ボルソナロ新大統領が思春期を送ったサンパウロ州南部エルドラド市を、昨年10月に初めて訪れた。レジストロからリベイラ川を上流にさかのぼった地点にあり、大昔には金採掘で潤ったところだ。「黄金郷」を意味する名前にその歴史の残滓が残っている。 今では、有名な鍾乳洞「悪魔の洞窟」(Caverna do Diabo)以外に見るものがない ...
続きを読む »樹海
「ツイてる滑り出し」はどこまで続く?
ボルソナロ氏の大統領就任から2週間が過ぎた。この間は、同氏の政治家人生の中でも最高の2週間だったのではないかと思われる▼ひとつは、年が明けてから続くドル安と株価の上昇だ。これには「左派でない大統領がついた」という市場の安堵感があることと、パウロ・ゲデス経済相が打ち出している公社民営化が国外の投資家たちにとっておいしく見えるため ...
続きを読む »食生活や適度な運動で寝たきりや引きこもりを防ごう
11月にご主人を亡くされたSさんに会い、あちこちが痛むからスポーツジムで水泳などを始めたと聞いた。これを聞いてすぐ、ご主人の介護などで外出の機会が減り、ビタミンD欠乏症やそれに伴う骨軟化症を起こしかけているのではと考えた。朝早くから夜遅くまで働き、昼食時や休憩時も会社の中という女性経営者が、日光に当たる時間が短いために深刻なビ ...
続きを読む »ブラジルでイクラが食べられるか?
昨年の暮れ、思い切って〝冒険〟をしてみた。サンパウロ市のメルカード・ムニシパル(R. Cantareira, 306 – Centro)で「ovas de salmão」(サーモンの卵)の冷凍を買ったのだ。 何が冒険かというと、100グラム余りなのに140レアルもした。薄給で有名な邦字紙記者だけに、こんな高額な素 ...
続きを読む »夫とは好対照な夫人のイメージ
元旦の大統領就任式で、ボルソナロ大統領夫人の株が随分上がった。表に出てきはじめたのが大統領当選後と間もなく、「福音派との結びつきが非常に強い人らしい」という情報しか入ってきていなかった▼だが、そんな彼女がたちまち国民の記憶に残ることを行なった。それが大統領就任式で行なった手話パフォーマンスだった。大統領の就任式で夫人がスピーチ ...
続きを読む »日系社会にとって2019年はどんな年か?
日系社会にとって、2019年はどんな年になるのか?――ブラジルではボルソナロ新大統領が就任した一方、日本では平成の世が30周年を迎え、5月に改元するという大きな節目にある。 四世ビザ制度が軌道に乗れない中、34万人もの外国人労働者を受け入れる方向に日本政府は大きく舵を切った。日系社会は否が応でも、両国の動向に大きな影響をうけ ...
続きを読む »新大統領とは対照的な世界最強女性
ブラジルで、90年代前半まで「サッカーの次に国際的に強いスポーツは?」と問われたらその答えは「F1」だったもの。だが2000年代後半から、それは「総合格闘技」になりつつある。とりわけそれは2016年から「女子」で顕著になりつつある。現在、「世界で最も強い女性」はブラジル人だ▼昨年の12月30日、総合格闘技の最大団体、「UFC( ...
続きを読む »テメル大統領、おつかれさま
今年もあと、もう数日で終わるが、それと同時にテメル政権も終了する。ただ、そのことに着目している人は、もう既にメディアでもかなり少ない▼思えば、この政権ほど地味で不人気な政権もなかった。元々が副大統領で、ジウマ政権崩壊の危機のタイミングで寝返り。法的な違法性こそないものの、「裏切り者」「労働者党(PT)よりも汚かったのはおまえた ...
続きを読む »様々な違いは豊かさの源泉
25日夜、フランシスコ法王がクリスマスメッセージの中で、国籍や文化、宗教、人種、思想などの違いを超えた友愛を説き、「我々が持つ違いは欠陥や危険の源ではなく、豊かさの源泉だ」と語ったとのニュースを聞いた。法王は、愛がなければ、どんなに優れた計画やプロジェクトも、空虚で魂のこもらないものになりうると説き、ベネズエラやニカラグアでの ...
続きを読む »「ボヘミアン・ラプソディ」とブラジル
今、世界で「話題になっていない国はない」と思えるほど大ヒットしている映画が「ボヘミアン・ラプソディ」。英国の世界的任期ロックバンド、クイーンの伝記映画だ▼なんでも日本では、公開から5週間が過ぎても、普通、1週ごとに落ちるのが当たり前の動員が、同じかそれ以上のペースで推移するという異常事態が起き、テレビの一般のニュースでも頻繁に ...
続きを読む »