朝日新聞1日付けに『悩める邦字新聞』と見出しを掲げる記事が載った。『苦境 南米で日系人口減少』。移民1世、日系1世と書く新聞だがこの内容なら、日本人とするべきではないか。決して日系人は減っていない。さて記事は『週2回800部に』の小見出しで、ブエノスアイレス「らぷらた報知」の窮状を淡々と伝え、古ぼけた書斎で裸電球の下に座った老 ...
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笠戸丸移民、一世紀の物語
「初期移民は苦労した」「それに比べたら私ら戦後移民は―」という話す人たちは移住当時、実際に体験を聞いたのかも知れない。ただ、移民107周年を迎える今、その苦労は想像するしかないし、漠然としたイメージしかない。そうした意味で、未来に残すべき本が出版された。笠戸丸・沖縄移民の足跡を徹底調査した『笠戸丸移民 未来へ継ぐ裔孫』(赤嶺園 ...
続きを読む »もう一つの闇BNDES(社会経済開発銀行)
PT政権にもう一つの試練!――ルイス・フックス最高裁判事は26日「社会経済開発銀行(BNDES)はJBS社に関する取引詳細を連邦会計検査院に公開すべし」との判断を下した。連邦議会は先日、同行の資産運用の機密性を解く法案を決議したが、ジウマ大統領はそれに拒否権を行使したという曰くつきの件だ▼産業振興を目的に連邦政府が運営する公的 ...
続きを読む »自由の匙加減
12日、サンパウロ市南部の州立校で12歳の女子生徒が同校の男子生徒に輪姦されるという戦慄の事件が起きた。事件が起きたのは授業中で、しかも場所は校内のトイレだった。子を持つ親は恐れ慄いたに違いない▼こうした事件は日本の学校ではまず起こり得ない。だから学校の管理体制次第で避けられたはずだと思うと、余計に無念でならない。彼らのような ...
続きを読む »『本で床は抜けるのか』で興奮!
4月に「原発事故をきっかけにゴイアス移住した日本人」との連載ルポを寄稿してくれた日本のジャーナリスト・西牟田靖さん。その新刊『本で床は抜けるのか』(本の雑誌社)が届き、興奮しながら読ませてもらった▼本の重みで床が抜けることを心配する発想自体に、頻繁な地震や木造家屋という前提があり、日本的環境がひそむ。ブラジルのような地震もなく ...
続きを読む »ブラジル人は順応性が高い?
世界中で内戦や災害が起き、人道支援の必要が高まる中、国際赤十字の人事担当者がブラジルに優秀な人材を探しに来ているという。25日付のエスタード紙によると、「ブラジルでリクルートした人材は現地への順応性が高く、現地の人からも受け容れられやすい上、欧米の人よりもリスクが小さい」という▼国際赤十字は中立の立場を貫いている独立法人だから ...
続きを読む »ブラジル人女性の嫉妬心
日本にも「悋気嫉妬は女の常」という言葉はあるが、ブラジル人女性のそれは特にすさまじい。当地の女性と付き合ったことがある男性陣は、きっと賛同する違いない▼コラム子の風貌は平均的日本人だが、家人とスーパーで買い物中、コラム子を品定めしていたらしき男性の若い恋人から睨みつけられたことがある。「そりゃ睨む相手が違うだろう」と思っても無 ...
続きを読む »沖縄系コミュニティの複雑な事情
「ウチナーグチ(沖縄語)は無上の財産」をテーマにした沖縄県人会フォーラムに参加し、「ブラジルでポ語中心に行われた」ことに感じ入った。と同時に事情の複雑さに考えさせられた。一県人会がこのような催しをすること自体がすごい▼ただし気になったこともある。講演者からは、琉球王朝が日本政府に併合され沖縄語使用が禁止となり、日本文化が押し付 ...
続きを読む »好きな日本食は…?
一昨年、日本食が世界無形文化遺産に登録された。四季の移ろいを大事にし、自然に恵みを最大に活かしながら、地域ごとに多様な食文化。一汁三菜というバランスを持った健康食としても評価された―というのが理由。現在開催中のイタリア・ミラノの万博でも和食をアピール、各自治体もお国の幸の宣伝に余念がないとか▼そんなおり、某メーカーが日本に住む ...
続きを読む »「故郷捨てたじゃないけれど」
[su_youtube_advanced url=”https://youtu.be/OBSuAhdu2Nk” controls=”alt” rel=”no” wmode=”transparent”] 映像=安永家の女性陣が先導して歌 ...
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