ブラジル南部サンタカタリーナ州のジョインビリ、ブルメナウ、フロリアノポリスの3都市を市場調査で回ったが、ブラジルはやはり広い。ヨーロッパ、特にドイツ風の街並み、白人比率の高さ、街の清潔さ、オーガナイズされた雰囲気がある。 黒人と同時に、日系人にもめったに会わない。さらに、北部が40度超えの暑い日だったが、長袖2枚は必要な寒さ ...
続きを読む »日伯コンサル奮闘日記
第49回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ⑨
ブラジルの言語は、ポルトガル語である。大企業の役職以上の人であれば、多くは英語を話せるが、日常生活の現場では、ほとんどの場所で英語は通じない。ある意味、日本よりも通じないかも知れない。 例えばデスクとか、チェアーなどの初歩的な言葉はもちろん、数字なども知らないことがある。英語とポルトガル語で似た単語も割とあるが、スペルが近く ...
続きを読む »第48回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ⑧
なかなか予定が立たないブラジルという話を何度か書いてきたが、大いに予定を狂わされるものの一つで、今の日本では信じられない、われわれにはどうしようもできないのが、ブラジルのストライキ(以下スト)である。今週もなんと銀行職員のスト。ATMは動いているものの窓口は閉まっている。企業活動にかなり影響が出るだろう。 少し前には、サンパ ...
続きを読む »第47回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ⑦
ついに今週1ドルが4レアルを超えた。わずか2年前には、2レアル前後だったのが半分になってしまったわけだ。しかし4レアルを超えたのは、実はこれが初めてではない。 確かルーラが大統領に就任した2002年の10月頃にも、一瞬だったが4レアル台を打っている。その時の驚きと、対円でも使い出があったのを覚えている。 なぜなら、1990 ...
続きを読む »第46回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ⑥
ブラジルは税金もインフレ率も高く、労働におけるブラジルコストやリスクもある。非常に会社経営が難しく、儲けるのに苦労するという意識が日本にはあるようだが、実はやり方次第では、高い利益を上げられる国である。その一つの方法として、前回、高い公定歩合(SELIC)を利用することを記した。そして、そこから毎年生み出される大きな金利を武器 ...
続きを読む »第45回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ⑤
会社設立後、業種・業態によって、ブラジルでは次にやらなければならないことが全く違ってくる。商品によっては、ブラジルで販売するための認証を政府機関から取得しなければならない。そこでまた、前回記した会社設立時と同じ役所の真実に再会する。 認証取得後の販売段階では、本当に高い税金と格闘しなければならない。このように、ブラジルには悪 ...
続きを読む »第44回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ④
ブラジルで仕事をしていると、最初はブラジル人の計画性の無さにイライラしたり、腹を立てたりするが、その裏に潜む真実に気づくとしょうがないと思えるようになってくる。 日本企業も欧米企業もブラジル進出にあたって、当然ながら事業計画やスケジュールを立て、それに準じて進めようとするわけだが、まずはお役所の壁にブチ当り、立ち往生させられ ...
続きを読む »第43回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ③
ブラジルには、日本人にはなかなか信じられないこと、日本や他の国では起きないし、理屈では納得できないことが多々ある。 商品サンプルを送っても通関で止められて、高い関税を払わされて大変なこと。そして、ちゃんと輸出をして販売しようとすると、何重にも税金がかかり、販売網づくりを間違うと、あっと言う間に日本で売っている価格の3倍~10 ...
続きを読む »第42回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ②
前回はブラジルの不都合な真実として、企業がブラジルに進出しようと思い立ち、反応を見たいと考えてサンプルを送ろうとしても、商品カタログなどの印刷物から商品サンプルまで、荷物さえ簡単に送れないという、GDP世界10位以内に長年入っている国で起こっている不都合な真実の話をした。 これは、単に送るのが大変だということだけではなく、き ...
続きを読む »第41回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ①
日本でブラジルのことを説明するのは極めて難しい。さすがにこの数年、日本のメディアでもブラジル経済のことが取り上げられるようになってきて、サンバ、サッカー、アマゾンといったステレオタイプな見方は少なくなってきた。最近は危険(治安)・不景気・五輪の開催可否と言ったところか…。 どちらにしても、一からブラジルのことを説明しなくても ...
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