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樹海

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結局は「お花畑」が招いた極右政権なのか?

ボウソナロ氏とレジーナ(@jairbolsonaro)

 10月28日にジャイール・ボルソナロ氏がブラジル大統領に当選したことに関し、国外とブラジル内での温度差のあまりの違いを感じざるを得ない状況となっている▼欧米のメディアは同氏が行って来た女性やLGBT、黒人への差別や銃自由化、政敵への過剰な攻撃ぶりを報道し「民主主義の危機」を報じている。これに関しては、ブラジル内でもフェルナンド ...

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多様性の大切さをもっと大学で学ぶべき

労働者党員や黒人への脅迫などを行った学生の受講停止を報じた記事の一部(写真は法学部学生の発言を知り、抗議するマッケンジー大学の学生達)

 26日夜、退社前に主なネット記事に目を走らせていて、ある記事のタイトルに驚愕。何が起きたのかと調べ始めたら、帰れなくなった▼その記事は大学への司法介入に関するもので、10月30日付弊社サイトで一部を報じた。気になる事件は続き、サンタカタリーナ州ではジャイール・ボウロナロ氏支持者の新州議が「学校の授業を録画し、自分に送れ」と求め ...

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〃時代の振り子〃が右に振れ始めた!=テクノロジーの進歩で生まれた民主主義の隙突く=デジタル空間のクーデターか

「時代の振り子」は右へ、左へ(By Zatonyi Sandor, from Wikimedia Commons)

 今年、リベルダーデで一番賑やかだった街頭の打ち上げ花火は、サッカーW杯ではなく、ジャイール・ボルソナロの当選だった。  半年前、支持率トップでありながらも、大半の国民からは「どうせ本命ではない」と期待を込めて思われていた人物が、最後までトップを保った。

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今のブラジルを思うとゾッとする、昭和の名コラム

山本夏彦コラム傑作選

 「汚職は国を滅ぼさないが、正義は時に国を滅ぼす」という、日本では比較的有名な言葉がある。その言葉の主は「昭和の名コラムニスト」と呼ばれた山本夏彦氏(1915~2002年)だ▼この言葉は、正確には同氏が1980年に書いた「汚職で国は滅びなない」と83年の「正義は時に国を滅ぼす」を合わせたものだが、論旨そのものは前者でほぼ書ききっ ...

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これまでになく怖い選挙

 統一選の決選投票を前に、かつて見た事のない類の情報が行きかっている▼その一つは弊紙も報じた、大統領候補のジャイール・ボルソナロ氏の息子のエドゥアルド下議が、「最高裁を閉鎖するには伍長と兵士だけでよい」と語ったものだ。ボルソナロ氏自身も同時期(6、7月)、「最高裁判事達は汚職を正当化している」「判事数を21に増やす」などと語って ...

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イグアスの滝、アマゾン河、そして悪魔の洞窟

画面右下の階段上部に青年が一人。高い天井に天然のシャンデリアのように釣り下がっている無数の鍾乳石を見つめている

 「これが太古の闇か…」――ガイドが鍾乳洞の電気を消した瞬間、深い感動を覚えた。  「悪魔の洞窟」(Caverna do Diabo)はイグアスの滝、アマゾン河に匹敵するブラジルが世界に誇る観光資源ではないか。もっと日本からの観光客にアピールしても良いはずの場所だと感じた。  コラム子は仕事柄、ブラジル各地に足を運んでいるが、実 ...

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まるで「ロッキードの後の2・26」

17日、チリのピノチェ独裁政権擁護の政治家たちと会談するボウソナロ氏(@jairbolsonaro)

 大統領選はどうやらジャイール・ボルソナロ氏(社会自由党・PSL)の勝利で揺らぎそうにない勢いになってきているが、先日、コラム子は同氏の政見報道を見て、大きな違和感を覚えた。それは、この10数年間というもの間、ブラジルや南米があたかも左翼勢力の支配の抑圧下に置かれているかのような状態にあり、それをボルソナロ氏が救世主のように救う ...

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刺青や大麻に対する受け止め方の違い

 ホームレスの男性に密着取材したNHKの番組で、首筋や袖口にも刺青を覗かせた青年が、「刺青をしている人が全て悪人ではないと知ってもらいたくて、善行を心がけている」と語っていた。確かに日本ではまだ、刺青は極道などと結び付けて考えられるんだろうなと思い、文化の差を感じた▼ブラジルでの刺青は、おしゃれや意思表示の一つでもある。中には、 ...

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「樹海」拡大版=ボルソナロという虚像=デジタル空間に移った選挙活動の主戦場

このようなmemesがインターネットやSNSであっという間に広まって、有権者の印象を左右した

 今選挙の特徴の一つは、前回までは道端にあふれていた候補者のサンチーニョ(ビラ)を配ったり、候補者の応援旗を振ったりする人がほぼいなかった点だ。にも関わらず、「ボルソナロ効果」が起きて、政治地図が大激変した。これが意味するのは、「宣伝活動の主戦場が道端という実際の空間から、インターネットやSNSというデジタル空間に完全に移行した ...

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なぜシロは健闘し、アウキミンは惨敗したのか

シロ氏(Heloisa Cristaldo/Agência Brasil)

 大統領選はジャイール・ボルソナロ氏(社会自由党・PSL)とフェルナンド・ハダジ氏(労働者党・PT)という、世界中が「危険」と目する極右候補と、汚職で凋落したかつての長期政権の再挑戦という対決になっていることは本紙でも何度も報じていることだ。だが、今回ここではあえて、この対決以外から伺える、今回の選挙の特徴を見ていくことにしたい ...

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