先週末、米国の映画興行で画期的な出来事があった。ハリウッド製作の映画で、史上初めて、ほぼ全てのキャストがアジア系の映画「クレイジー・リッチ・アジアンズ」が初登場で1位を獲得した。これは100年を超える同国の映画史上で、アジア人主導の映画が1位になった記念すべき瞬間。同じアジア系の人間としては国境を越えて嬉しい話だ▼さらにこの映 ...
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いつ、何があってもよい備え
19日午後、友人が亡くなったとの知らせを出先で受け取った。友人が手術後も集中治療室にいると聞き、皆で回復を願った事や独り残された母親の事を思い、目の前が真っ暗になった▼自分より若い人が亡くなった時は特に複雑な気持ちになるが、いつも真摯で明るい女性があっという間に亡くなり、葬儀には大勢の人が参列した。小柄なお母さんがより小さく見 ...
続きを読む »「ルーラ立候補妨げるなと国連が勧告」はフェイクニュース?
「国連人権委員会」というのは不思議な組織だ――17日付グローボ局ニュースが《Comitê de Direitos Humanos da ONUがブラジルに対し、最終判決が出るまでルーラの立候補を妨げないよう勧告した》と報道したのを聞いて、そう感じた。 7月にルーラ弁護陣から同委員会へ行われた申し立てを受け、大統領選への立候補 ...
続きを読む »眞子さまご訪問は何をもたらすか
宮内庁は8日、「ブラジルご訪問を終えてのご印象」として、眞子さまのお言葉をサイト上で公開した。10日間で5州14都市をご訪問されたなかでも、我々にとって最も感動的だったのは、皇族として初めてご訪問された平野植民地での出来事ではないか▼初期移民がマラリアで次々と斃れていった開拓の原点たる慰霊碑の前で、眞子さまが深々と頭を垂れて鎮 ...
続きを読む »なぜかネット上ではおとなしいブラジル左翼
15日、労働者党(PT)が、服役中という状況の中、ルーラ元大統領の大統領選への出馬登録を強行した。常識で考えれば異例とも言える行為だが、ブラジルでは法律上、出馬が有効か否かの判断が行なわれるまで、この行為自体は合法だ。さらに現在なおも支持率1位ということもあり、このところ、ルーラ氏の支持者たちは熱心な出馬許可嘆願運動を展開。中 ...
続きを読む »ストレス社会の犠牲者達
14日夜、入院中と聞いていた友人が、ガンで卵巣などの摘出手術を受けたと聞いた。母一人、子一人の家庭で、二人して色々なイベントで奉仕する姿を良く見かけた。学校の管理職だと聞いた事もある▼その前週は、やはりイベントなどで見知っていた人がガンで亡くなったと聞いた。会社管理職の男性が、自分の部署への予算削減や家庭内の問題でストレスがた ...
続きを読む »ブラジル司法界は〃現代の貴族階級〃か?
ブラジルには良心といえる社会機構が存在しないのか――そんな暗澹たる気持ちになった。最高裁が8日、2019年の自らの給与を16・38%増やす調整を〃お手盛り可決〃したというニュースを聞いて、そう感じた。「espelho moral da sociedade(社会の道徳的な鑑、模範)」であるべきと期待されている人たちですら、その体 ...
続きを読む »期待の候補は政界の地図を変えられたのか?
5日に各政党の党大会が終わったことで、各大統領候補の連立や、8月31日からの政見放送の時間が決まった▼今回の大統領選は、ラヴァ・ジャット作戦、ジウマ前大統領の罷免の後の初の大統領選挙ということもあり、本来なら「政界改革への期待」が高まるはず・・のものだった▼だが、ふたを開けてみると、連立と政見放送の持ち時間のトップはジェラウド ...
続きを読む »両親の涙が涸れるのはいつ?
3日未明、ニカラグアで医学を学び、研修で当直勤務を行った帰りに機銃掃射を受けて死んだライネイア・リマさんの遺体がペルナンブコ州に着き、昼前に埋葬が行われた▼この件は4日付サイト記事にも書いたが、リマさんの帰郷を心待ちにしていた母親が、大学が特別に出した卒業証書を手に娘への思いを語った部分などは涙を誘い、何度ももらい泣きした。遠 ...
続きを読む »感動の眞子さまご来伯を振り返って
ブラジル日本移民110周年を記念して訪問された眞子さまは、かつて皇族が足を踏み入れたことがなかった地を何カ所もお訪ねになり、各地で祈りと癒しを実践された。本紙記者が各地で取材した内容からご訪問のハイライトを振り返りたい。 最たるものは、ノロエステ開拓最前線でマラリアと戦いながら亡くなった先駆者に対し、皇族によって初めて花束が ...
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