「ああ、今日はとんでもない金曜日だ。こんな話は聞いたことがない。司法の最高機密であるラヴァ・ジャット作戦(LJ)の進展状況、つまり最も伝わってはいけない極秘情報が、最もあってはいけないルートを伝わって流れた。最もありえない種類の犯罪だ」――12日晩のジョルナル・ダ・クツーラでロベルト・デルモント弁護士は、そう頭を抱えた▼今まで ...
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四世ビザ解禁に条件付き賛成/日本人並の高校卒業率達成が前提
11日付7面に掲載した共同通信記事「高齢者、外国人材の活用を=自民党の1億本部が提言」には、自民党の1億総活躍推進本部が、少子高齢化に伴って働き手が細っていく中、外国人材の積極的な活用を求める提言をまとめ、《日系四世への在留資格の拡大》を盛り込んだとあった▼つまり四世ビザ解禁がかなり進展している。おそらく、人手不足に苦しむ中小 ...
続きを読む »ブラジル日系社会のための井戸とは?
サンパウロ市リベルダーデ区の静岡県人会館で7日、第5回橘和音楽祭が開かれた。保江氏が指導する歌唱部門の生徒や娘の早苗氏が教えるコーラスやシンセサイザーの生徒が、橘和ファミリーで組んだバンドやカラオケの演奏で練習の成果を披露。外部からの人も含め、参加者全員が1日中、音楽や交わりを楽しんだ▼この音楽祭は大会ではないから順位を争う必 ...
続きを読む »《ブラジル》爆弾発言「仕切っていたのはルーラだ」
「彼はこのエスケーマ(ペトロロン汚職のやり方)を全て知っていた。それどころか仕切っていた」――2015年3月に逮捕以来、ずっと否認を続けてきたペトロブラス元役員、レナト・ドゥッケ被告がこの5日、そう爆弾発言をした。長期勾留が堪え、司法取引をする気になって、急に口を開いた。別人のように痩せ、髪も真っ白になっていた▼6億レアルの賄 ...
続きを読む »「奴隷の呪い」とゼネスト
4月28日(金)朝、ゼネストを勝ち誇るように「サルネイ政権時にインフレ激増へ抗議した1980年代以来の大型ゼネスト」との仰々しい文字がならぶメールが、左派組合広報から送られてきた。かと思えば、反PT系言論人はテレビやフェイスブックで、「ストの名を借りた暴力沙汰。あれはストではなく、プロテスト(抗議行動)だ」「一部の組合が参加し ...
続きを読む »《ブラジル》汚職撲滅に最高裁の壁?=ラヴァ・ジャット作戦の今後に大きな懸念
メンサロン事件の主犯で、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)でも2度断罪されたジョゼ・ジルセウ元官房長官への人身保護令適用を、最高裁が2日に決めた▼メンサロン裁判の最中も賄賂を受け取り、刑務所を出れば犯罪を繰り返す可能性が高いとされて来た人物への同令適用は、今後のLJ捜査や裁判にも影響を与えそうだ。その一つは、司法取引(報奨付供述)に ...
続きを読む »婦人部からブラジル社会へ日本料理の普及を
継承日本語を残して行くためには、地方日系団体が「日本文化クラブ」的な方向性を取り入れていく取り組みが必要ではないか―と18日付本欄で書いた。その中で、大きな柱になるのは、やはり婦人部の刷新だろう。大イベントを実施する地方日系団体の台所をのぞくと、例外なく婦人部の皆さんが、文字通り湯気を上げて大活躍している。だが高齢化が進んでい ...
続きを読む »2800万のブラジル人を悩ます耳鳴り
国によっては人口の24%、ブラジルの場合は少なくとも2800万人が耳鳴りに悩んでいる。蜂の羽音のようだ、セミの鳴き声のようだ、はたまた、圧力鍋の蒸気が漏れる音のようだなど、耳鳴りの表現の仕方は様々だが、サンパウロ大学サンカルロス校の研究班が、耳鳴りを感じるのは脳の前頭前野(前頭前皮質)右側である事を発見した▼前頭前野は複雑な認 ...
続きを読む »《ブラジル》「ジウマの政策失敗のつけは、LJ作戦のそれより大きい」
23日付エスタード紙の経済面トップは《ラヴァ・ジャット(LJ)作戦で疑惑を指摘された企業は、この3年で60万人弱を解雇》と報じた。最多解雇をしたのはペトロブラスで、13年12月に44万6千人いた社員が昨年末には18万6千人と、約26万人減、マイナス58%になった―との記事だ▼考えさせられたのは、その後のエコノミスト、エドゥアル ...
続きを読む »《ブラジル》汚職文化は政治家だけか?
改心した悪党が真情を吐露した言葉には、妙な説得力がある――。オデブレヒト社(以下O社)のエミリオ前社長が怒涛の暴露をする司法取引証言の映像を見ながら、メンサロンを最初に内部告発したPTB党首ロベルト・ジェフェルソン氏に近いものを感じた
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