ネルソン・ゴラさん(74)はサンパウロ市の特別養護ホームに入院する愛妻が「死にたい」と願ったのを真剣に受け止め爆弾で心中を図った。エスタード紙10月11日付によれば、昨年9月のある日曜午後3時半、妻の胸の上に爆弾を置き、自分が覆いかぶさって抱きしめ爆発させた▼爆発音に驚いた関係者の通報で警察が到着した時、妻は亡くなっていたが、 ...
続きを読む »樹海
何事もない日々の幸せを守れ
5日夕刻、6日付紙面の作業を終え、退社前にインターネット情報を再確認していた時、ミナス州の鉱山での堤防決壊の報に気づき、息を呑んだ▼速報が入れられなかった事を悔やみつつ帰宅した後も、テレビで流れる画像から目が離せない。公式発表の死者は9日朝の時点で2人だが、同州知事は鉱山で働いていて生き埋めとなった作業員の生存は困難と述べてお ...
続きを読む »連邦議会の120周年式典の裏側で
連邦議会で5日行われた120周年式典の直後、西森ルイス伯日議連会長が議長を務めて慶祝議会が1時間も行われ、17人もの下議らが日伯関係の重要性を競うように演説した。まずアルリンド・キナリア下議(日本移民百周年時の下院議長)が「皇室の尊厳は心からの賞賛に値する。日系二世が果たした社会的上昇は全てのブラジル人の見本だ」とのべたのを皮 ...
続きを読む »ベネズエラの選挙まで1カ月
ベネズエラの国会議員選挙までちょうど1カ月となった。大統領選は僅差で勝ったマドゥロ氏の支持率が低迷、国際世論に押されるように実施が決まった選挙で、南米諸国連合(ウナスル)が監視団を派遣するはずだったが、ブラジル選挙高裁が不参加を表明後、連合内でも選挙まで1カ月ない中では監視活動は無理との声が出始めた▼ベ国国会は一院制で、マドゥ ...
続きを読む »天国の前味を知った人々
2000年10月、サンパウロ市パライゾ区の教会で、「平和・平安」を意味するヘブル語の「シャローム」という名のデイサービスが始まった。当初は火曜日だけだったが、需要に応じるために火、木の2回になり、現在まで続いている▼利用者は延べ135人で、平均年齢は90歳。100歳を超える利用者もいる会は、歌やゲーム、工作、昼食とその後の団ら ...
続きを読む »公的権力の暴力の文化に終止符を
公的権力による暴力の文化は変わるべきだ―。25日にサンパウロ市セー大聖堂でイヴォ・エルゾギ氏が語ると、会衆からは拍手が起きた▼イヴォ氏は、軍政下の1975年10月25日に拷問死したヴラジミル・エルゾギ氏の息子だ。ヴラジミル氏はユーゴスラビア生まれで本名はヴラッド。ブラジルでは違和感があり、ヴラジミルと署名し始めた帰化人で、クル ...
続きを読む »頑張れ! おばあ茶ん
サンパウロやパラナの内陸でサトウキビ畑を眺めていると、「昔は全部コーヒー畑だったんですよ」と地元の人に聞いたりする。トメアスーのピメンタ畑も今は昔。病気や相場があるから、農業は難しい。かつて紅茶で栄えたレジストロもそうだ。わずかに残る紅茶畑で、「ここから眺める夕日が最高なんです」と語ったある二世の言葉が忘れられない。〃紅茶の都 ...
続きを読む »老いも若きもEnemに挑戦
明24日と25日は、全国高等教育試験(Enem)が行われる。この試験は一部の公立大学の入試や私立大学の奨学金受給者選抜材料としても使われるため、受験者達も追い込みに必死だ▼そんな受験者のため、ピアウイ州教育局が、21日夜8時から22日朝6時まで、テレジーナにあるショー会場で〃最後の復習〃の機会を設けた。公立校の生徒を中心に開催 ...
続きを読む »すたれゆく県人会の伝統芸能
「他の県じゃ、芸能団を連れてきてこちらの人に見せるわけでしょ。でもうちらは、こちらのものを県の人に見てもらえるんだからね」。ある式典で、沖縄県人会の関係者が誇らしげに語っていた。確かに、多くの県人会が活動目的に「母県の伝統文化を継承する」と謳ってはいるものの、そうした活動のある県人会は少ない。別格である「芸能の島」沖縄は、ブラ ...
続きを読む »日系社会から生み出される歌
18日、フェルナンジアス道80キロ地点に程近いキヨワ農村文化協会で、ブルー・スターと呼ばれる楽団が伴奏する第1回のど自慢大会が開かれた▼同文協に関しては弊紙ポ語版に運動会の記事が出た事がある程度の知識しかなかったが、初めて訪れ、看板の文字や棚に並ぶトロフィーなどを見て、ここでも日本人や日系人が集い、日本の文化や日本語を伝える試 ...
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