ホーム | コラム | 樹海 (ページ 89)

樹海

➡【無料朝刊サービス登録】緊急対応の無料PDF版へのリンクに加え、毎日の新しい記事の見出しだけを、本文ページへのリンクをつけてメールで無料配信しています。メールアドレスを書き込み、「申し込み」ボタンを押すだけです。メールチェックのついでに気になる記事をクリック!

10月の言葉から

 急に暑くなってきたなと思ったら、明日から夏時間。時の早さに驚く。心に残った10月の言葉から―。「もっと活発な貿易活動を」。外務省指導者研修で訪日した若手女性社長。日本での見聞がお互いのニーズに気付いた。社会に発信力のある立場の人の理解がビジネス面での交流へ。日本の現状をどんどん発信してほしい▼「母が一緒にいてくれたから、いつも ...

続きを読む »

収入の半分近くを国債の利払いに浪費する国が、まずすべきことは何か

2014年の政府支出。左側の黄色い部分45・11%「juros e amortizações da dívida pública」を直訳すると「債務の利息および償却費」だが、要するに「国債の利息」を意味すると掲載元サイト(www.auditoriacidada.org.br)にある

 借金の利払いのために収入の半分を使っている一般家庭があれば「借金しすぎ」と判断されるが、実はブラジル政府もそれに近い状態だ。我々が国に払っている高い税金の半分近くが、国債の利払いに浪費される。本来なら税金は教育、医療、インフラ整備などの公共投資に回されて国の富を豊かにすることで国民に還元されるはず…▼この公債問題の専門家マリア ...

続きを読む »

移民110周年に向けた準備をはじめよう

三笠宮同妃殿下ご夫妻がご来伯された1958年のパウリスタ新聞の記事

 秋篠宮殿下のご来伯日程が正式発表となった。28日に着聖なさるので、ちょうど2週間後だ。11月8日まで12日間も滞在される。その間、サンパウロ市、パラナ州4都市、南麻州カンポ・グランデ、パラー州ベレン、首都、リオで日系人らとお会いになる過密な日程だ▼今回もサンパウロ州はサンパウロ市のみだが、パラナ州は入植百周年ということもあり4 ...

続きを読む »

浪花節を知るいい機会に

 コロニアで隆盛を誇る芸能はなんといってもカラオケだろう。日本語が話せなくとも、こぶしを聞かせた女の子の堂々とした演歌に驚く。見た目以外はブラジル人だと思っていたら、車で聞く音楽は歌謡曲だったりする。家庭の環境など様々な理由があるのだろうが、やはりDNA感覚で、日本語のリズム感に心地よさを感じるのかもしれない。一方、その源流で古 ...

続きを読む »

ますます遠のく財政緊縮…

あくまで冷静を装って、記者の質問に答えるクーニャ下院議長(Foto: Gustavo Lima/Câmara dos Deputados)

 今年7月、英経済専門紙はブラジル情勢を「終わりないホラー映画」と喩えたが、むしろ「道化師芝居」の様相を呈している▼PMDBが主張する官庁削減をジウマが受入れて39省庁から31に減らし、「2018年までは安泰」と再出発した。その翌日、歳出増加の爆弾法案に大統領が拒否権を行使した件を追認すべく招集した議会で、PMDBを中心に与野党 ...

続きを読む »

「半世紀住み居て歌えぬブラジル国歌リオ五輪までに覚えてみたき」

 先の全伯短歌大会の中から独断と偏見で選んだ作品を紹介したい。あれほど辛かった開拓生活が懐かしく思える心境になった様を詠んだ「渡伯時の想い出ぼろぼろこぼれ出て行きて探せど板小屋はなく」(新井知里)▼子供移民には日本の家こそが「我が家」。常にどこか旅路にいるような感覚が詠み込まれた「コロノの家わが家と思わず幼なごはうちへ帰ろうと移 ...

続きを読む »

新聞なんて嘘ばかり?

 月曜朝、診察予約があり、7時前から保健所の列に入って待つ間、少しでも情報を仕入れておこうとしてポ語の新聞を開いたら、「嘘ばっかり書いている新聞なんて読む価値がない」と言った婦人がいた▼日曜日にCPTM11号線に乗った時は、労働者党(PT)と連立を組みながら、自分達の権力を増す事ばかり考えているかの民主運動党(PMDB)絡みの記 ...

続きを読む »

メキシコで神様になる方法

 県連の「ふるさと巡り」でメキシコを訪問した。道中のあれこれは別稿で紹介することとして食でいえば参加者に不評だったようだ。メキシコ料理は、2010年にユネスコの無形文化遺産に認定、日本でも人気だ。「辛すぎる」「ごはんものがない」という声にみるように料理自体が年配の日本人向きではないのか。そしてホテルの料理は味気ない。そんな時、記 ...

続きを読む »

凄まじい「明治の日本人」の一人、岸本昂一

 連載中の岸本昂一ほど凄まじい気魄を持ったコロニア出版人を他に知らない。彼の戦後初の著書『南米の戦野に孤立して』は刊行後に国外追放裁判に晒され大変だったが、刊行前の苦労も一通りではない▼出版費用の持ち合わせのない岸本は、予約購読者を募って歩いた。『蕃地の上に日輪めぐる』(岸本丘陽、曠野社、58年)によれば、「今度の仕事の成否は、 ...

続きを読む »

なぜブラジルCDSが500bpを突破して上昇中なのか?

 「ブラジルCDS」という金融派生商品の保証料率が28日に540bpまで上がった。国の債務不履行に備える保険のような商品で、数字が高いほど〃危険〃。ウクライナで内戦状態のロシアでも380前後だから相当危険か。ブラジルもコンフェデ杯(13年)前は100前後と安全圏だったが、その後の上昇傾向は激しい▼連邦政府が前代未聞の来年度赤字予 ...

続きを読む »