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樹海

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形あるものは必ず壊れる?

 ブラジリアで6日、首都中心部を走る自動車専用道の高架橋の一部崩落が起きた▼連邦直轄区道2号線はエイションとも呼ばれる幹線道路で、高架橋下は当初、「タイムズ・スクエアのような場所に」との構想もあったらしい。現在は周辺の銀行職員などが利用するレストランとかがある程度だ。崩落時は走行中の車もなく、レストランの方も客や従業員がいない部 ...

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なぜ先進国首脳陣はブラジル訪問を避けるか?

エスタード紙2日付

エスタード紙2日付  《アメリカに新しい帝国権力(novos poderes imperiais)はいらない》―エスタード紙(E紙)2日付によれば、米国のレックス・ティラーソン国務長官は先週、6日間でラ米5カ国を外遊するのに先駆けて、そう宣言した。  これは中国が豊富な資金を投じてラ米地域で影響力を増大化させる傾向を非難したもの ...

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ルーラの第2審早期実施は正しかったのか?

有罪判決を受けた直後のイベントでのルーラ氏(Ricardo Stuckert)

有罪判決を受けた直後のイベントでのルーラ氏(Ricardo Stuckert)  ルーラ元大統領への第4連邦地域裁(TRF4)からの12年1カ月の実刑判決宣告は、1月24日前後数日のブラジルの話題を独占した。これが致命傷となって、10月に行なわれる大統領選への出馬が危機に立たされる可能性があるからだ▼だが、普通の人物なら致命傷と ...

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「フィーリョ・ダ・プッタ!」と怒鳴られた朝

件の女性がコラム子に向かって「フィーリョ・ダ・プッタ(娼婦の息子)!」と怒鳴っている瞬間の映像をイラスト加工したもの

 ドンドンドンドン―――昨年末のナタル(クリスマス)深夜3時、突然、サンパウロ市の自宅マンションのドアを暴力的に叩く音がして、「中央玄関のドアを開けろ!」と怒鳴るかん高い女の声が響いた。「5階住民だ」とピンときた。  その32歳のバイアーナ(バイーア州出身女性)と恋人の中国人男性は、ナタル前日に中央玄関の電子鍵を無くしたらしく、 ...

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黄熱病との闘いは移民史の一部

野口英世(1876-1928、[Public domain], via Wikimedia Commons)

 世界保健機関(WHO)が16日にサンパウロ州を「黄熱病感染危険地帯」に指定したことで、一気に危機感が高まった。予防接種をうってもらおうとサンパウロ市保健所には前日から列ができ、テレビや新聞もその話題で持ちきり。だが、この病気は移民史においては最も身近な病気の一つであった。日本移民が開拓する中で戦った強敵の一つは、マラリアや黄熱 ...

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ロナウジーニョは政界に進出するのか?

ロナウジーニョ(Bruno Cantini/Clube Atlético Mineiro)

 ブラジルが誇ったサッカー界の英雄のひとり、ロナウジーニョがついに正式に現役引退を発表した▼もう2年以上も実戦での姿を見ていなかったことから、アナウンスがなくても引退しているものと想っていた人がブラジルでは多かった。それでも02年のセレソンのW杯世界一の立役者のひとりであり、メッシの前の時代のバルセロナのスーパースターで、「世界 ...

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《ブラジル》親が日系人だと算数の成績が良くなる?!

親が持つ移民文化が子の学習結果にもたらす影響の調査を報じた記事

 《両親のどちらかが日系人である子どもは、公立小学校での算数の学力がイベリア(スペイン、ポルトガルなどイベリア半島出身者)系子孫よりも1年先をいく》――そんな興味深い調査結果が、17年12月24日2時00分付けフォーリャ紙電子版で発表された。これは両親が持つ移民文化が、子どもの学力にどんな影響を与えるかを調べた画期的な調査だ。 ...

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リベルダーデについに「等身大の日本」

一幸舎のラーメン

 昨年の終わり頃から今年の初めにかけて、リベルダーデ地区がようやく、「現在の等身大の日本」の姿に変わりつつあるのをコラム子は実感しはじめている▼コラム子が日本からブラジルに来て、初めてリベルダーデに足を踏み入れたのは2007年の8月のことだった。そのときカルチャー・ショックを受けたのをはっきり覚えている。「これはいつの日本なの? ...

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引っ張るのなら足ではなく手を

 昨年9月のカヌー・スプリント日本選手権で、優勝した小松正治選手がドーピング検査で陽性となって優勝を取り消された事件で、先輩の鈴木康大選手が小松選手の飲み物に薬物を入れた事が判明と、9日に日本カヌー連盟が発表した。小松選手は「自分は薬物なぞ使っていない」と訴え、鈴木選手にも泣きながら相談したというが、その後の調べで、ライバルを陥 ...

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《ブラジル》バイリンガル教育としてのコロニア日本語教育

松田真希子准教授

 「日本語教育は幼稚園に投資すると効果が高い」――現在、当地で「南米日系社会における複言語話者の日本語使用特性の研究」を調査する金沢大学の松田真希子准教授は、そう結論付ける。  ピニャールやピラール・ド・スルなどの日本語学校で「かなり高度なバイリンガルが育っている」ことに驚き、幼稚園があり、日本語学校にほぼ毎日通っている現実がそ ...

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