日本地図を広げて沖縄島の南西の方を見ると西表島や与那国島の北に尖閣諸島の小さな字が見える。魚釣島、南小島など五つの島と三つの岩礁からなる日本固有の領土なのである。戦前には日本国民が漁業などに従事していたし土地の所有権もきちんと帳簿に記録されている。今は無人となっているけれども、この尖閣諸島を巡って台湾と中国が「我が国の領土」と ...
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コラム 樹海
木は植えさえすればひとりでに育つ――そう思い込んでいる人が多い。都会に住みアスファルトの道しか知らずに過ごしてきたものを責めるのは酷だろう。が、木の種類にもよるし、土壌や周囲を取り巻く環境など考慮すると単純な思い込みはむしろ害となる▼いつぞやさる県人会が母県の知事来伯を記念して学校の庭に植樹した。この七月に再度来訪する知事との ...
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北朝鮮による日本人拉致は非人道機的で悲惨な事件だ。基本的人権を踏みにじる許し難くも哀しい物語りでもある。そんな国民の声を一堂にした集会が東京国際フォーラムで開かれた。この集まりを企画した人々は会場を埋めるだけの市民が来場するだろうかと懸念したらしいが、開会が近づくにつれ長蛇の列の人気に驚いたそうだ▼会場は瞬く間に六千人の聴衆で ...
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コラム 北朝鮮による日本人拉致は非人道機的で悲惨な事件だ。基本的人権を踏みにじる許し難くも哀しい物語りでもある。そんな国民の声を一堂にした集会が東京国際フォーラムで開かれた。この集まりを企画した人々は会場を埋めるだけの市民が来場するだろうかと懸念したらしいが、開会が近づくにつれ長蛇の列の人気に驚いたそうだ▼会場は瞬く間に六千 ...
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最近、コロニア作家による、長編小説の自費出版が目につく。松井太郎さんの『うつろ舟』、七千枚と予告されている宇江木リカルドさんの『花の碑』第一巻、第二巻、単行本ではないが「国境地帯」第九号に一挙掲載された伊那宏さんのノンフィクション『或る失踪事件の周辺』などである▼(ブラジル国内では)商業的には引き合わない、つまり売れない、少な ...
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日本の家は小さくて狭い。江戸の頃に職人さんや庶民派が暮らした長屋は「九尺二間」が決まりだった。玄関というよりは「入り口」がふさわしいところが九尺。奥行きが二間(ニケン)なのだから─とてものほどに大きいとは言い難い。こんな床しき伝統を受け継いだわけでもあるまいけれども、今も日本の家は狭く小さい▼尤も、言い得て妙な巧い俗言がある。 ...
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日本移民100周年は五年後に迫った。この祭典事業に早くも取り組んでいるパラナとは程遠くサンパウロの日系コロニアは一向に腰をあげようとしない。具体化は先送りである。50年祭のころとは様相も一変、先達の多くは他界し、残る一世も高齢化が進み往年の覇気はみられない。全日系の人口比率から言ってもほんの一握りにすぎぬ一世がいくら力んでみた ...
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このところ「白装束集団」の動きを巡って日本中が騒がしい。正式な名称は「パナウェーブ研究会」で「電磁波」を避けるとする宗教団体らしいのだが、目下のところ詳細は不明。ただし、警察庁もオウム教団のような危険な存在として警戒を呼びかけているそうだから些か不気味な感じもする。岐阜と山梨を中心に百人ほどのメンバーがおり岡山と島根県などで活 ...
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きょう五月三日は「憲法記念日」です。平和憲法の呼び名もあるのですが、最近は「押し付け憲法」の声や雑誌と新聞には「改憲論」が堂々と掲載されるようになり国民の多くが「自分のこと」として真剣に考えるようになりました。早いもので日本国憲法が施行されてから五十六年を迎えます。これまでにも有力な政治家らに「改憲論」はありましたが、一度も改 ...
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今日は五月一日。「メーデー」である。アメリカの労働者たちが一日に八時間だけ働くことを要求して一八八六年にゼネストを行ったのに由来する。この歴史的な闘争を受け第二インターナショナル結成大会が「労働者のデモンストレーションの日」とし一九〇〇年から国際的な記念日としたのだから、もう百年の歴史を誇る「勤労者の日」なのである▼近ごろの日 ...
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