ニッケイ新聞 2009年5月26日付け 日本を離れて恋しくなるのは料理、温泉、桜など人それぞれ。だが、日本人の活字に対する思いはことさら強いと思う。 今月二十四日に文協で開かれた古本市。開場前から行列ができる文協唯一のイベントだ。 段ボール箱にぎっしり本を詰め、ほくほく顔の来場者もいるなか、「今回は余りいいのがないねえ」と ...
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ニッケイ新聞 2009年5月23日付け 「牛乳はだめ」。来伯講演で現代栄養学に異議を唱えた山田豊文氏の言葉に、会場はざわめいた。牛乳といえばカルシウムの代名詞。医者に言われて飲む人も多い。 乳製品は確かにカルシウムを多く含むが、過多のため作用不全になり、病の原因になるというのが氏の主張。しかしそれについては様々な論調があるよ ...
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ニッケイ新聞 2009年5月22日付け 携帯電話は今や必需品。普及している機種は小さなものが多く、大柄なブラジル人が電話に耳を押し当て、一所懸命に話している姿はなにか微笑ましい。 と言うのは、こちらの電話は耳と口を当てる部分が近い。それがどうしても滑稽に見えてしまい、技術の進歩はさておき、「そこまで小さくしなくても」と思う。 ...
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ニッケイ新聞 2009年5月21日付け 北伯や北東伯の水害のニュース映像を見て、主人と二人、乾いた地面の上で家族一緒に、寝る所も確保されて生活している事が、どれ程大きな恵みかと話し合った。 あって当たり前と思うものや、やっと手に入れたと思ったものも、実はいつ取り去られるか判らない。そんな現実を見せつけられるからだ。 もちろ ...
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ニッケイ新聞 2009年5月20日付け リベルダーデで暮らしていると、非日系のブラジル人から突然、カタコトの日本語で話し掛けられることがある。 駅前で地図売りの男性に「ヤスイヨ」と言われ、バンカで買い物をすれば「ヨンとナナジュウゴね。(ポ語で)合ってるだろ?」。物乞いの女性から「オナカスイタ」と言われた時には、誰が教えたのか ...
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ニッケイ新聞 2009年5月19日付け リベルダーデに住み始め、日本にいた頃よりも日本各地の郷土料理を食べる機会が増えた。 群馬県人会で煮込みうどん「お切り込み」、宮城県人会の「ずんだもち」を食べ、その美味しさに感激する日々だ。 日本では、旅行する機会が少なかった。ここで初めて触れる郷土料理も多く、嬉しく感じる。 また、 ...
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ニッケイ新聞 2009年5月16日付け 国外就労者情報援護センター(CIATE)は、今月から平日夜と土曜日に日本語教室を始めた。今までは平日昼間のみ。無料とはいえ参加できる人は少なかった。 「訪日就労事前研修」だそうだが、不況で日本からの求人情報はゼロという一方で、参加者は数倍増え約百人。「以前からの要望」(職員)に応えた甲 ...
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ニッケイ新聞 2009年5月15日付け 先日、取材で関わった日系学校の男子生徒からメールで連絡があった。見ると漢字を多用し、全て日本語で書かれている。 正直驚いたが、文中には女性言葉も交じっており、今ひとつ理解し難い内容。良く読んでみると、自らポ語で作った内容をポ語から日語へ翻訳ソフトを介して変換したままのように見えた。 ...
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ニッケイ新聞 2009年5月14日付け 山本五十六の「やってみせ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」との言葉は有名だが、誉め言葉や叱責は、自分達の状態や位置を知らせてくれる大切な指標でもある。 それだけに、あの記事はおもしろかった、つまらなかった、良く判ったなどの読者の声は、記者にとって貴重な宝だ。 年 ...
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ニッケイ新聞 2009年5月13日付け 日本政府の日系人帰国支援策に伴う再入国制限問題が、「原則三年」で一応の決着を見た。 四人家族で百万円近い支援金、さらに日本に残る人への再就職訓練、日語講座など、立派な施策を打ち出しながら、再入国制限の期間という一点だけが一人歩きして全体の印象を下げてしまった。惜しいことだ。 政府決定 ...
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