ブラジル生活に潜む罠は、強盗やスリなどの犯罪だけではない。その一例が、26日付け本紙で報道したような危機管理の甘さから起こる事故だ。リオ市の劇場で、5歳の子が舞台脇の間隙に落下して怪我をした。幸い軽症で済んだようだが、一歩誤れば命を落としていただろう▼会場に居合わせた日本人女性がフェイスブック上に書き込んだ所によれば、劇場長は ...
続きを読む »樹海
魑魅魍魎が巣くうPMDB
今の政局を動かす〃台風の目〃はクーニャ下院議長(PMDB、56)だ。同議長からやられっぱなしの大統領側からの反撃のように連邦検察庁のジャノー長官が先週、ラヴァ・ジャット作戦で同議長と一緒にコーロル元大統領を起訴したのには因縁を感じた▼クーニャ氏が本格的に政治に足を踏み入れたのは、コーロル氏の大統領選(1989年)を手伝った時だ ...
続きを読む »樹海
とある土曜日、知人がふと「日本食レストランへ行った時はブラジル人の方が多く、シュラスカリアへ行った時は日系人の方が多かった」と言った。娘に話したところ、「日系人は普段から日本食を食べる機会が多いから、何かあったら肉を食べに行くが、ブラジル人は普段は肉を食べているから、たまに食べに行く時は日本食レストランへ行くのでは」との言葉が ...
続きを読む »広がる南伯のニッポン
南伯ポルトアレグレ市の日本祭りが年々大きくなってきている(本日付7面)。コラム子が訪れた初回は約1万7千人。それが4回目の今年は7万人だというから約4倍になっている。ブラジル最大の日系イベント『県連・日本祭り』が今年15万人だから、かなりの規模に成長したといえる。もちろん、同市開催のイベントでは最大級だ▼援協所有の不動産で、日 ...
続きを読む »たま駅長にみる日本の矛盾
「ほら、可愛いでしょ」と猫好きの知人に見せられたのは、和歌山県貴志駅の駅長「たま」の写真。07年に〃駅長に任命〃されて以来、一躍人気者となり、6月に亡くなるまで同地に11億円に上る経済効果をもたらしたというまさに招き猫。葬儀には国内外から3千人が参列し、その旅立ちに涙した▼しかし、こうした一見動物好きな民族の微笑ましい光景も、 ...
続きを読む »イタリア料理店の成功に倣って
日本とは地理的に離れていながら絶大な人気を誇る料理といえば、イタリア料理だろう。全国津々浦々に専門店が偏在し、しかも大半が日本人経営だ。飲食店総数41万超に比してその数は約9千と必ずしも多くはないが、家庭料理にまで浸透し、本国からも高い質的評価を受けているというから驚く▼一方ブラジルでも、地理的には最も遠い日本の食が飲食業界で ...
続きを読む »日系の新しい時代の波
何か新しい時代の到来―といった感さえある。100年という時間は、民族に押し寄せる押しては返す波のようだ。若手日系人4人のグループ「エン・ラッソス」(En Lacos=縁・絆)のことだ。今日付け7面トップ記事で詳しく伝えている。是非読んでほしいと思う▼三、四世の日系人が呼びかけ、音楽やダンスで日本移民を顕彰するイベントを29日に ...
続きを読む »樹海
若き夫、104歳での「戦没」―。16日付朝日新聞電子版の見出しが気になり、読んでみた▼旧満州の日本人学校校長だったが、1946年に家族と生き別れ、戸籍上104歳になる男性に対する戦時死亡宣告の申し立てがあり、今月中に生存情報が寄せられなければ死亡したと見なすと官報に掲載されたという。戦後70年目の宣告手続きは、引き揚げ後も夫の ...
続きを読む »アマゾンの日本人医師たち
アマゾンというと、豊かな動植物、原住民といったイメージが強い。そこに日本人の奮闘の歴史があったことは、アサイーが流行っても知られることはない。ましてや、アマゾンの日本移民を医療で支えた医師たちがいたことはもちろんだろう▼14日付け本紙7面記事「アクレ州医療向上に50年」で日本政府の旭日双光章を受けた川田哲男医師(78、二世)。 ...
続きを読む »樹海
在聖日本国総領事館から11日、「8月16日午後2時から大統領辞任を呼びかける反政府デモが計画されているので、最新の情報を収集し、デモに巻き込まれないように」と呼びかけるメールが届いた▼サンパウロ市のデモは午後2時からパウリスタ大通りのサンパウロ美術館(MASP)でと呼びかけられており、その周辺は混乱が予想される。全伯では200 ...
続きを読む »