ニッケイ新聞 2009年7月25日付け 「早朝から野良仕事でへとへと。でも軍隊あがりの父には逆らえませんでした」。一九二九年、二歳で渡伯した第一回アマゾン移民の山田元さんの貴重な講演を聞いた。 ジャングル開拓での「へとへと」は、記者の想像をはるかに越える。そんな体に鞭打ち、夜は必ず一時間勉強したという。「『二宮金次郎は薪を背 ...
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ニッケイ新聞 2009年7月24日付け コロニアでも次第に知られるようになってきた「お~いお茶新俳句大賞」。二十回目の今回、ブラジルからの応募では、グァタパラの十二歳の女の子が佳作に入選した。 その作品「おじいちゃんはかお色かえてすもう見る」――。毎日早朝からNHKに見入っているブラジルの相撲ファンにとっては、ついうなずいて ...
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ニッケイ新聞 2009年7月23日付け 庶民の味として根付く焼き鳥―。本紙の提携紙「沖縄タイムス」を読んでいて、思わず目が釘付けになった。 日本全国で一般的と思っていた焼き鳥だが、沖縄では最近の流行だというのである。 記事を読み進めていくとこうだ。専門店が〇三年から今年にかけ一・五倍に増え、焼き鳥を扱う居酒屋も多いようだ。 ...
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ニッケイ新聞 2009年7月22日付け 日本で二十一日に衆議院が解散され、四年ぶりの総選挙に向けた選挙戦が始まった。ブラジルでも、在外選挙となる。 補欠選挙を除けば、衆参両院選挙で在外投票が行われるのは七回目。二年前の参院選で初めて文協ビルが公館投票会場になったことは記憶に新しい。 衆院選の公館投票期間は四日間と参院選より ...
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ニッケイ新聞 2009年7月21日付け バストス第五十回卵祭り、オムレツを販売する子供たちに目が止まった。文協日本語学校の生徒や元生徒たちだ。 相原貴余志先生は、長い客の列を前に一生懸命オムレツを焼く子供たちに目を細め、「売り上げは航空運賃に充てられる」と話す。 バストス市は、三重県熊野市と姉妹都市。三十五周年を迎えた去年 ...
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ニッケイ新聞 2009年7月18日付け 十五日夜、開催された「トメアスー入植八十周年サンパウロ前夜祭」。頃末アンドレ&藤瀬圭子さんの司会コンビの掛け合いは見事だった。 三時間ほどの長丁場をテンポ良く仕切るだけではない。一世から十代〃ノンセイ〃まで二百五十人全員が分かるように、日語とポ語役に分かれて盛り上げる。コロニア特有の技 ...
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ニッケイ新聞 2009年7月17日付け グァタパラ入植祭の初日。大風で会館前に揚げていた鯉のぼりが飛んでいってしまった。 「ワニに食われたかな」―。そう一人ごちたのも「移住地の下水処理場にワニが棲みついている」という記事を『グァタパラ新聞』で読んだことを思い出したからだ。 すぐ近くだと聞き、早速、拝顔に。立ち並ぶユーカリ林 ...
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ニッケイ新聞 2009年7月16日付け アルバレス・マッシャード日本人墓地の招魂祭に参加した。同地にゆかりのある五百人が訪れ、彼らや日系社会にとって大切な一日が今年も訪れた。 真っ白く塗られた大小様々なお墓を前にして、子供の頃、両親に連れられて行った墓参りを思い出した。長年続いたが、今では毎年欠かさず、自ら参るようになった。 ...
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ニッケイ新聞 2009年7月15日付け 人文研企画の講演会「コロニア今昔物語」第一回目を訪れ、日語ラジオ全盛期の話を興味深く聞いた。記者には全てが新鮮な話だった。 貴重な日本のレコードを手に入れるため、一時帰国の邦人目当てにサントスまで行ったこと。日本のラジオ番組を流した時、カットしなければいけないスポンサーの宣伝部分を切り ...
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ニッケイ新聞 2009年7月14日付け 茨城県つくば市。研究学園都市として国立研究機関や大学が集約され、一九八七年に誕生し、現在約二十万人が暮らしている。 同市出身の記者だが、グァタパラ移住地入植四十七周年記念式典で同地を訪れた際、興味深い話に身を乗り出した。 茨城県を含め七都道府県から入植があり、現在の谷田部町(旧名)か ...
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