下地幹郎衆議院議員(日本維新の会)による四世ビザ説明会からの帰り道、「日伯関係の大変化を予感させる一晩だった」としみじみ感じた。別室での記者会見で下地衆議に「票にもならない日系人のことを、どうしてそんなに一生懸命やってくれるのか?」と単刀直入に聞いたのに対し、思いもかけない答えが返ってきたからだ▼ブラジル側としては「東京五輪を ...
続きを読む »樹海
《ブラジル》四世ビザは今後50年を占う重要なテーマ
「四世ビザ」は、今後50年の日系社会、いや日伯関係を左右する最重要なテーマではないか。1990年6月、日本法務省が入国管理法を改正し、二、三世への在留条件を緩和したのに匹敵する衝撃を、日系社会に与えるかもしれない。 とはいえ、それ以前に気になっている四世のビザの問題がある。日本で働く両親(三世)から生まれ、日本の公立学校で事 ...
続きを読む »歌やピアノと数学、語学
ひょんな事で数学(算数)の教師が足りないから手伝ってと頼まれ、1年余り。微分積分、三角関数など、さび付いた頭を磨き直しながらの時間は楽しい。大学1年の夏休みに帰省した折、母校の教師に頼まれて音大志望の後輩に教えたのも数学だった▼数学を教えて気づく事の一つは、日頃から訓練している子の計算力の高さだ。日本では九九の暗記やドリルが定 ...
続きを読む »《ブラジル》「奴隷の呪い」と統合労働法
1943年施行の統合労働法(CLT)は、少し日本の憲法に似ている。歴代大統領が試みてきたにも関わらず、74年間も実現しなかった難事だからだ。軍事政権すらやらなかった。 その間、憲法自体はなんと3回も作り直された。だが労働法は「触れてはいけない聖域」であり続けた。それを改正しただけでもテメル政権はある意味、歴史に名を残した。
続きを読む »《ブラジル》ヒアリより怖いものは?
「“殺人アリ”が日本上陸!」――最近、日本では「ヒアリ」のことを盛んにそう報じている。南米大陸原産のアリの一種らしく、ウィキペディアを要約すると《世界の侵略的外来種ワースト100選定種。毒性の強い近縁種であるアカカミアリよりも強力な猛毒の針をもち、刺されると傷のような激しい痛みだけでなく呼吸困難、血圧低下、動悸などの複合症状を ...
続きを読む »インターネット普及で小さくなった世界
11日未明、携帯電話に「K・スミスなるハッカーが友人要求をして来ても無視しろ」と警告し、メッセンジャーリストの連絡先に転送するよう求めるメッセージが届いた▼友人達が狙われたらと疑いもせずに転送したら、複数の友人が「悪質なチェーンメールの可能性あり」と警告してきた。昔あった「不幸の手紙」の類と知り、慌てて謝罪のメッセージを送った ...
続きを読む »《ブラジル》裏方の皆さん、日本祭りお疲れさま!
「今年も日本祭り、お疲れさま!」――土曜午前10時過ぎ、サンパウロ市のジャパグアラ駅外の無料バス乗り場は、すでに30分待ち。会場の混み具合からしても、間違いなく例年以上の人出だ。その対応で、朝から晩まで働いた各県人会の婦人部や青年部始め、日系団体や企業の皆さん、県連役員の皆さんに、心から「お疲れさまでした」と言いたい。 「世 ...
続きを読む »《ブラジル》景気回復は2019年以降?
テメル大統領の心中は、ジェットコースター並みに激しく上下しているに違いない。先週月曜日にはジャノー連邦検察庁長官の起訴第1弾「収賄容疑」があり、地獄まで急降下した気分だっただろう。 だがその週のうちに最高裁判事の判断で、テメル側近のロウレス元下議が自宅軟禁に切り替えられ、彼が司法取引せざるをえない圧力は弱まった。さらにPSD ...
続きを読む »失言、暴言は本音の表出か
東京都議選で自民党が大敗したが、投票日前に自民党関係者がとんでもない失言や暴言を繰り返していたと知り、「さもありなん」と独りごちた▼最たるものは、秋葉原で応援演説を行った安倍首相への「安倍やめろ」コールに対し、首相が言い放った「こんな人達に私達は負けるわけにはいかないんです」という言葉だ。上から目線で返した「自分の意に適わない ...
続きを読む »サンパウロ州を「ブラジルの機関車」にした鉄道=(下)=礎石になった日立のラック式
パラナピアカーバのガイド、ゼリアさんから聞いた「ここの鉄道システムは一時期、日本の会社のものだった。その最初の頃に事故が起きて、日本人を含めて何人か死んだ」との話を、食事をした現地レストランの会計ペドロ・デ・ソウザ・マイアさん(59)にもぶつけてみた。すると彼は祖父の代から3代続きの鉄道マン一家で、本人も78年からRFFSA( ...
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