樹海
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コラム 樹海
江戸時代の俳人で治水家としても知られる素堂は「目には青葉山ほととぎすはつ鰹」と江戸っ子らのカツオ好きを一句に詠みあげ後世に名を遺すほど有名な人である。尤も、鎌倉時代まではカツオを食べるのは嫌われて軽
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コラム 樹海
高がニワトリ―ではあるのだが、鳥の風邪引きにも困ったものだ。正式には鳥インフルエンザと呼ぶらしいけれども、これに感染すると鶏も家鴨などもバタバタと倒れ死んで行く。安全地帯としていた日本にもやって来
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コラム 樹海
パラナの二つの日系団体の新年祝賀会開催のことがさきごろ、送信されてきた。新年祝賀会には違いないが、そうは言わない。式典創設時の呼称そのまま「新年拝賀式」である。いうまでもなく、皇室を敬った呼称だ。
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コラム 樹海
古賀潤一郎という衆議は一体全体どういう人なのだろう。福岡二区で自民党副総裁の山崎拓氏を破って代議士センセイになった若き有為の政治家とばかり承知していたがとんでもない大嘘つきだとわかった。高校の頃はテ
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コラム 樹海
ひところ、サンパウロ市内の日本料理店の経営者や調理師のグループが開催していた料理教室は、近ごろ、ぱったり音沙汰がなくなった。ここでいう料理教室は、いわゆる日本の調理師資格を持つプロが指導するものであ
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コラム 樹海
日本館を再評価する声が高まっているそうだ。日本を代表する建築家・堀口捨巳氏が桂離宮を模して設計したとされる日本館はサンパウロ四百年祭を祝って日本政府とコロニアが建築し寄贈したものであり今では貴重な文
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コラム 樹海
日本移民にとって「アンシェッタ」と言えばサントス街道を思う人が多い。あるいはセ広場にある右手に十字架を掲げる大きな銅像を胸に描く移民もいよう。明日一月二十五日は、当時十九歳とされるアンシェッタ修道士
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コラム 樹海
手紙についてである。いまどきは、パソコンを扱える人たちはEメールで用件のみを伝えるのが普通だろうが、本紙の読者層の中核に当たる年代はいまだ自筆、肉筆かと思われる。手紙への関心は高いだろう▼次の文章が
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コラム 樹海
日本共産党が柔軟綱領を採択したというので話題になっている。なにしろ天皇制も自衛隊も「事実上容認」する方向を打ち出したのだから驚く。大好きな「前衛党」などの革命色の強い語彙も新しい綱領から削除したし文
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コラム 樹海
旧年度(〇三年度)が終わって、いま各団体は総会の季節である。旧年度の事業、決算報告および新年度(〇四年度)の事業案、予算案の審議承認が行われている▼そんなとき、ウソ(嘘)のように、〇二年度の会計報告