樹海
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コラム 樹海
ルーラ政権の高齢者優遇策(高齢者憲章)について、さきごろこの欄でふれたところ、すぐ反響があった。八十二歳日系人男性の電話であった。『樹海』は、成文化された法律は立派だが、すべては実際に行われていな
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コラム 樹海
ドイツ軍が開発した猛毒サリンを一躍有名にしたのは一九九五年三月二十日に東京の地下鉄で起きたオウム教団による大殺戮事件であった。劇薬サリンを知る人々は極めて少ないが、あの惨事では十二人が死亡し多くの犠
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コラム 樹海
日本ではコロンブスがアメリカを発見したことになっている。が、地中海を出港し西に向かって航海して見つけたのはカリブ海に浮かぶ島国・ハイチの首都ポルト・プランスであった事実を知る日本人は少ない。四国の一
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コラム 樹海
老ク連にJICAから派遣されたシニアボランティアの安達正子さんは、老ク連の機関紙『ブラジル老壮の友』(二月号)を通じて、会員たちに自分史を書き残しておこう、と呼びかけた▼孫がいる六十歳代半ばの二世女
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コラム 樹海
先頃、東京と埼玉、千葉県などで起きた暴力団抗争の殺人事件は粗暴国家・日本を物語るものであり恥ずかしい。暴力団の構成員は減少してはいるが、それでも五万人から六万人規模はいる。最近の傾向として山口組や住
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コラム 樹海
今年もまたカルナヴァルがやって来た。山本健吉氏の俳句歳時記によると「四旬節の前に行う遊楽祭」とあるけれども、楽しくもあり愉快なお祭りなのである。日本人移民も若くて威勢のいい人は勇敢にもサンバの行列に
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コラム 樹海
アメリカの狂牛病には参った参った。正式には牛海綿状脳症(BSE)だそうだが、日本でも感染牛が見つかっており北米ばかりを批判してもいられない。これに罹患すると牛は全滅する危険もあるので放ってはおけない
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コラム 樹海
海外で一番俳句が盛んな国―NHKがブラジルをそう位置付けてから久しい。質、量ともにといっていいのか、毎年のNHK全国俳句大会には、他国や(日本の)他県に比較して、圧倒的に多数の作品が送られ、入賞もす
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コラム 樹海
暑い夏の夕暮れ。浴衣を着たご老人が縁台に腰掛けて思案顔に駒を動かす図はなかなかに風情があっていい。碁は公家や武士などの嗜みであり将棋は庶民の楽しみ。囲碁は平面の闘いで将棋は立体的な戦争。敵から取った
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コラム 樹海
岩手県人会の年間行事をみる。圧倒的に親睦が多い。在伯各県人会の行事は、普通これ以下でも、以上でもあるまいと思われる。親睦をする県人会なのに、中には内輪もめを起こすところがある。なぜなのか、不思議だ。