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樹海

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サンパウロ州を「ブラジルの機関車」にした鉄道=(中)=世界に誇る10・5度勾配

蒸気機関で動かされた巨大なケーブル巻き上げ機(新線)

 登山鉄道の町パラナピアカーバ(Paranapiacaba)は、サンパウロ市近郊ABCD地区のサントアンドレー市の南端にある。普段ならメトロのブラス駅でCPTMに乗り終点のリオ・グランデ・ダ・セーラ駅まで行き、さらにバスを乗り継がないといけない。もしくは毎週日曜日に観光列車がルス駅から出ており、50年代のレトロな車両で48キロを ...

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ブラジルはまだまし?

 5月17日にJBSのジョエズレイ・バチスタ社主らの報奨付供述(承認前だったから表現は不適切だが)の一部が漏れて以来、ブラジルでは政界中心に様々な余波が続いている▼その一つはテメル大統領と側近の元下議の起訴だ。起訴状は同件を担当するファキン最高裁判事の判断後に下院に回され、憲政委員会での審議後、下院本会議にかけられる。3分の2以 ...

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サンパウロ州を「ブラジルの機関車」にした鉄道=(上)=帝政の終わりとサッカー王国の誕生

トレンディ・ツーリズモのパラナピアカーバ観光ツアー参加者の皆さん。奥に見えるのが名物の時計塔

 トレンディ・ツーリズモ主催の「鉄道の町パラナピアカーバ(Paranapiacaba)観光ツアー」に参加し、現地ガイドと歴史話をしていて思わず興奮した。サンパウロ州最初の鉄道であるサントス/ジュンジャイ線(S/J線)が開通したのは1867年2月26日だから、今年は記念すべき150周年だと気付いたからだ。日本人なら絶対に記念行事を ...

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2千年分の贖罪ができるブラジル司法はキリスト並み?!

最高裁前にある司法のシンボル

 37人の女性患者をレイプした件で「278年の懲役」を科せられたロジェル・アブデルマッシ元医師(74)が、パラグアイに逃亡中に現地警察に拘束され、ブラジルで刑務所に入っていた。と思ったら〃優秀〃な弁護士が「高齢と健康不調」を理由に、電子足輪付の自宅軟禁の判決を勝ち取り、先日たった3年で出獄した。約300年がたった3年だ▼21日晩 ...

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ブラジルの報道で感じる気候変動

 ブラジルの冬が21日午前1時24分に始まった。サンタカタリーナ州山間部で零下といった報道は例年並みだが、21日のリオデジャネイロ市は20日の雨と強い風による高波などにより、15地区で洪水が起き、交通も混乱したまま明けた▼リオ市では20日、8時間で6月の平均降水量を66%上回る雨が降り、21日朝のTVでも、学校に子供を迎えに行っ ...

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《ブラジル》邦字紙70年のバランスとは

『勝ち組異聞』(無明舎)

 先日、コロニア文芸関係者から「最近のニッケイ新聞は勝ち組側の話ばかりのせて偏っている」とのお叱りをうけた。正直な気持ちを打ち明け、その説明をしたい。本紙は「認識派」パウリスタ新聞と日伯毎日新聞の流れをくむ邦字紙であり、パ紙が創刊した1947年1月から長い間、勝ち組の言い分を一切、紙面に載せて来なかった。90年代から記者をするコ ...

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《ブラジル》「大統領の首」より大事な問題とは何か

テメル大統領(Foto: Beto Barata/PR)

 ジウマ/テメル・シャッパの無効化を問う裁判で現状維持の判断が出て、当面はジャノー連邦検察庁長官による大統領告発が政局の焦点になっている。これも大事だが、労働者党(PT)前政権や現テメル政権の政策自体をもっと議論すべきだと常々思う。政策の良し悪しをきちんと総括しないと、同じ失敗を繰り返す▼人にたとえれば、「病気を治す」のが汚職撲 ...

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《ブラジル》汚職捜査の今後はいかに?

 6月始め、携帯電話に「5月が汚職月だったなら、クァドゥリーリャの6月は更に酷くなる」と書かれた写真が届いた。クァドゥリーリャは4組の男女が踊るダンスで、6月祭(フェスタ・ジュニーナ)恒例の田舎の結婚式を模したダンスも同名で呼ぶ▼だが、この言葉はギャングや犯罪組織も指すから、あちこちでギャングが活躍し、汚職蔓延という洒落になる。 ...

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《ブラジル》ジャノーVSテメルの攻防はこれからが本番

ロドリゴ・ジャノー連邦検察庁長官(Foto: Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 「裁判官として、墓地の穴掘り人の役割は拒否する。通夜に足を運んでもよい、だが、棺桶をかつぐ気はない」。注目のジウマ/テメル・シャッパ裁判で無効を強弁したヘルマン・ベンジャミン報告官が語った、この言葉は実に興味深い。棺桶の中に横たわっているのは「司法」そのものを示唆している気がする▼対するジルマール・メンデス選挙高裁(TSE)長 ...

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《デカセギ》知られざる在日日系社会の厳しい現実(下)

全盛期の賑やかなブラジリアンプラザ。ブラジル人バンドのライブ演奏(1996年12月撮影)

 日本の大手派遣会社アバンセの林隆春社長の話を聞き、「在日日系人の多くは、ブラジルの貧困層を日本に再生産しているだけ」という部分があると痛感した。デカセギブームが始まった90年代前半、「先進国日本に行くんだから、連れて行った子供もブラジルより良い教育が受けられるはず」ぐらいの楽観的な気分だったが、約30年経った現在、それが「単な ...

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