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樹海

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日本文化の継承・普及の戦略立案を=《上》

二宮尊徳座像(部分)

 「どうしたら日本文化の継承・普及がブラジルで進むか」――。来年、日本移民110周年を迎える機会に、その戦略を考え直すべきだと常々考えている。戦前から日本語教育が唯一にして最大の継承・普及方法だった。  80年代から日系社会内ではカラオケが爆発的に広まり、一般社会では大人向けに日本食ブーム、青年らにはマンガ・アニメブームが起きて ...

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アウキミンは「ブラジル政界の徳川家康」か?

アウキミン氏(Ciete Silvério/A2img)

 来年10月の大統領選挙は、汚職裁判で出馬失格の危険性のある中、国民の圧倒的な支持率を元に突っ走る元大統領のルーラ氏(労働者党・PT)と、「反ルーラ、反PT」の支持を集める極右候補のジャイール・ボルソナロ氏の一騎打ちのような様相を現時点では見せている。だが、まだ選挙本番の10カ月以上前。そのまま行くとは、少なくともコラム子は見て ...

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待降節と贈り物

サンパウロ市イビラプエラ公園に設けられたクリスマスツリーとその前に集まる人々(Heloisa Ballarini/Secom PMSP)

 3日からキリストの降誕を待ち望む待降節(アドベント)に入り、サンパウロ市の地下鉄などでは、4日からクリスマスキャロルのコーラスも始まった。毎年この時期は街角も色づき、ツリーの大きさや飾りの華やかさなどでその家やその時々の経済状況を推測したり、贈り物を準備したりする▼ローマ帝国の支配下で苦しむユダヤ人が待ち焦がれていた救い主キリ ...

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《ブラジル》日系出版界の縁の下の力持ちが初めて自分の本

田中慎二さんの画文集『アンデスの風』

 「画文集を出すなんて、初めてで最後だな」と謙遜しながら、恥ずかしそうにほほ笑むのは田中慎二さん(82、福岡県)。この『アンデスの風』(146頁)は、1950年代のスケッチから新聞の風刺画、本の表紙やイラスト、最近のアクリル画まで200点以上が網羅された「作品で見る自伝」だ。  のっけから霧の中のパラナ松という、実にブラジルらし ...

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リオから大統領が生まれないその理由は?

16年11月逮捕時のカブラル元リオ州知事(Fernando Frazão/Agência Brasil)

 ブラジルの政界用語の中のひとつに「カフェ・コン・レイテ(コーヒーと牛乳)」という言葉がある。これは「カフェ」がサンパウロ州、「レイテ」がミナス・ジェライス州を、それぞれの特産品に喩えたものだ。これはつまり、「ブラジルの大統領は伝統的にこの2州の政治の長の持ち回り」ということを意味する▼実際問題、共和国になった1889年から19 ...

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デング熱やジカ熱流行の危険性は?

 ブラジル保健省が28日、全国の自治体のネッタイシマカの生息実態調査の結果を発表した▼データが集まった3946市の大半は、10月~11月半ばの調査で、蚊の幼虫(ぼうふら)が見つかった家屋が1%未満だった。だが、1~3・9%台の市は1139、4%以上の市も357あった。今年からはデータ提出が義務付けられ、本来なら全市の数字が出揃っ ...

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2025年万博の大阪誘致に賛同を

会場のイメージ。大阪市臨海部の夢洲〈出典:ビッド・ドシエ(立候補申請文書)経済産業省作成〉

 「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする万国博覧会を、2025年に大阪市で開催するため、「2025日本万国博覧会」誘致委員会(会長=榊原定征経団連会長)が中心となって、誘致活動を精力的に展開している。ぜひとも日本開催に向け、ブラジルからも一肌脱いで協力したい。  ブラジルでは労働者党(PT)政権がサッカーW杯、リオ五輪と ...

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突然の停電、あふれる気魄

奇しくも停電により、一番の見せ場となった

 「30年間、吟剣詩舞をやってきたなかで、こんなことは初めてだった」――。第32回祥こう流吟剣詩舞道大会。午前中の公演が山場にさしかかり、折しも森下祥星理事長(本名=和代、77、熊本県)が舞台を舞う最中、突然ブレーカーが落ちた。一瞬にして会場全体が漆黒の闇に包まれた▼若手ブラジル人による鬼気迫る剣舞の直後とあって、食い入るように ...

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ブラジルの人種差別、実際のところ

タイース・アラウージョ(右、Pedro Moraes/GOVBA)

 先日20日、サンパウロ市をはじめ、一部自治体では「黒人の意識高揚の日」ということで祝日だった。毎年この日に、黒人に対する差別問題について深く考えることを促すのを主な目的としたもので、マスコミもこの日に向けて問題提起を投げかけている▼だが、マスコミが問題を投げかける以前に、今年の場合はひとつの悶着があった。黒人女優タイース・アラ ...

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コーヒー豆のカスからバイオディーゼル

 ニュースを流しながら家事をやっていたら、英国ロンドンで、コーヒー豆のカスから抽出した油を使ったバイオディーゼルが2階建てバスの燃料に加えられるとの報道があった▼英国は紅茶のイメージが強いが、ロンドン市民が飲むコーヒーは1日平均2・3杯。単純計算では年間20万トンの豆カスが出るという。ゴミ廃棄場に送られた豆カスはメタンガスや二酸 ...

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