14日が「世界糖尿病デー」だったせいか、このところ、「血糖値スパイク」という言葉を頻繁に聞く。空腹時の血糖値が正常なため、健康診断では「正常」といわれるが、食後短時間に血糖値が急上昇した後、急速に正常値に戻るため、発見されにくい病気だ▼血糖値スパイクは通常の環境では発見しづらく、放置して動脈硬化が進めば、脳梗塞や心筋梗塞、癌、 ...
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『ふろんていら』50号に思うこと
サンパウロ州アルミニオ在住の伊那宏さんが主宰する詩歌サロン『ふろんていら』が、記念すべき50号を9月に発行した。個人で年4回も定期刊行を続ける苦労は並大抵ではないだろうに、12年半も続いてきた。もちろん、伊那さんの志に賛同して投稿する人がいればこその快挙だ▼本人筆による一文「その歩んで来た道」(26頁~)を読んで、考えさせられ ...
続きを読む »数字などに表れないもの
ブラジリア時間の9日早朝、米国大統領選でトランプ氏当選が決まった時、投票日もヒラリー氏優勢と報じた世論調査との差を感じた人は多かっただろう▼米国大統領選では、有権者票獲得比率と選挙人票の獲得数は必ずしも一致せず、世論調査で優位=選挙で勝つではない。有権者票獲得数はヒラリー氏の方が多いが、トランプ氏は選挙人票で過半数を得、当選し ...
続きを読む »苦しみにあった事は幸せ?
日本にいる知人が、うつ病で闘病中のご主人の事をフェイスブックに書いてくる。本人もうつ病で苦しんだだけに、ご主人に何が起きているかが人並み以上によくわかるのだ。そんな彼女がシェアした文章に、杖に頼って歩いていたが三輪歩行器を使うようになり、ハイキングや釣りなどの趣味を楽しめなくなった方の話があった▼文句を言い、現実逃避をしたり、 ...
続きを読む »日本移民110周年は目前だ! (連載4/終)=県連日本祭りで記念式典を
移民110周年は地方日系団体にとってだけでなく、サンパウロ市にとっても重要な機会だ。中でも県連には今も「日本文化を残そう」「日本との強い絆を」という強い意気込みがある。そのシンボルが、地元主催としては世界最大規模の日本をテーマにした大イベント「県連日本祭り」だ▼欧米で行われるマンガ・アニメを中心としたイベントには、日本政府の大 ...
続きを読む »ピンクリボンの月に思う
10月も3分の1を残すのみとなったが、今月は乳癌の正しい知識を広め、早期検診の促進などを目指す世界規模の啓発キャンペーン「ピンクリボン」の月だ。乳癌は女性の主要死因の一つでもあるが、早期発見されれば治癒率は90%とも言われる。近年は医学が進歩し、癌も不治の病ではなくなってきたが、その分、身近な人も癌と知って驚く例も増えた▼近所 ...
続きを読む »日本移民110周年は目前だ! (連載3)=地方と都市の2頭体制に
振り返れば、終戦直後の勝ち負け抗争において、最も死傷事件が多発したのは、マリリアからオズワルド・クルースに至るパウリスタ沿線だった。軍曹が汚れた軍靴を日の丸でぬぐった目撃談の真偽を糾すために、青年らが立ち上がった「日の丸事件」は1946年1月にツッパンで起きた。これが発端だ。そして同年3月のバストスの溝部殺害、5月のバストス連 ...
続きを読む »日本移民110周年は目前だ! (連載2)=できればマリリアにもご来訪を
次の節目である日本移民110周年まで、あと1年と8カ月になったが、まだ記念事業の計画は聞こえてこない。日本から皇室をお呼びし、大きな事業をするのであれば、遅くとも1年前には大筋が決まっていないと難しい。本来なら、この年末、遅くとも来年前半が勝負時のはずだ。 世紀の節目だった日本移民百周年から8年が経ち、日伯外交樹立120周年 ...
続きを読む »日本移民110周年は目前だ! (連載1)=地方日系団体が3分の1に激減?!
2009年5月2日、聖南西文化体育連盟(UCES、25団体加盟)の山村敏明会長と小川彰夫氏が、会議に顔を出さない傘下6団体を訪ねて歩くというので、同行取材した。朝9時ごろサンパウロ市を出発して一日で1千キロを走って6会館をまわり、帰りついたのはなんと深夜2時・・・。日本で例えれば、ずっと下道を通って東京―大阪を往復したのに等し ...
続きを読む »コロニアが誇る、知られざる世界的日系人
「ママイ、僕のことをジャーナリストに話すときに、絶対に苗字を言っちゃダメだよ」。県連ふるさと巡り旅行で偶然出会ったある二世女性から、息子にそう釘を刺されたと聞いて興味を持った。聞けば、彼女の息子はサンパウロ州立大学卒で、なんと世界有数の自動車メーカー「日産」の常務執行役員をしている▼なんでも「僕はブラジルでは知られていない。も ...
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