22日に無事に終わった県連故郷巡りの途中、参加者の多田邦治さん(71、徳島県)から、ちょっとワクワクする話を聞いた。アルジャー文化協会は入植70周年を10年前に祝い、その記念にタイムカプセルを埋めたという。多田さんが言い出しっぺで、「10年後に届く、大切な人へのメッセージ」のような題で手紙を募集し、50通ほども集まった▼皆が普 ...
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ブラジルの川の水質は?
「世界水の日」の22日、非政府団体のSOSマッタ・アトランチカ(大西洋岸森林地帯)が、ブラジル国内11州73市、240カ所で行った川の水質検査の結果を発表した▼各観測点で採取した水は、温度や透明度、臭い、酸性度、金属や燐、窒素などの無機物と菌や微生物の種類や量、酸素の含有量、流れてくるゴミの量などに基づき、最良、良、普通、悪、 ...
続きを読む »75年間も弱者救済を貫いてきた福祉団体
久しぶりに救済会の総会を取材して、瀬戸際に立たされている現状にショックを受けた。戦争中から日本移民を助け続けてきた救済会。その弱者救済の精神ゆえに、経営が追い詰められている現状にやるせなさを感じた。これをほっておくことは、世話になって来たコロニアとして許されることなのかと…。日系社会の一番苦しい部分を救済会が助けて来てくれたか ...
続きを読む »《ブラジル》ラヴァ・ジャットで試される常識と良識
ブラジル連邦検察庁のジャノー長官が、オデブレヒト社の報奨付供述を基にラヴァ・ジャット作戦(LJ)で嫌疑がかかる政治家や企業家への捜査開始要請を最高裁に提出した▼検察庁がLJ絡みでまとまった数の政治家の捜査要請を行うのは2度目だ。最初は2年前にペトロブラスの理事達の報奨付供述を基に行われ、47人を対象とする要請を出した。今回は最 ...
続きを読む »「第4の曲がり角」をブラジルに当てはめると?
トランプ大統領の黒幕、スティーブ・バノン氏に注目が集まっている。「国家安全保障の司令塔」といわれる最高機関「アメリカ国家安全保障会議」(NSC)の常任メンバーにもなった。この人物が愛読しているのが、アマチュアの歴史家が書いた本『Fouth Turnings』(第4の曲がり角、97年)だ▼米国は独立戦争以来、約80年間で一回りす ...
続きを読む »《ブラジル》サンパウロ州版ラヴァ・ジャット作戦始まるか
サンパウロ州に大激震が走りそうだ。ジョゼ・セーラ元州知事が2月22日に外務大臣を突然辞任した理由は、公式には「健康上の問題」。辞任会見の映像を見ると、確かに目が虚ろになって心なしかフラフラしているように見えた。だが、エスタード紙5日付にとんでもない大疑惑が報道されたのを見て、「本当の理由はこれだったのか?」との憶測が頭をよぎっ ...
続きを読む »小さな焚き火でサンパウロ市の大動脈詰まる
サンパウロ市ドン・ペドロ区では6日夜から、幹線道路の東西線のペーニャ方面行き車線で通行規制が続いている▼東西線からラジアル・レステに繋がる橋の下で起きた、路上生活者の焚き火が瞬く間に広がって5メートルに及ぶ火柱も立った火災が原因だ。橋の構造に影響を及ぼした可能性があり、市当局は橋の下の瓦礫や土を撤去して再調査後、橋強化のための ...
続きを読む »海岸山脈はどうやって生まれたのか
「どうやって海岸山脈(Serra-do-mar)ができたのか?」という質問を、今まで何十人にぶつけてきたが、納得できる答えは聞けなかった。あちこち取材旅行する中で、あの雄大な地形は最大の謎だった▼有名なポン・デ・アスカルなどのリオ市の絶景、クリチーバからパラナグアまで下る山岳鉄道の景色、特に印象的なのはサンタカタリーナ州の長大 ...
続きを読む »本紙連載集めた『勝ち組異聞』が日本で出版
メキシコとの国境に壁を作るというトランプのナショナリズム政策、シリアの難民問題、英国のEU離脱など世界情勢は大激変しているが、その根幹に共通してあるのは「移民問題」だ▼日本国内でも身の回りに外国人がどんどん増えている。コンビニの店員はもちろん、学校にはどこのクラスにも最低一人、二人の外国人児童・生徒がいる。どうしてこうなったの ...
続きを読む »《ブラジル》カラオケを通して伝わる日本の文化や生き様
毎月最後の金曜日は、近くの日本人会の誕生会に参加する。カラオケのグループが一通り練習すると、その月生まれの人を紹介後、お祝いのパラベンスを歌い、持ち寄りで夕食を共にするのだ▼仕事帰りのため、パラベンスを歌うのに間に合わない事も多いが、夕食時のテーブルは色々な気づきの場にもなる▼2月24日は、向かい合わせて座った男性が、カラオケ ...
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