朝晩冷え込んで、風邪ひきの人も多いサンパウロから、熱中症で死者も出ている東京に戦々恐々で戻った。相当覚悟をしてきたが、運良く帰国した日から猛暑が和らいできて、溶けそうにならずに済んだ。 しかし、まさか南国ブラジルから極東の日本に来て、暑さを恐れるようになるとは思わなかった。日本の湿度の高さは独特で、ブラジルの35度と日本の35 ...
続きを読む »日伯コンサル奮闘日記
第39回 心配が絶えない五輪を楽しむには?
いよいよというか、ついにリオデジャネイロ五輪まで1年を切った。リオに行く機会も増えてきたが、相変わらず国内線は高い。早めに航空券を予約しようと思うのだが、結局ギリギリにサンパウロからの移動が決まる。 今回も航空券が高いので深夜バスで行ったが、最近は夕方に出て深夜に着くバスにしたりと体調と予定を見ながら、いろいろと試している。と ...
続きを読む »第38回 下を向いて歩こう!
私はブラジルに来るお客様や友人などに必ず、サンパウロでは上を向いて歩かずに、下を向いて歩くことをお勧めしている。それは2つの理由からだ。一つは、特にパウリスタ大通り周辺などはそうだが、セキュリティ面の問題である。初めてブラジルに来られた方はどうしても、キョロキョロと上を向いて歩いてしまう。 地元の人は見慣れた風景なので、上を見 ...
続きを読む »第37回 日経のFT買収とブラジルの未来
7月23日木曜日のことである。日本のとある金融サイト向けにブラジル経済情報の原稿を書くため、ネットで様々な情報を検索していたら、「日本経済新聞社がフィナンシャル・タイムズ(以下FT)を買収」という記事が流れてきて、思わずあっと叫んでしまった。 短い「あっ」という言葉の中に、おそらく3つの思いが詰まっていた。一つは、まさかっ、想 ...
続きを読む »第36回 不景気のブラジルで生き残る外食ビジネスとは?
私が日本に帰国している間に、コンサルタント会社のサンパウロ事務所が入っているビル(パウリスタ大通りに面したビルのすぐ裏手で領事館の近く)の隣の店舗の改装が終わり、新しい店が出来たと聞いて楽しみに帰ってきた。 景気が落ち込み、飲食店の売上も軒並み10?30%落ち込んでいる時に、店を畳むのか、思い切って改装をして勝負に出るのか注目 ...
続きを読む »第35回 ブラジルでのビジネス成功のお手本は身近に!
会合や宴席、取材などで、日系一世ですでにリタイアされた方にお会いする機会が時々あるが、みなさんお元気で、バイタリティに溢れ、お話も面白く、個性が強く、圧倒されることが多い。 よくよく考えると、それもそのはずで、ほとんどの方々が事業主であり、分野は様々だが、この難しいブラジル市場、社会で、ビジネスで成功をされて、かつ見事に次世代 ...
続きを読む »第34回 サバイバルに重要な「変化」を服装に見る
ブラジルから日本に戻り、東京の街を歩いていると、最近は本当にネクタイをしているビジネスパーソンをほとんど見なくなった。私がネクタイをしてお客様のところへ行くと、かえって珍しそうな目で見られる。 もちろんノーネクタイは、震災後の日本全体の緊急事態から、国として推進した省エネを経た動きであるが、元来礼や格式を重んじるお国柄としては ...
続きを読む »第33回 ギャンブルのような市場で勝ち抜くには?
出張中に愛用のMacの電源アダプターが壊れて、とても困った。やはり、純正を買うべきだったか…。ブラジルにお住まいの方は良くお分かりだと思うが、ブラジルのアップル製品は異常に高い。だいたい日本の2倍から3倍である。 電源アダプターもしかり。日本からブラジルへの移動途中にどこかで失くしたので、ブラジルに着いてからアップルの正規品を ...
続きを読む »第32回 不況のブラジルに必要なパラダイムシフト
最近、人に会うと必ずブラジルの経済悪化の話題になる。GDPがマイナスに向い、自動車販売が、不調だった前年をさらに割り込み、ついにはブラジル人にとって鉄板と思われていた飲食業までが大幅に落ち込んでいる。 一方、公定歩合が上がり続ける中で、お金持ちの資産が膨らみ、富裕層の消費は活発化している。これまで、ボリュームの大きい中間所得者 ...
続きを読む »第31回 朝日の南米紙記事誤報に思うメディアの未来
私は新聞が大好きだ。かつては、数紙と契約し、毎朝読むのが楽しみであった。そして、朝日新聞(以下朝日)とも、もう長いお付き合いである。 まずは、実家が物心ついた頃から、朝日を購読していた。そして、大学進学時にその親しみのある朝日の新聞奨学生として、大学に行きながら、朝日、日本経済新聞(以下日経)、日刊スポーツ、東スポなどを配達し ...
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