出勤途中、すれ違った男性の背広の裾の長さが違うのを見て、ボタンの掛け違えだと気づいた。急いでいたので通り過ぎたが、今のブラジルもボタンの掛け違えが多いとふと思った▼最近の弊紙2面は予想外の事故や事件に振り回され、何もなければトップやカタと呼ばれる大きな記事になるのに、小さめの記事になったり載せられなかったりする例が多い。しかも ...
続きを読む »樹海
抗議の〝火力〟は種火から弱火にアップ
「レナン、辞めろ!」「次はお前だ、レナン」―4日のサンパウロ市パウリスタ大通りの抗議行動で最も標的とされていたのは、文句なしにレナン上院議長だった。その次に多いメッセージは「ラヴァ・ジャット作戦のモーロ判事やデルタン連邦検察官を徹底的に応援する」というもの。レナンの次に攻撃されていたのはマイア下院議長、ルーラもまだ存在感を残し ...
続きを読む »一気に流動化した政局
2日、エスタード紙経済面にオデブレヒト社の謝罪広告が出ていた。それを見ながら考え込んだ。「司法取引が成立したワケだ。これで政局は次の局面に移った。これからがテメル政権の本当の正念場、〝浄化の時〟だ」と実感した。200人とも言われる汚職政治家の名が来年早々にも暴露され、次々に逮捕されるだろう。この難局を乗り越えるまで、政局は安定 ...
続きを読む »上塚翁が見守る公園で日系社会の将来を議論
笠戸丸から20年後の1928年8月31日に、入植10周年を記念して建てられたプロミッソン入植記念碑。そのすぐ下で、『第3回サンパウロ州日系地方団体代表者の集い』一行は真剣に日系社会の将来を議論した。その場所は2年後の移民110周年で、皇室をお迎えして記念式典をするかもしれない候補地でもある▼集いの中で、ノロエステ連合の白石一資 ...
続きを読む »予期せぬ悲劇に襲われて
ブラジリア時間の11月29日未明にコロンビアで飛行機が墜落し、サンタカタリーナ州のサッカーチーム、シャペコエンセの選手ら71人が死亡、6人が負傷した事件は、世界中を深い悲しみに陥れた▼息子が送ってきた映像を見た直後、電話で事故の事を知らされた父親はこの日が誕生日だったとか。先週、子供が生まれると聞いたばかりの選手もいたなど、涙 ...
続きを読む »テメル大統領の決断
日曜(27日)昼、ラジオを聞いていたら突然、テメル大統領らの臨時記者会見の生中継に切り替わって驚いた。下院議長、上院議長を横に従えて「Caixa2(二重帳簿)の恩赦法案が来ても私が否決する。その件に関する上院、下院との合意ができた」と発表した。その理由として「私は『ヴォス・ダス・ルアス(街頭の声)』に従う」と説明したのに、ほぅ ...
続きを読む »移民110周年で立ち上がれ! ノロエステ
サンパウロ州プロミッソン市の上塚周平公園で19日に行われた『第3回サンパウロ州日系地方団体代表者の集い』の折り、現地の安永重郎さん(85、同地生まれの二世)から「運動会」に関して面白い話を聞いた。8月最後の日曜日に「上塚植民地入植」を記念して開催される。毎回1500人が参加する大規模なもので、7割がブラジル人という▼「準備は全 ...
続きを読む »年々遠ざかるクリスマスの賑わい
今年もクリスマス(ナタル)まであと1カ月。ショッピングセンターなどではサンタクロースや電飾も見られるが、サンパウロ市の公園などでは電飾がほとんど見られない▼聞けば、市役所が入札期間を延長しても、スポンサーがついたプロジェクトは26日に落成式が行われるイビラプエラ公園のクリスマスツリーだけらしい。しかも、このツリーもスポンサーは ...
続きを読む »トランプ・ショックは外国人労働者を真剣に考える好機
コラム子は別にトランプ氏を支持する者ではない。ただ、ヒラリー氏に関する情報を見聞きするたびに、ラヴァ・ジャット作戦で揺れるPTとの類似を強く感じ、「アメリカよ、お前もか」という暗い気持ちになる▼米ウオールストリートジャーナル5月11日付電子版にあるペギ・ノーナン氏のコラムには、例の告発本『クリントン・キャッシュ』に関して、《外 ...
続きを読む »クリントン財団とインスティツート・ルーラの不思議な共通点
トランプ勝利を昨年から予言していたジャーナリストに元NHK記者の木村太郎がいる。出演した番組で「なぜトランプが勝つと思ったのか?」と尋ねられ、彼は「民主党が8年間やったから、米国の慣例で次は共和党になると思った。単純でしょ。あとヒラリーは汚職、不正がひどすぎるから」と答えた▼「ヒラリーのメール問題」とよく報道にでるが、単に「個 ...
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