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樹海

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日本など外国に未申告の資産がある人は要注意

R法を使った場合(上)と使わなかった場合の比較(EXAME誌1月19日付電子版より)

 連邦税務局(RF)に未申告の預金を日本の銀行に持っていたり、日本で遺産相続した土地や家屋、車、証券などが未申告になっている人はいないだろうか。企業の場合も同様だ。ブラジル在住者(駐在員も含む)で、当地で確定申告(IR)をしている人なら、みな関係する。未申告の資産が外国にある場合、4月4日から申請開始となる「レパトリアソン法(以 ...

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疑わしきは入れ替える?

 17日に就任したばかりのエウジェニオ・アラゴン法務相が18日、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)に関して「(連警内で)情報漏洩の匂いがする。証拠は不要。部署全員を入れ替える。連警は我々の監督下にある」と語り、物議を醸した▼前任のジョゼ・エドゥアルド・カルドーゾ現総弁護庁長官がルーラ前大統領から「連警をコントロール出来ていない」と批判 ...

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デウシジオが爆弾発言「仕切っていたのはルーラだ」

ベージャ誌(3月19日発行)の巻頭特集

 「俺は間違っていた。でも盗んでいないし、汚職もしていない。もちろん聖人ではないが、盗賊でもない」。先週、ブラジル史上最大規模の大抗議行動がサンパウロ市パウリスタ大通りで行われ、140万人(軍警発表)が参加した。実はそこに、デウシジオ・アマラウ上議の姿もあった。ジウマの元右腕的人物で、ラヴァ・ジャット作戦を妨害した容疑で現役議員 ...

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もしルーラの妻が司法取引に応じたら…

官房長官就任式で嬉しそうなルーラとジウマ(Foto: José Cruz/Agência Brasil)

 ルーラは庶民の心に響く言葉を紡ぎ出す天才だ。野党時代の彼が88年に言った名言「貧乏人が盗めば刑務所だが、金持ちなら大臣になる」が先週から、皮肉を込めて見直されている。連邦警察から逃げるように17日、慌しく官房長官として入閣したからだ。これでジウマがいつ大統領罷免されても、第3次ルーラ政権が始まるだけになった▼カーニバル直後から ...

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自己保身の思いが目を曇らす

 ブラジル史上最大規模の抗議行動が起きた13日、ジウマ大統領やその側近は予想を上回る参加者数に驚いたと14日付伯字紙が報じた。彼らの予想では昨年3月の規模を上回る事はないと踏んでいたのに、蓋を開ければ、軍警発表で360万、主催者側発表で600万超の人々が街頭に出た▼ジウマ氏は同日、「抗議行動は民主主義が認める正当な行為」と述べた ...

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殺人か、自殺か―犯罪大国と自殺大国の悲しい比較

サンパウロにおける2010年までのリンチ事件の被害者数(Fatais=死亡、Feridas=負傷、出典=http://g1.globo.com/politica/dias-de-intolerancia/platb/)

 地理的な位置条件、勤勉性、ウソの是非に関する考え方など、日本とブラジルはいろいろな意味で逆だが、先日ニューズウイーク日本版サイト(www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/07/post-3779.php)を見ていて、もう一つ加わった▼昨年7月21日付、舞田俊彦武蔵野大学講師が書いた記事中 ...

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LJは危機の原因ではない

 パラナ連邦地裁のセルジオ・モロ判事が9日、「ラヴァ・ジャット作戦(LJ)は危機の原因ではない」と明言した▼14年3月のLJ開始後、建設大手を筆頭に多くの企業が摘発され、社長や役員が逮捕、断罪される一方、ブラジルを代表する公社ペトロブラス(PB)役員も次々に汚職関与が露呈して失脚した。現在はルーラ前大統領の関与が取り沙汰され、逮 ...

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3・11と日本の〝大本営発表〟体質

汚染水漏れが続くなど事故収束のめどが立たない東京電力福島第1原発 =2013年11月21日(共同)

 5年前の3月11日朝7時、いつものようにグローボ局ニュースをつけると、大津波の映像が流され「まるでSF映画だな」と客観的に見入っていたら、日本だった。驚いてネットで確認し衝撃を受けた。さらに翌日、グローボは原発爆発の映像を放送し、炉心溶解に言及していた。それを見て頭の中は大混乱になった。日本からの報道では「メルトダウンではない ...

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「ルーラ強制聴取」を境にブラジルは変わるか?

3月4日ジョルナル・ダ・クルツーラの様子(テレビ画面)

 先週金曜は朝から新聞社上空をヘリが飛ぶ音が物々しく響いた。サンパウロ市セントロの労働者党全国本部の上空に待機したものだった。連警がルーラの自宅に押し寄せたニュースを聞きながら、思わずマルシンニャ(サンバ行進曲)の「O japonês da Federal(連邦警察のジャポネース)」が頭に浮かんだ。《気持ちよく寝てたのに、夜が明 ...

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コロニアで軍歌が愛唱される理由

『軍歌・時局歌・唱歌・流行歌集』の表紙

 昨年8月、とある戦前移民の7回忌に出席した。サンパウロ市南西部の庶民地区にある自宅で、出席者は家族5人ほどの実にひっそりとした法事だった。今では読む人もいないのだろう。居間には故人の本棚がそのまま。『平家物語』など古めかしい日本語書籍がずらりと並んでいた。手書きの小冊子があったので、何気なく手に取ってみたら、歌詞をまとめた手作 ...

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