コラム 日本の人口が減って行く。それも遠いことではなく、〇六年の一億二千八百万人をピークとして減少し始め二〇五〇年には一億人を割るというのが人口問題研究所の予測である。この推計によると、二一〇〇年には六千四百万人へと半減するそうだ。この予測通りに進むかどうかは不確かながら、日本の人口が減るのは間違いない▼こうした傾向の国は西 ...
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コラム 戦後移民は(日系社会の公的活動に、主要役員として)参加しない、といわれて久しいが、先週、現に参加している戦後移民が百年祭祭典協会の「ものの考え方」を批判して憤りを見せた▼資金的な裏付けがない、日伯総合センター建設を決議した際、祭典協会の指導者の一人が、文協ビルが売却される可能性に言及したりしたからである。日伯センター ...
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コラム イラクで三邦人が拘束された。「戦士旅団」を名乗るグループの犯行であり、自衛隊の撤退を要求しているが、小泉首相は拒否を表明している。民主党の一部には「撤退論」を主張する国会議員もいるし共産党や社民党も同じ考えであるが、国際世論への影響や日本の立場として「撤退する」の選択は許されまい▼人質の三人と家族の悲痛な叫びには同 ...
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コラム さきに漢検(日本漢字検定試験)のことを紹介した。準二級や二級は、読み方についてだけいえば、普通の音訓読みでは正解でない文字・語句が出題される。読みはなんとかできるとしても、日常、その文字を使って文章をつくったりはしない。二級合格者は高度な漢字能力保持者として尊敬できるが、合格者でなくても、文章綴りには不自由しない▼一 ...
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コラム その昔。保利茂氏という政界人がいた。戦前の報知新聞や東京日日の記者として活躍し昭和十九年に衆議員となった党人政治家であり戦後は吉田内閣の閣僚を務め佐藤栄作氏を支えた。衆院議長にも就任したが、佐藤政権の官房長官として政局を乗り切った力量と手腕は今に語り継がれる。在任期間は歴代一位だったが昨日の七日―記録は福田康夫・官房 ...
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邦字新聞に掲載される人探しの〃成功率〃は非常に高い。人のためになっている。特に依頼者には喜ばれている、と思われる▼日系人の人口は増えているが、日本語を読める人たちは先細りだ。したがって、人探しで探されている本人が新聞を読んでいるケースは少ない。新聞を読んだ誰かが、探されている人を知っていて、通知してくれるのである▼このことは ...
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日本人にとってイスラムの国々は距離的な感覚もあって遠い存在として捕らえる傾向が強いがムハンマド(マホメッド)は知っているし「コーラン」を読んだことのある人々も多い。アラビア半島に生まれ布教の輪を広げたイスラム教はアジアにも根を下ろし今や八億人近い信者を誇る世界の宗教と見ていい▼仏教やキリスト教もながらイスラムも大きくは二つの派 ...
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早場米の産地・千葉県の鴨川市では一日に田植えが始まったそうだ。東北で生まれ育ち農作業もひと通りは経験したけれども、五月になると農家の人たちは、猫の手をも借りたいような忙しさになり田植えを迎えたように覚えている。代掻(しろかき)といい牛や馬を使い田の土をきちんとする作業があり、子供らは牛や馬の「鼻取り」が仕事であったのも今は懐 ...
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漢検――日本漢字能力検定をいう。在日本の(財)日本漢字能力検定協会が、受検(六月サンパウロ、リオで実施。サンパウロは九回目)を呼びかけている▼特に、一世に対して(ということは高齢者に対して)生涯学習としても意味がある、と受検をすすめる。生涯学習は高齢化社会の到来とともに言われ出した。要するに、死ぬまでボケないで頑張ろうというこ ...
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「銭湯」に初めて入ったのは中学生の頃で蓄膿症を手術し退院したときであった。もう五〇年ほども昔のことだが、あの高い天井とタイル張りの風呂桶の大きさに驚き、二十数人の男たちが賑やかに語らいながら大笑いしている和やかな風景にびっくりもした。そんな―江戸の頃から庶民に親しまれた銭湯が年々寂れているらしい▼東京オリンピックが開かれた一九 ...
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