ペルナンブコ州の女性公務員が、3歳の息子の教材が人種差別にあたると判断し、7日に同州検察局に訴えた▼その教材は、二つの家族の絵から幸せそうな方を選ぶよう求めている。だが、幸せそうな顔をしている家族は白人系、悲しそうな顔をしている家族は黒人系と、肌の色が違っていた。弟の教材を見た5歳の娘は「どうして黒人の家族は悲しそうなの? 私 ...
続きを読む »樹海
《デカセギ》知られざる在日日系社会の厳しい現実(上)
「35歳でオバアチャンっていうのが、あちこちにいるんだよ」――日本の大手派遣会社アバンセの林隆春社長が先月末に来社した折り、日本のデカセギ事情を聞いている最中に、そう言われて頭を抱えた。つまり、17歳ぐらいで出産を二世代に渡って繰り返している▼将来のことを深く考えずに訪日し、工場労働ばかりする両親は、子供の教育のことを考えない ...
続きを読む »《ブラジル》じわじわと追い詰められるラヴァ・ジャット作戦
昨年来、ラヴァ・ジャット作戦の対象に首都の政治家が入るようになり、「激震の発信地」がクリチーバとブラジリアの両方になった。最近特にジャノー連邦検察庁長官が「台風の目」としての存在感を強めてきた。その暴風に抵抗するためにテメルを中心とした「アコルドン」(大同盟)が裏で形成されている▼「テメル、ルーラ、FHC、サルネイ、ジルマール ...
続きを読む »クラコランジアで垣間見る人生劇
サンパウロ市クラコランジアで5月21日、麻薬密売者や常用者一掃作戦中に新聞記者に近寄り、「社会福祉士か」と尋ねた常用者がいた。麻薬浸けの生活から抜け出すために入院したいと、彼が身分証明書を見せながら語る様子を収めたビデオをその記者がフェイスブックに載せると、同記者のもとにはフェイスブックにはサンパウロ州内陸部の小さな町の人のメ ...
続きを読む »《ブラジル》追い詰められたテメル大統領は何をしでかすか―
「テメルの次は誰か」―が首都の主要な話題になっているようだ。来週火曜日、6月6日に始まる選挙高裁(TSE)のジウマ/テメルのシャッパ審議の判決が「数日以内」に出る可能性がある。今のところテメル本人が辞任する雰囲気は薄い。ここでシャッパ無効判決が出ることが、最短時間で政局を転換させられる「早道」だと思われている▼罷免審議だと半年 ...
続きを読む »《ブラジル》皇室の理解から移民110周年の準備を始めよう
皇室の歴史や成り立ち、現在の状況などについて、ポ語で説明した本があっただろうか。二、三、四世ら次世代に伝えるべき日本文化を両語で出版するシリーズ本『日本文化』第5巻は、その皇室をテーマにしている。来年7月に移民110周年が県連日本祭り会場で予定されており、皇族がご出席される可能性がある。そのときに「きちんとした理解の元、世代を ...
続きを読む »《ブラジル》繰り返される報奨付供述と情報漏洩
17日夜、グローボ局サイトとニュースが流したJBS社主の報奨付供述は、政・財・司法の各界に波紋を投げかけている▼最も素朴な疑問は、なぜ、最高裁が公開を認める前に供述内容が報じられたかだ。ラヴァ・ジャット作戦開始以来、報奨付供述、司法取引という言葉が頻繁に出てくるが、供述内容公開は司法取引成立後に裁判所が判断するはずなのに、特定 ...
続きを読む »《ブラジル》JBS社主兄弟の司法取引は罪深い「完全犯罪」
テメル大統領は20日午後3時前、緊急声明で「盗聴者は完全犯罪を行った」との異例の糾弾をした。ここから分かることは「JBSのバチスタ兄弟にはめられた」と大統領が激怒していることだ。ブラジルには「大物役者」がそろっていると思っていたが、今回ばかりは度肝を抜かれた。いくら政治家の汚職がひどいとはいえ、自分と企業を生き残らせるために、 ...
続きを読む »《ブラジル》政治評論家が口を揃えて「テメルはお終い」
17日夜7時半、テメル政権に致命的な激震が走った。JBS社主兄弟の司法取引供述に、「ジャブル官邸で今年3月7日、テメル大統領が兄弟に、エドゥアルド・クーニャ元下院議長が司法取引に応じないよう裏金を渡し続ける工作を相談している様子を録音したもの」が含まれているとオ・グローボ(G)紙サイトに暴露されたのだ(詳細は本紙2面で)。17 ...
続きを読む »喉元過ぎれば熱さを忘れると言うけれど
4月末、肘の痛みで医者に行き、重い物を持って炎症を起こしたのだと言われ、注射と投薬を受けた。だが、痛みが消えたと油断して買い物袋を持ったら、痛みが戻って元の木阿弥。「喉元過ぎて熱さを忘れた」故の失敗だ▼だが、ブラジルを見ると、人は簡単に「熱さを忘れる」ものだと思わされる。1992年に罷免されたコロル元大統領が現職上議である事も ...
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