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樹海

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 日本にいた頃。ゴム採取人やアマゾン河の流域で暮らす人々を相手にして船で行商する「アビアドール」に惚れ込み大河をゆっくりと溯る雄大な風景を描いては自分独りで満足したりした。サンパウロならばヴィアジャンテになって旅の夜空を楽しみたいの野望を膨らませるという若者らしい絵を胸に秘めて気宇を大きくする。これは青年ならば誰しもが持つ夢に違 ...

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 昨年から憲法論議が活発になってきたのは大いに喜ばしい。民主党の菅代表は党大会で「憲法改正を提言」し、憲法公布六十年にあたる〇六年までに「新たな憲法の在り方を示したい」と宣言した。これまで護憲であった社民党の又市征治幹事長もが、九条と前文の他は改正に柔軟な姿勢を見せたのもコペルニクス的な方針転換と見たい▼野党第一党の党首が公の場 ...

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 短歌誌『椰子樹』三〇九号(〇三年十二月号)の片隅に「(投稿する前に)もう一度お手元の作品を見て、各自が推敲して下さいますよう願っています」という記述を見た▼表現はやわらかいが、言っていることは厳しい。椰子樹の会員たちは、常々互いにこうして研鑽し合っている。多くが熟年世代である。短歌というものが〃共通項〃でなければ、なかなかこう ...

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 狂牛病(BSE・牛海綿状脳症)の牛、中国で猛威を振るった新型肺炎のハクビシン。それに鳥インフルエンザの鶏と近ごろは動物を通じての病気がやたらと多い。これまでは安全地域とされてきたアメリカでもBSEが発生し日本も輸入禁止の措置をとったが、その列島でも狂牛病が見つかり大騒ぎになったのは記憶に新しい▼そんなにところへ山口県で鳥インフ ...

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 新年を迎え、読者のみなさんも、日常生活にメリハリ(緩めることと張ること)をつけようと、気持ちを新たにしているのではないだろうか。よく長寿とは、単に長生きすることでなく、元気で長生きすることだといわれる。元気でなければ、生活にリズムやメリハリはつけられない▼さきごろ、本紙中面に「ハエ(蝿)も老いで物忘れ」という記事があった。東京 ...

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 十二日の東京は冷え込みが厳しく市民たちは暖をとるのにやっきだったらしい。露や中国大陸から寒気が押し寄せたのと「放射冷却」の影響が大きかったために午前七時前の寒暖計は一・九度にまで下がり、やっと初氷が張った。気象庁の発表だと、こんなに遅れての初氷は一九二五年の観測開始以来のことで七十九年振り。日本列島が暖冬異変に見舞われているの ...

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 ちょっと旧聞になりますが、首相が靖国神社を参拝するたびにどうして大騒ぎになるのでしょうか。元旦。小泉首相は皇居での新年祝賀の儀を終え靖国に向かい「国家の平和と安全」を祈りました。紋付き袴の着物もよく似合い宰相としての風格も滲み真にいい参拝の姿でした。それが、何故か「悪い」になってしまう不思議さ。いつものごとく中国や韓国・北朝鮮 ...

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 岐阜県警からブラジルに語学研修に来ていた二人の若い警察官が、来月、およそ五カ月の研修期間を終えて帰国する▼ブラジルは思っていたより暮らし易かった。ブラジル人が、日本のように(わたしたちを)外国人という見方をほとんどしない。そういうところに心地よさがあるのではないか――帰国をひかえての感想である▼ブラジルという国の、いい意味での ...

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 戦前の日本には「支那にや四億の民がいる」の歌があり雄偉な若者の胸を躍らせたりもしたが、今や十二億五千万人を軽々と突破する超大人口王国である。余りの増え過ぎに政府は「一人っ子政策」を強制し庶民からの猛反発もあったけれどもそれでも国民の数は増加し続ける。そんな中国が二十二日からの春節(旧正月)を控え何と延べ十九億人が大移動するそう ...

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 草の根――葉の陰になって見えない草の根もと。庶民の意味もある。ポッソス・デ・カルダス市(ミナス州)の柔道家・松尾三久さんは、草の根の本来の意味、陰になって見えない部分で活動している、講道館有段者会に所属している柔道家だ▼もう還暦が過ぎた。新年早々から、生徒数が三百五十人を越える。町のクルビ、道場では成人を、州立・市立校四校で子 ...

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