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樹海

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ラヴァ・ジャットの賄賂が正しく使われていたら…

 最高裁のファキン判事がラヴァ・ジャット作戦(LJ)関連で、オデブレヒト社の報奨付供述に基づく捜査開始許可を出して以来、庶民が首を傾げる機会が一段と増えた▼06~14年にオ社が払った賄賂は33億ドル(160億レアル)とされ、この金額で、保育所を建てれば5241カ所(86万7360人超の子供に対応可能)、救急診療所(UPA)なら5 ...

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《ブラジル》継承日本語の生き残り策とは

 サンパウロ州の聖南西地区の日本語教育は全伯で一番勢いがあると思っていたので、8日の「日本語学校運営改革を進める会」を取材してショックを受けた。あの聖南西ですら26年間で生徒が17%まで激減したのであれば、他の地区はさぞや厳しいだろう―と背筋が寒くなった▼ただし、疑問もわいた。というのは国際交流基金が実施する「海外日本語教育機関 ...

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大陸の真ん中にあるブラジリアを襲う「大津波」

11日午後4時、サイトに掲載されたエスタード紙の独占スクープ

ついに「大津波」がブラジリアを襲った――。4月11日午後4時、エスタード紙サイトに、オデブレヒト社幹部の司法取引証言に基づく連邦検察庁のジャノー長官からの捜査要請に対し、ファッキン最高裁判事が約百人分の捜査開始の許可を出したリストがすっぱ抜かれた。「ファッキンのリスト(A lista de Fachin、以下Fリスト)」だ

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《ブラジル》オダギリジョー主演で『革命の侍』映画化

フレディの孫、前村エクトルさん

 キューバ革命の英雄チェ・ゲバラの戦友としてボリビア山中で政府軍と戦って亡くなった唯一の日系人、前村フレディ(ボリビア二世、1941―67)の話を2012年2月に連載『ゲバラと共に戦った前村=ブラジル親族と再会したボリビア子孫』として紹介した▼フレディの姉マリーさんとその息子エクトルさん(48)が、人物伝『El Samurai ...

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《ブラジル》ジウマ/テメル裁判延期が意味することは?

〝政権親派〟と噂されるジルマル・メンデス選挙高等裁判所長官(最高裁判事、Foto: Roberto Jayme/Ascom/TSE)

 「ジウマ/テメルのシャッパ」(以後、D/T組)選挙違反裁判の開始が4日、無期限延長となった。これを巡って「テメル大統領の失格判断の可能性が遠のいた」との見方が強まっている。「急いで裁判が進めばテメルにとって不利」、もしくは「裁判が遅れればテメルは任期を全うしやすくなる」という解釈だ▼3日までのマスコミの論調は、「今週中に判決ま ...

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サンパウロ州モジ市=多くの人の心に残る生き様

 「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」―。これは、アルバート・アインシュタインが残した名言だ▼世の中の基準なら、事業に成功し、巨額な富を得た人が成功者かもしれない。だが、何かあった時、多くの人が駆けつけて涙したり、感謝したりする人は、周りの人達に愛や励まし、感動、勇気などを与え続けてきた人だろう ...

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《ブラジル》〝マスコミの犯罪〟Eバーゼ冤罪事件

『Escola Base』(Emílio Coutinho, Editora Casa Flutuante)

 サンパウロ市で90年代前半からジャーナリストをしていた者にとって、気が重い本が出版される。『Escola Base』(Emílio Coutinho, Editora Casa Flutuante)だ。著者コウチンニョさん(31)が来社した機会に、久々に23年前、1994年3月に起きたあの冤罪事件を思い出した▼エスコーラ・バー ...

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《ブラジル》公立学校の外国人児童に自閉症が多い?

サンパウロ市の市立校(左)、州立校(右)で急激に増える外国人児童。なぜか「日本人」も(エスタード紙3月19日付紙面より)

 エスタード紙3月19日付《教室の中の移住、自閉症ではない》との記事を読んでいて、なんだか胸が苦しくなった。ここ5年でサンパウロ市内の公立学校への外国人児童の編入が急激に増え、彼らが教室で「シン」と「タ・ボン」しか言わず、試験も零点を連発しているという▼市立小中学校では外国籍児童が2012年に2419人だったのが、16年には41 ...

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終わりが見えないブラジルの汚職摘発事件

 29日朝、「~の~作戦で連邦警察が…」との報道を聞き、「また!」と思った▼ブラジルでは麻薬取引等の摘発も多いが、圧倒的に多いのは、14年3月に始まり、世界でも類を見ない大規模な汚職摘発となったラヴァ・ジャット作戦(LJ)や、1日に出た令状数や動員警官数ではブラジル史上最大規模の17日のカルネ・フラッカ作戦のような、汚職に絡む作 ...

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《ブラジル》3・26デモ「来年の選挙は、汚職一掃投票を!」

参加者と同じ目線で語りかけるルイス・フラビオ・ゴメス氏

 26日のパウリスタ大通りで、「今回で14回目のデモ召集だ」とVPR(VemPraRua、街に出よう)のロジェリオ・シェケル代表が、街宣車の上から叫んでいたのを聞き、年3、4回の一般市民デモという「ブラジル式民主主義」が根付いたのを痛感した。コンフェデ杯中の2013年6月以来、この国の民主主義は姿を変えた▼法的特権廃止、ラヴァ・ ...

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