この週末は忙しい。東洋街の七夕に郷土祭りもあるし戦後移住五十周年の記念式典も重なる。日本からは県知事さんが四人も駆けつけてくるし歓迎だけでも関係者は大変な騒ぎだろう。七夕も戦後移住も大切だけれども庶民の楽しみは何と言っても「食」と「芸能」が楽しめる郷土祭りに違いない。昨年は大赤字を出して批判が続出したけれども、県連の言う来場者 ...
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コラム 樹海
先週末、東洋街と文協講堂で、初めてのYOSAKOIソーラン祭り(団体演舞)が行われた。見物人の目を見張らせ、楽しませ、日本の新しい大衆芸能の種蒔きが行われたことを感じさせた。ブラジル人に合いそうだ▼今後、ショー化していくのか、芸術の分野としての評価を得るのか、はわからない。開催することにより、元気の不足な地域社会の活性化に役立 ...
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何ともお恥ずかしい。あの伊東絹子さんの姓を先日のコラムで「伊藤」と打ち間違えてしまいました。あの苦しい戦争から八年。まだまだ豊かな暮らしとは縁遠い日本の人々に大いなる自信を齎した「八頭身美人」には真に申し訳無い。遯生の不注意ながらワープロやパソコンにはよくあるミスです。裏話をすれば、参考資料を読んだり見たりしながら「打った」の ...
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こんなにもたくさんの書籍が――。本紙6面で紹介中の「ブラジル事情を知る図書」は巷の話題となっている。先週の二回に続き今週も逐次掲載の予定だが、その数の多さに驚く▼すでに馴染みの図書も多い。が、特定の人を除き、このすべてを読破した人となるとそう多くはおるまい。牽強付会となるが、当地日系書店にすべてが並べられている(いた)はずもな ...
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戦後移民五十周年の記念行事のメインが二十六日に迫り関係者は大忙しだが、日本人が移民として南米の国・ブラジルを目指し船に乗った一九五三年(昭和二十八年)の日本はどんな様子であっただろう。講和条約の調印も済み戦後の連合国占領からは解放され独立国家の歩みはしていたけれども、まだまだ貧しさは続く。サラリーマンの月給は平均して八千円▼国 ...
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東京・赤坂で起きた小6少女四人の監禁は衝撃的に過ぎる。小泉首相は閣議で「どうなってるんだ」と声を荒くし学校や家庭での指導強化を指示したそうだけれどもー庶民の驚きはもっともっと強い。誘拐し監禁した犯人・吉里弘太郎の自殺も謎ながら小学校6年生の少女たちの行動にも、軽率というか腑に落ちないところが目立つ▼吉里弘太郎は、少女の一人に小 ...
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「バグダッド郊外、日系米兵で初の死者、加州出身ナカムラ伍長」―米国の邦字紙「北米毎日」(サンフランシスコで発行)の先月末の記事である。日系社会面で小さく扱われていた。わたしたちブラジルの邦字紙では、まず書くことがない記事だ、とある種の感慨を持った▼記事によれば、同伍長、ポール・ナカムラさんは戦闘員でなく、医療中隊に所属していた ...
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近ごろマニフェストという語をよく見かける。本来は「宣言」の意味をもつのだが、敢えて日本語に直せば政党が掲げる「公約」に近いかもしれない。実例を示すと「自民党もマニフェスト策定へ」のように使う。尤もー。政策を掲げて財源まで示し実施する時期なども細かく明示するのだから、いわゆる「守られない公約」とは異なるものだの説もあってややこし ...
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ブラジルの現政権は、「飢餓ゼロ」を標榜して真剣に取り組んでいる。これの一助となるのではないか――と考えられているものに「大豆を食べよう」運動がある。あるといってもまだ本格的とはいえないが、日系有力者らの主唱により進められていてかなりの賛同、協力者があると聞く。未来を明るく促えた異色プロジェクトの早期実現が待たれる▼大豆と聞けば ...
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北朝鮮が使用済みの核燃料棒八千本の再処理を完了したの報道をー米国政府も確認した。北の核施設がある寧辺の上空からは再処理によって排出される放射性ガス「クリプトン85」という物質が、米国の衛星によって検出されたの米NBCテレビ報道もある。この二つから北朝鮮が核兵器製造に繋がるプルトニウム生産に踏み切ったことは確実と見ていい▼日本を ...
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