ニッケイ新聞 2009年9月24日付け 先日あったブラジル靖国英霊奉祭会の会場で、一際目立っていたのは松柏学園の生徒7人だ。代表して2人の生徒が戦死者や開拓移民へ感謝の気持ちを読み上げた。 先々週、同学園の「四季まつり」で、創始者の川村真倫子さんと話す機会があった。意外にも当初、戦死者や移民を靖国の霊と共に祀ることに生徒は反 ...
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ニッケイ新聞 2009年9月23日付け 「李下に冠を正さず」との故事を思い起こさせる一件だった。アクリマソン公園に灯籠を設置するのに寄付を募った安倍丈夫さんは、寄付金を集めて自分がもっているものをお金に代えようとしているとの噂が広がり、中止することになった。 コロニアに浄財を求める以上、それなりに自腹を切る先例を示した上で呼 ...
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ニッケイ新聞 2009年9月22日付け 意外に海外の邦人社会には方言が残っていない――そんな調査結果が出るかもしれない。約半年間の滞伯中、岡山大学大学院の中東靖恵准教授は海外の広島県人を対象にしたアクセントの継承と変容を研究している。 移民の中でも、戦前と戦後でアクセントに大きな変化が見られるという。戦後世代に伝統的なアクセ ...
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ニッケイ新聞 2009年9月19日付け 「サツパリとコクガあゐ」。首を傾げるような〃日本語〃で表示されたうどんなど、怪しい日本食品がズラリと並ぶ食品店。 商品をひっくり返すと「韓国産」「台湾産」「中国産」。やっぱり―といいたくなるのは記者だけだろうか。 パッケージ写真を見ても色を見てもメロンなのに、堂々と「みかん餅」として ...
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ニッケイ新聞 2009年9月18日付け やはり観光地には特産品が欲しい。先日、カンポス・ド・ジョルドンに行った時、たまたま入った日本食レストランで珍味に出逢い、嬉しい驚きがあった。 その「トルッタ(鱒)のキャビア」の食感はイクラにそっくり。しかも冷凍とは違って、近くの養殖場から直送というから貴重だ。「運が良ければ食べられます ...
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ニッケイ新聞 2009年9月17日付け 「親の背中を見て育つ」ー。先週末開催された、松柏・大志万学院の四季祭りに参加して、そんな文句が思い浮かんだ。 父兄や生徒らが中心となり、手作りの食べ物などを提供。エプロン姿の父親が声を張り上げ会場内を走り回る姿も。 「昔はもっと手伝う父兄が多かった」とOBら。近年働く母親が増え、親子 ...
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ニッケイ新聞 2009年9月16日付け 今日十六日、トメアスーで入植八十周年祭が行われる。多くの人が苦闘の歴史を振り返り、これからの発展を誓っていることだろう。 戦前、戦後をあわせ、約一万人の日本人が人跡未踏の地に挑んだ。約八割が去ったが、現在五万といわれる日系社会があり、アマゾンの発展に寄与している。 八十周年事業に対し ...
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ニッケイ新聞 2009年9月15日付け 今週末まで行なわれる「第二十九回花と苺祭り」(オルトランジア協会主催)では、華やかな菊人形が来場者の目を引いていた。 バラやカスミ草、カーネーションで有名なアチバイア。松岡春寿さんが一九五六年にウルグアイとアルゼンチンから苗を持ち込んだ菊の切り花でも名を馳せた。 その後、八〇年代に雇 ...
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ニッケイ新聞 2009年9月12日付け 〃新人〃参加者が一割以上混じっていた六日の全伯川柳大会。「新人と言っても年寄りだから、平均年齢が下がらない」と苦笑いする声も聞こえたが、川柳への情熱はエネルギッシュだ。 古参柳人の一人、九十一歳の塩飽博柳さん(岡山県出身、カンピーナス在)の想いはひとしお。 十三歳で来伯後は学校に行け ...
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ニッケイ新聞 2009年9月11日付け サンパウロで市民権を得たSUSHI。歴史を辿れば、近江の鮒鮓、紀州は秋刀魚の熟鮓。その後は押し寿司―これもまた関西ーが主流だった。 先日、大阪・サンパウロ市姉妹提携四十周年記念イベントで、〆鯖と白板昆布を乗せた押し寿司「バッテラ」があった。 語源はポ語。竹の皮に包んだ棒状の形が小舟( ...
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