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大耳小耳

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 南銀創立の功労者・粟津金六氏(1893―1979年)は熊本県出身、神戸商業学校卒業。移民でなく、1914年に農務省の海外実業研究派遣生として渡伯し、日本大使館に勤務した。1923年に提出された日本移民入国制限を盛り込んだレイス法案の撤回に全力を尽くし、田付七太大使と共にパラー、アマゾナス州を視察し、南米拓殖会社の創立にも一役買 ...

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 ブラジルの国内海苔消費量は年間推定1億5千万枚、兵庫県漁業協同組合連合の突々淳参事は「これだけ消費していて100%輸入は珍しい」という。税金のせいでどうしても割高になりがちだが、日本産の良さを認めて他の飲食店と差別化を図ろうという店も増えてきているようだ。これからも消費増が見込める商品なだけに、ピオネイロ(先駆者)の成功を祈り ...

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 「五所川原市のねぷた」がサンパウロ市サンバカーニバルに初出陣する。市長や作業員19人の渡航費、国内輸送費として、市は2千万円以上を計上したという気合の入れようだ。地元出身の飛び職人らに話を聞くと、「青森ねぶた、弘前ねぷたに負けたくない」というライバル心もチラホラ。明治大正期の繁栄から一転、消滅し、96年にようやく復活――という ...

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 サンパウロ市モエマ区カリーナス通りにあったレストラン「ヤキトリ」が、どうやら閉店したようだ。先月中旬、1~2カ月ぶりに立ち寄ったら、すっかり廃屋になっていた。転居かとも疑ったが、新住所の表示はない。目の前で串を転がしながら炭火で焼く日本の焼き鳥屋を模したスタイルで、日本人駐在員の憩の場となっていた。随分繁盛していたのに何があっ ...

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 伯将棋連盟総会の会計報告では支部の存在が焦点となった。全盛期には全伯各地域に30余の支部が存在し、年会費を納めていたが、近年その大多数の支部から支払いが行われていないとか。会員からは「支部に会計報告書を送って欲しい。年会費の使途がわからないから払わない所もある」との意見が上がり、連盟は会計報告書の配布を即時決定した。しかしその ...

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 サンパウロ市総領事公邸で開かれた和食イベントには、脱皮したての柔らかいカニ(ソフトシェルクラブ)のから揚げなど珍しい一品も。小池信シェフは「10年前、ブラジルで日本食と言えば寿司・刺身、シメジ、椎茸、餃子だけという感じだったが、料理人の『日本文化を見せたい』という意欲でこの10年すごく質が向上した」という。日本政府のテコ入れが ...

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 サンパウロ絵手紙友の会の石井恵子会長と山本郁子講師によれば「絵手紙の基本は、筆の最上部をつまむように軽く持つこと」だとか。どうしても腕が震えてしまうが、この姿勢から生まれる絵、字体に味が出るという。また「10センチの線を1分かけてゆっくり書くよう指導している」とも。一言で〃味のある線〃といっても、それを引けるようになるまでには ...

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 25日に行われた福博村会創立80周年記念祭で記念碑の除幕式が行われた。石碑に刻まれた「福博」という村名の由来は、以前から「福岡の博多」から取ったとの解釈が主流であったが、大浦名誉村長によると「福(幸福)が博(ひろ)まる」との願いを込められているとの説も有力とか。来年の入植85年のイベントに向けて、ぜひ白黒をつけてほしいとの声も ...

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 本紙の前身パウリスタ新聞の記者OBで、サッカージャーナリストの沢田啓明さんが昨年刊行した『マラカナンの悲劇 世界サッカー史上最大の敗北』(新潮社)が、今年第2回目の開催となる「サッカー本大賞2015」(主催=カンゼン)の候補作12作品の一つに選ばれた。カンゼン社は個性ある出版社として知られ、「高品質なサッカー書籍こそが、日本の ...

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 聖母婦人会の昼食会で会員の平塚テレーザさんにドナ・マルガリーダについての逸話を聞いていたら、「雨が降らないようにドナ・マルガリーダにお祈りすると本当に降らないの。憩の園のバザーでも去年、前夜は土砂降りだったのに当日朝からカラッと晴れた」とその〃ご利益〃を証言した。三世で73歳というので「古い家系ですね?」と尋ねると、「お祖父さ ...

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