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樹海

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ブラジル政治史まで汚してしまったアエシオ

被告となった後の会見でのアエシオ氏(Jefferson Rudy/Agência Senado)

 17日、最高裁は民主社会党(PSDB)のアエシオ・ネーヴェス上院議員に対し、収賄容疑で裁判の被告人となることを告げたが、これにはつくづく「裏切られた」という思いでいっぱいだ▼その理由のひとつは、やはり彼が「次の大統領」に最も近い存在だったからだ。「10数年継続した労働者党(PT)政権をストップさせるのは彼しかいない」。少なくと ...

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人々の不安に付け込む犯罪の怖さ

 ゴイアス州州都のゴイアニアに近いアパレシーダ・デ・ゴイアニアで17日、インフルエンザの予防接種ワクチン1050人分が盗まれ、夜、男性2人が逮捕された▼警察によると、この内の1人は看護師で、ネットで宣伝して、非合法に予防接種する闇商売をしていた。2人は逮捕時、1千人分余りのワクチンや接種証明用のカード、注射器などを持っており、1 ...

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「ルーラなき後」を考えられないPTの末路は?

ルーラが収監されているクリチーバ連邦警察近くで支援キャンプをする熱烈な支持者たち(Fotos: Ricardo Stuckert)

 昨年から「refem de Lula(ルーラの人質)」という言葉を、いろいろな政治評論家から聞く。最多の連邦議員を抱える労働者党(PT)が、ルーラを大統領候補にすることにこだわるあまり、他の生き残り策を考えられない様をそう表現している。ルーラは1月時点の支持率調査で35%というダントツ1位を誇った。彼の逮捕後初の調査が15日に ...

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ルーラと角栄

7日、連邦警察に連行されるルーラ氏(右から2人目)(Marcello Casal Jr./Agencia Brasil)

 4月7日、遂にルーラ元大統領は逮捕され、収賄罪で刑執行となった。過去に政治闘争による大統領経験者の逮捕しかなかっただけに、この一件はブラジル民にとっては非常に大きな出来事だ▼「これを他の国の基準に当てはめたらどうなるのだろう」。そうしたことをふと考える。たとえばこれが隣国アルゼンチンであれば、既に軍事政権時代に大量殺戮を行なっ ...

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音楽や笑いを生活の中に

 11日朝、ポルトガル語の番組で「音楽の力」について語っていた。音楽好きで、通勤中はもちろん、仕事中も音楽を聴いているという家政婦さんは、雇い主からも「いつも朗らかで、こちらも明るい気持ちになる」と評価されている▼これを見て、先日終わったNHKの朝の連続テレビ小説で、疎開先でも「笑いの神様がついている」と繰り返し、周りの人達まで ...

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明治のどの部分からブラジル移住は始まったか

日ポ両語『日本文化』第7巻

 「明治維新150周年」が日本で盛大に祝われようとしている。明治のどんな部分からブラジル移民が始まったのかを解き明かしたいコラム子にとっては、少々関心がある行事だ。  というのも「なぜ日本で殖民事業を開始した榎本武揚や“ブラジルの吉田松陰”大武和三郎は旧幕臣で、水野龍(りょう)は土佐藩士(高知県)で、その女房役たる上塚周平は肥後 ...

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最高裁判事への注目度が極めて高いブラジル

4日の最高裁(Felipe Sampaio/STF)

 4日、多くのブラジル国民が固唾を呑んで見守った、最高裁でのルーラ大統領に対する、逮捕逃れを目的とした人身保護適用か否かの審理。この模様は最高裁から動画チャンネルのユーチューブを通じても生中継され、コラム子も含め多くの人がかじりつきとなり、ネットのニュースサイトでは最高裁判事が何か発言するたびにコメント欄がかなりのスピードで更新 ...

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最高裁よ、最高であり続けよ!!

 最高裁が4日にルーラ元大統領への人身保護令を審理するのを受け、3日は全国で「2審後の刑執行判決の維持」を求める集会が開かれた▼同判決は16年10月に出、刑執行の基準となった。だが、いざ元大統領が2審で有罪となり、上告審後に刑執行と言い渡されてみると、見直し圧力が高まった。ルーラ氏の存在の大きさを改めて感じさせるが、本来、「万人 ...

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ドリア、アウキミンの腹のうちを推測すると

左からアウキミン聖州知事、ドリア市長(Foto: Leon Rodrigues/SECOM)

 ドリアという男は野心家だとつくづく感じる。現サンパウロ市長のジョアン・ドリア氏(PSDB)のことだ。昨年末から日系社会代表と110周年事業に関する会議を行い、「市長と4回も会議をやって何の具体的な事業の提案もしてこないのか」と嘆き、「貴方たちはジャポネースじゃないみたいだ」と切って捨てた。  さらにイタリア系コミュニティは40 ...

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「世界のロックの首都」とまで呼ばれたサンパウロ

今年のロラパルーザより

 23~25日にサンパウロ市インテルラゴス・サーキットで行なわれたロック・フェスティバル、「ロラパルーザ」は開催7年目の今年、遂に動員30万人に達する大盛況となった。同サーキットの収容人数の限界が10万人なので、3日間ともチケットを売り切ったことになる▼このロラパルーザ(以下ロラ)は90年代にアメリカではじまったフェスティバルで ...

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