若年化するコロナ入院者 長い、長いトンネルの先に、ようやく明かりが見えてきた感じがする。米国はすでにトンネルを抜けた感じだが、ブラジルはこの4月が最悪だった。 ワクチンの供給がかなり安定してきたことで、接種のスピードが増し、1回目の接種を終えた人が全伯で35%を超えた。サンパウロ州に限って言えば、成人の53%は1回目を終えた ...
続きを読む »樹海
ミランダ氏はブラジル史に残る暴露者になるか?
6月25日に上院のコロナ禍議会調査委員会(CPI)以来、ルイス・ミランダ下議への注目度があがる一方だ。かねてから高い注目を浴びていたこの日の証言で、「ボルソナロ大統領は、(インドのコロナワクチンの)コバクシンの不正契約で(連邦政府リーダーの)リカルド・バロス下議が関与していたことを事前に知っていた」と発言。ボルソナロ氏を窮地に ...
続きを読む »コロナ禍で起きる退行現象
6月27日付エスタード紙などが、「外出自粛(クアレンテーナ)中、0~3歳児の4人に1人に退行現象が見られた」と報じた。退行現象は急激な環境変化によって幼児が赤ん坊のように振舞う事をさし、「赤ちゃん返り」ともいう。 退行現象の具体例は「発話が減る」「1語文、2語文が増える」「固形物を食べず、哺乳瓶を使い始める」「お漏らしをする ...
続きを読む »《記者コラム》ハワイ日本移民史とブラジルの繋がり
突然、日本の友人から『ハワイ日本人移民史 1868~1952』(ハワイ移民史料館仁保島村 館長 川崎壽、2020年刊、3800円、以下『ハワイ移民史』と略)が郵送されてきた。 日伯間の郵便業務は昨年4月から停止されていると思ったから、ビックリした。一部は業務を再開しているようだ。とはいえ2月にSAL便で出して6月末着、4カ月 ...
続きを読む »なんともブラジル的な接種スケジュール
13日の日曜日、それは突然訪れた。この日、サンパウロ州が50代のワクチン接種予定を突如、「16日からにする」との発表を行った。まず、これに面食らった。 当初の予定では50代のワクチン接種は8月2日から。対象者となるコラム子はその心積りでいたのが、突然「数日後」になったわけだ。 ちょうど現在、州内でコロナ第3波が話題になって ...
続きを読む »死の淵から帰ってきた人達
「目を開き、生きていると知る事は、いつもとはまるで違う心躍る出来事だった。私は生き返った」――これは22日付G1サイトに報道された、新型コロナで202日も入院した後、ようやく自宅に戻った、リオ・グランデ・ド・スル州のクリスチアーネ・ドス・レイス・ドゥアルテ氏(44)の言葉だ。 ドゥアルテ氏は集中治療室(UTI)で175日間、 ...
続きを読む »《記者コラム》10回目のデフォルトの瀬戸際にいるアルゼンチン
「メキシコ人はインディオから、ブラジル人は密林から、我々は船に乗ってヨーロッパから来た。私の名字、フェルアンデスはその証しだ」――アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は9日、スペインのペドロ・サンチェス首相を首都ブエノス・アレスに迎えて、そう問題発言をし、ブラジル・メディアは「差別発言」だと大々的に取り上げた。
続きを読む »ネタニヤフ退陣で孤立深まるボルソナロ
ドナルド・トランプ氏が米国大統領を退いて以降、国際政治におけるボルソナロ大統領の孤立化が指摘されて久しいが、13日、さらに痛手が襲った。イスラエルで、ベンヤミン・ネタニヤフ氏が首相の座を追われた。 ネタニヤフ氏は、国際政治における現在の「極右政治家」の先駆的存在で、ご多分に漏れずボルソナロ氏も敬愛していた。自身は大統領になっ ...
続きを読む »母を失った傷心を少し癒した何気ない一言
数日前に母親をコロナ感染症で失った男性が、携帯電話のワッツアップでピッツァを頼んだ際、店員からの言葉に心癒された話を読んだ。 母一人、子一人で暮らしていた男性にとり、母を失った悲しみや寂しさはどれほど大きかった事か。まして、死後4日では、「とにかく何か食べねば」という思いだけでメッセージを送った事が想像できる。 なじみのピ ...
続きを読む »《記者コラム》地方のKaikanに込められた日系社会の魂
「コロニア消滅論」を越えて デカセギブームが始まった90年代から特に「コロニア(日系社会)空洞化論」「コロニアが消滅する」という悲観的な予測が何度も叫ばれ、本紙にも繰り返し掲載されてきた。そんなことを叫ぶ声すらも枯れてきたのが現状だ。 この18日(木)は、ブラジル日本移民113年を祝う日だ。だが長期化したパンデミックに苦しむ ...
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