樹海

  • 振り子が再び揺り返す時

     2日夜~3日朝は地方選の結果を伝える報道が続いたが、州都での市長選の結果を見ていた長女が「決選に残ったのは右派ばかり。何が起きているの」と呟いた▼実際には、決選投票に進む候補全てが右派だという訳では

  • 父・要が福博村の土地を購入した日の日記を読み上げる大浦文雄さん

    恩人の汚名雪ぎ、百年後に顕彰

     「恩人の汚名を雪ぎたい」――サンパウロ州スザノ市のバルエル教会100年祭の開会式で24日、ビアンキ家に感謝状を渡した福博村会(上野ジョルジ会長)の大浦文雄顧問(92、香川県)の心の裡には、冒頭のよう

  • 長野県長野市の真田公園内にある恩田杢像

    今のブラジルに必要な日本精神が込められた本

     サンパウロ青年図書館と本紙が出版する日本語・ポルトガル語両語のシリーズ本『日本文化』第3巻が、先ごろ刊行された。今までポルトガル語では紹介されたことのないトヨタ、ホンダ、キョーセラの創業秘話や企業哲

  • 左表にあるとおり、ジウマ政権末期は税収大幅減だが歳出を減らさず、昨年10月から今年2月までが最悪のインフレ率になった

    実は政府自身がインフレの原因か?

     ブラジルの政治、経済を理解するには「本当の因果関係」を見極める必要がある。経済動向を見るのに最も重要なのは「インフレの原因」をどう考えるかだ。ジウマ前大統領をはじめ、政治家は一般に「インフレのせいで

  • パラリンピックを終えて

     7~18日に開催されたパラリンピックを一部だけだがTV観戦し、ここまで到達するのにはどれだけの努力や協力があったのだろうかと、つくづく考えた▼外見だけでは身障者だとわからない選手もいるが、片腕だが両

  • カルメン・ルシア新最高裁長官(左)と談笑するテーメル大統領(Foto: Lula Marques/AGPT)

    テーメル政権下の不思議、驚くほど絶妙なタイミング

     世界的には「五輪とパラリンピック」ばかりが注目されたブラジルだが、その裏番組のようにジウマ大統領罷免やクーニャ前下院議長の議席剥奪など、国内的には政治史に残る出来事が粛々と起きている。テーメルの人気

  • 駐在員歌人、堀合昇平さん

    「ナイス提案!」「ナイス提案!」うす闇に叫ぶわたしを妻が揺さぶる

     〈海越えて赤き大地に根を張りし七月の桜今盛りなり〉――第68回全伯短歌大会に初参加し、独楽吟でそう詠んで、見事2位デビューを飾った「駐在員歌人」がいる。コンピューターメーカーで営業職に従事する堀合昇

  • 安楽死とパラリンピック

     リオで開催中のパラリンピックの車椅子陸上女子400メートル銀メダリスト、マリーケ・フェルフルト氏(37、ベルギー)が11日、安楽死の許可を得た経緯などを明らかにし、「大会直後に安楽死する」との欧州で

  • なにげない移民家庭の日常にこそ、外国理解の真相がある(岡本正三さんの家族、1950年、岡本さん撮影)

    なにげない移民家庭こそが「日本人の臨界」

     「言葉」というのは不思議なもので、本人がしっかり理解していないと相手に伝わらない。以前、分かりやすい解説で有名なジャーナリスト池上彰が、こんなことを言っているのを聞いてガッテンした▼「後輩がニュース

  • 「ブラジルタウン」を売りにする群馬県大泉町観光協会のサイト

    日系人向け特別定住ビザを全世代に解禁したら?

     東京五輪と東日本復興のために、日本では労働者不足が深刻になり、外国人技能実習制度を5~6年に延長する検討(現状3年)がされていると聞き、〃足元〃を見ていない考え方だとガッカリした▼元々この実習制度は

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