樹海
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コラム 樹海
「独居や思う事なき三が日」は夏目漱石が詠んだ正月の句である。英文学が専門なのに漢学の素養も素晴らしく正岡子規とは友人であり俳句の嗜みも深い。独居は「ひとりい」だが、あの繊細な人物が「思う事なき三が日
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この一年はイラクに振り回され、世界の国々が緊張し、サダムの掲げる宝刀と電子兵器の戦争が繰り広げられた。イラク戦争に反対する独仏露とアメリカの対立もあったけれども、米英軍の凄さをTVで観戦した人々たち
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師走。年の暮れともなれば僧侶も忙しくなり走るようにして檀家をまわる。この「師馳せる月」がなまって「しはす」となったの説があるけれども、極月ともなれば、なんとなく気が忙しい。慌ただしくなるにつれて過ぎ
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さきに霞ケ浦の養殖鯉がコイヘルペス・ウイルスにより大量死したあと、新潟でも錦鯉が同ウイルス感染で死んだことが確認された。このことはブラジルの錦鯉愛好者の間でも大きな波紋を巻き起こした▼日本側が毎年、
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イラクのサマワを視察して帰国した公明党の神崎武法・代表が「危険な印象はなかった」と語ったことで陸上自衛隊の派遣も確定的となった。神崎・代表は小泉首相との会談でも、陸自の派遣に前向きの発言をしているし
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今年もまた暮れが近づいてきた。不思議なことに還暦が近い年頃になると、時の流れが速すぎると感じるようになり、一年という長いはずの月日があっという瞬間に過ぎ去ってしまう。小さな子供のときには「早く大人に
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二〇〇三年(平成十五年)日本政府秋の叙勲における、ブラジル国内の日系人受章者は、いつもと違い、ほんの少しだが特徴があった▼従来圧倒的に多かった、日系団体の指導者として地域社会発展に貢献、という受章理
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ブラジルでは「飛行機の発明はサントス・ドゥモン」となっているが、この国の発見者がポルトガル人のカブラルと同じくかなりあやしい。飛行距離は確かに短かったし飛行の見学者も少なかったが、やはりここはアメリ
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こういう人を真の篤農家というのだろう。長野県で高原野菜をつくっている、がんこ村代表取締役の横森正樹さん。さきの講演会で農業はまず土作りだ、と説き、いい土をつくるため、堆肥を常に補給しよう、と助言した
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イラクの国名は「豊かな過去を持つ国」を意味するアラビア語からきているが、確かに優れた歴史を誇る国である。紀元前四千年にはシュメール文化の花を開かせハンムラビ法典が施行されたのは紀元前十八世紀後半であ