江戸時代の俳人で治水家としても知られる素堂は「目には青葉山ほととぎすはつ鰹」と江戸っ子らのカツオ好きを一句に詠みあげ後世に名を遺すほど有名な人である。尤も、鎌倉時代まではカツオを食べるのは嫌われて軽んじられ貴人らは遠ざけたのにどういうわけか江戸の人々は大好き。とりわけて初夏の訪れとともにやってくる初鰹の評価が高い▼女房を質に入 ...
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コラム 樹海
高がニワトリ―ではあるのだが、鳥の風邪引きにも困ったものだ。正式には鳥インフルエンザと呼ぶらしいけれども、これに感染すると鶏も家鴨などもバタバタと倒れ死んで行く。安全地帯としていた日本にもやって来て大騒ぎになった。が、被害が飛び抜けて大きいのは中国と韓国やインドシナ地域の国々である。仏教の国・タイは食の大国でもあるのだが、感 ...
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パラナの二つの日系団体の新年祝賀会開催のことがさきごろ、送信されてきた。新年祝賀会には違いないが、そうは言わない。式典創設時の呼称そのまま「新年拝賀式」である。いうまでもなく、皇室を敬った呼称だ。日本では、おそらく死語だろう▼新年拝賀式では「御真影」(天皇皇后両陛下のお写真)に最敬礼する。昭和2ケタ生まれも十二、十三年生まれ ...
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古賀潤一郎という衆議は一体全体どういう人なのだろう。福岡二区で自民党副総裁の山崎拓氏を破って代議士センセイになった若き有為の政治家とばかり承知していたがとんでもない大嘘つきだとわかった。高校の頃はテニスで少しは知られたけれども、コートの主役には遠い。そのハンディキャップを埋めようとしたのがアメリカの大学卒業という学歴詐称とは情 ...
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ひところ、サンパウロ市内の日本料理店の経営者や調理師のグループが開催していた料理教室は、近ごろ、ぱったり音沙汰がなくなった。ここでいう料理教室は、いわゆる日本の調理師資格を持つプロが指導するものであり、婦人会や各文協婦人部が行う料理講習会とは分けたい▼こんなとき、元日本料理店主で調理師のAさんが主宰する料理教室が、地道な活動を ...
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日本館を再評価する声が高まっているそうだ。日本を代表する建築家・堀口捨巳氏が桂離宮を模して設計したとされる日本館はサンパウロ四百年祭を祝って日本政府とコロニアが建築し寄贈したものであり今では貴重な文化紹介の役割をも果たしている。あの和風の建物は日本で一度建てたものを解体し運搬したものだそうだし、庭園の石や砂までも日本産と聞いた ...
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日本移民にとって「アンシェッタ」と言えばサントス街道を思う人が多い。あるいはセ広場にある右手に十字架を掲げる大きな銅像を胸に描く移民もいよう。明日一月二十五日は、当時十九歳とされるアンシェッタ修道士らがパチオ・ド・コレジオを建て初めてのミサを行い、この日がたまたま使徒サン・パウロ祭典なので市の名にしたのである▼四百五十年も昔の ...
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手紙についてである。いまどきは、パソコンを扱える人たちはEメールで用件のみを伝えるのが普通だろうが、本紙の読者層の中核に当たる年代はいまだ自筆、肉筆かと思われる。手紙への関心は高いだろう▼次の文章が(日本の)中学生の手紙だそうだ。北海道新聞のコラム「今日の話題」が手紙文の書き方にふれ、教師の指導がぞんざいだ、いっている▼「拝啓 ...
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日本共産党が柔軟綱領を採択したというので話題になっている。なにしろ天皇制も自衛隊も「事実上容認」する方向を打ち出したのだから驚く。大好きな「前衛党」などの革命色の強い語彙も新しい綱領から削除したし文字通り「柔らな政党」になったの印象を与えがちだが、さて本音は如何なものか▼自衛隊にしても「憲法第九条の完全実施(自衛隊の解消)に向 ...
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旧年度(〇三年度)が終わって、いま各団体は総会の季節である。旧年度の事業、決算報告および新年度(〇四年度)の事業案、予算案の審議承認が行われている▼そんなとき、ウソ(嘘)のように、〇二年度の会計報告が行われたところがあった。ウソではなかった。聞き返した結果、確かに〇二年度の会計報告だった。UNEN(ブラジル日系団体連合会)であ ...
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