、銃規制緩和など、時代に逆行する政策が目立つボルソナロ政権でまた、物議を醸しそうな話が浮上した▼インフラ省が環境省に高速道や鉄道、港、空港がある環境保護区の指定基準見直しを求め、60を超える保護区が指定解除となりそうだというのだ。過去の環境相らが5月に一堂に会し、国内外で積み ...
続きを読む »400年前に黒船を作り対欧外交した支倉常長
4月に県連故郷巡り一行はカリフォルニア州のコルマ日本人墓地で、咸臨丸の水夫3人の墓を見学した。その際、連載記事で《咸臨丸は1860年2月10日にサンフランシスコに到着した。38日間で8573キロを渡る大航海であり、日本人最初の太平洋横断だった》と書いたが、大変な間違いだった。 「慶長遣欧使節団」を率いた仙台藩の藩士・支倉常長 ...
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