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樹海

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大地震を通して見える人の心

 議会での駆け引きや汚職といった話にうんざりしていた時、思わず聞き耳を立てた話がある。4月25日に起きたネパールでの大地震後、友人らと現地に飛んだ医師のニュースだ▼サンパウロ市内の病院で働くルイス・ペレツ氏(30)は4月26日夜、友人の医師に電話をかける一方、ネパール再建のための募金と現地での活動への参加をフェイスブックで呼びか ...

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灯台もと暗し

 「姪っ子がブラジルに初めて来るので会ってやってほしい」と知人に頼まれた。写真をやっていて日系社会に興味があるという。何を話せるか分からないが…と引き受けた。実際に会ってみると、漠然と日系社会を見てみたい―といった様子。焦点が絞られていれば、具体的な話にもなるのだが▼話はあちこちへ飛び、結局彼女自身の話に落ち着いたのだが、聞きな ...

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「この国の原動力は汚職」とうそぶく悪役日系女性

グローボG1電子版12日付でコダマ被告が歌う場面を報じた記事

 ♪アマンチ・アマーダ(愛おしい愛人よ)―ペトロブラス議員調査委員会で12日、「あなたは闇ドルブローカーのアルベルト・ユセフの愛人だったか?」と質問され、ネウマ・コダマ被告は〃王様〃歌手ロベルト・カルロスの恋愛歌をそう高々と歌って答え、議長から「ここは劇場ではない!」と叱責される場面を演じた。「日系人は真面目」との印象を一変させ ...

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歯並びの悪い日本人

 遺伝なのか、矯正しないせいか知らないが、日本人には歯並びが悪い人が多いと思う。八重歯を可愛いと感じるほどに無頓着でもある。しかし、白く整然と並んだ歯、あるいは矯正器具を惜しげもなく見せて笑うブラジル人の中で生活すると、考えが変わってくる▼当地では治療費が比較的安いこともあり、コラム子も今は口元に銀の矯正金具を光らせている。日本 ...

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デカセギブーム再開の兆し

セント・メリー・アクス通り30番地に聳え立つ超高層ビルから見た英国ロンドンの町並み(Foto: Matt Brown)

 「風が吹けば桶屋が儲かる」ならぬ、ラヴァ・ジャット旋風が吹き荒れるとデカセギが増える?!――ブラジルの不景気に押し出され昨年から国外就労ブーム再開、主な行先は日本と英国―との興味深い記事がエスタード紙4月19日付経済面に掲載された▼英国首都北西部に二輪販売店を持つゴイアス州出身者の談話が中心だ。ロンドンでは「バイク配達便運転手 ...

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1歳7カ月で話さない?

 メーデーの連休後に知人と会い、「いとこの子供が1歳7カ月になるのにしゃべらない」と言うのを聞いた▼1歳7カ月でiPodを使いこなすというから知能が遅れている訳ではない。だが、いまだに意味をなす言葉を発しないという話を聞きながら、学生時代に手にした「テレビに子守をさせないで」という本の事を思い出した▼文明の利器という言葉が意味す ...

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樹海

 「母に優しい国」のランキングを毎年発表するNGOセーブ・ザ・チルドレンによれば、日本は昨年同様、179カ国中32位。5歳未満の子どもの死亡率や妊産婦の死亡リスクなど五つの指標があり、女性や子どもが暮らしやすい社会づくりにつながる女性議員の割合が11・6%と下位であることがランクを押し下げた。上位は北欧諸国が占める。日本の女性の ...

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最高裁がラバ・ジャット作戦を骨抜きに?

ヴェージャ誌電子版に掲載されたモーロ判事の記事

 ラバ・ジャット作戦を指揮する若き連邦裁判所判事セルジオ・モーロ(43)の戦略は、イタリアで90年代に実施された「奇麗な手作戦」に発想の源泉があるという。ヴェージャ誌電子版4月30日付には《モーロの三本柱バランス》との記事があり、「拘禁・供述・報道」が大型汚職事件解決の三本柱で、これが相まって相乗効果を生み、強固な汚職組織の内部 ...

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奇跡の薬木、モリンガ

モリンガの稚苗(播種後3週間、草丈26センチ、野澤弘司さん撮影)

 「読者の興味を引きそうだね」と編集部で話していた「医者要らず、薬屋いらずの薬木 〃銀の弾丸〃モリンガ」(1日付け本紙4面、野澤弘司さん寄稿)が予想を超える大反響を巻き起こした。先方の事情で問合せ用電話番号が使えず少々混乱を招いたが、直接編集部まで質問に来る読者まで現れた▼コラム子はモリンガの存在をこの寄稿で初めて知ったが、元は ...

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日本社会の下層で循環しはじめる外国人労働者の生涯

工場労働の様子

 95年頃に群馬県大泉町で知り合った日系三世の知人Aの消息を久々に知った。当時小学生だった彼は二十歳過ぎに日本人女性Jと結婚し、その子供2人は日本生まれで日本国籍。何もなければ「普通の日本人」の様に育っていた可能性もあった▼ところが金融危機の直後、Aが仕事をクビになり家族で帰伯。子には〃初の祖国〃だった。09年に小学2年生、日本 ...

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