樹海
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笠戸丸で来た沖縄県人移民を知るならこの一冊
足跡をたどるのが最も困難な笠戸丸移民について、これほど足を使って調べ上げた本があっただろうか――。本紙が編集して沖縄タイムスから昨年末に出版された『未来に継ぐ裔孫』(赤嶺園子著、80レアル)は、笠戸
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どこまで残る? 文化やその意味
28日、所要があって出かけた先で、カトリック教会の周りにケルメッセの屋台が立ち並んでいるのを見た▼時間の都合で覗きもせずに帰ってきたが、帰る途中、別の教会でも同様の飾り付けが施され、大勢の人が集まる
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人の生死を分けるものは?
24日未明、ゴイアス州でセルタネージャの歌手クリスチアーノ・アラウージョとその恋人が事故に遭い、同日から25日にかけて、通夜や埋葬が行われた▼不学故にどれほど人気がある歌手か知らなかったが、テレビで
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急上昇する「デカセギ指数」
日伯間には「デカセギ指数」(以下、D指数)という経済指標があってもいい。10年ほど前、来伯した日本経済新聞記者から「デカセギ求人広告が急増した業種や地域に密かに注目している。数カ月後にその工場の生産
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和食弁当ブームの兆し?
最近、日本文化の一つとして「弁当」を紹介するポ語サイトを度々見かけるようになった。今年はサンパウロ市で可愛いキャラクターをあしらった「キャラ弁」のワークショップまで開かれ、新たな和食文化として弁当が
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持ち寄りが美味いところは活動が盛ん
コロニアを取材して回る中で気付いた持論の一つに「持ち寄りが美味いところは活動が盛ん」がある。先日もレジストロ農協婦人部の「勉強会」に取材に行き、昼食は「一品持ち寄り」だった。珍しいワラビの煮付けやカ
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ルーラは何を恐れているのか
22日付エスタード紙社説欄に、「ルーラは何をそんなに恐れているのか」というタイトルの文が載った。下院ペトロブラス議会調査委員会が11日にルーラ研究所の岡本パウロ所長召喚を決めた後の労働者党(PT)党
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ギリシャとブラジルの相似点とは
粉飾会計が大問題になっている。公的銀行に生活扶助などの政府支出を立て替えさせ、それを国の会計に負債として計上しないことで収支を良く見せる操作だ。なぜ粉飾が必要かと言えば、収入以上の支出をしたからだ。
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人工食品と食の原点
「トランス脂肪酸(gorduras trans)」の食品添加を、3年以内に全廃すると米国が発表した。マーガリンなどの加工油脂類に含まれ、取りすぎると心臓疾患のリスクを高めるとされる食品成分だ。NHK
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コロニアは消滅したか?
107年目の移民の日に日刊邦字紙が2紙も続いている事実を、誰が予想できたか。例えば1970年3月3日付(45年前)パ紙の「十年後のコロニア」記事で、日本の研究者・山田睦男氏は「コロニアは消滅するが、