大きな問題もなく閉幕したリオ五輪。実際に会場を訪れると「遺産とは何だろう」と考えさせられる。場内を見渡せば、小奇麗な外国人が多く目に付いたからだ。 施設内の売店は軽食15レ~、飲み物10レ~と庶民向けではない。公式グッズもマスコットやTシャツが100レする。現地に訪れると商業主義という印象ばかり残った。 市内のバスから見え ...
続きを読む »オーリャ!
不安要素の多いブラジルだからこそ、花を生ける
20日に開会式が行われた「第25回アルジャー・アフロード祭り」ではメインパビリオン内に生け花香月流(藤原博子2代目家元)の作品が飾られた。 入り口から左の壁際に陳列された作品群はブラジルの派手な色やサイズの花を使いつつも上品に整い、全体に調和するような雰囲気だった。香月流の石井洋子さん(78、岐阜)は今回の作品群全体のテーマ ...
続きを読む »日本酒ブームの次は焼酎、泡盛?
日本酒造組合中央会が先日、國酒(日本酒、焼酎、泡盛)普及事業のため、市内ホテルでセミナーと試飲会を行なった。三種を味わって違いを感じてもらい、理解を促すことが狙いという。 会場は一般人や飲食店関係者で大賑わいとなり、関係者も手応えを感じたというが、どこまで反響があるのかは未知数。報道関係は邦字紙のほかブラジルテレビ局が一社のみ ...
続きを読む »もっと観戦会を企画しては
10日夜に文協で行なわれた、リオ五輪男子サッカーの観戦会は大いに盛り上がった。でも、どこかお行儀がよく、もっと鳴り物を入れて大騒ぎをしてもいいぐらいだと感じた。 とはいえ、日系人や駐在員、親日ブラジル人という様々な層が一体となって応援している様子には、とても好感が持てた。残念なのはたった1回しか観戦会がないことだ。 五輪に対す ...
続きを読む »期せずして慰霊碑関係者が一堂に
河村建夫議員を招聘して、県連創立50周年式典を開拓先没者慰霊碑からほど近いサンパウロ州議会で祝った意義は大きい。 県連は元々、日本海外移住家族会連合会の現地業務をする団体として発足。同連合会の会長が田中龍夫氏(元文部大臣)であり、その地盤を引継いだのが河村建夫議員だからだ。同合会の藤川辰雄初代事務局長が慰霊碑建設を県連に働きか ...
続きを読む »被爆体験の継承の重要性
金曜日に行われたリオ五輪開会式は、日本時間6日午前8時15分(広島原爆投下)にあわせ、日本移民登場の演出をするという感動的な内容だった。 またこの土日にはサンパウロ市内で原爆死没者追悼法要が行われた。なかでも日曜の長崎原爆死亡者追悼ミサでは被爆二世だけではなく、日系三世などの若者も見られた。 体験者である被爆者協会会長は「平和 ...
続きを読む »日系人を描いた映画はいつできる?
13日に日本でブラジル映画が公開される。「ストリート・オーケストラ(Tudo Que Aprendemos Juntos)」(15年、セルジオ・マッシャード監督)という、サンパウロ市エリオポリスのスラム街の子供たちによる管弦楽団の映画だ。その連絡をくれた知人は「またブラジルにスラム街の印象が付くね」と言っていた。 日系人を描い ...
続きを読む »農村体験ツアーで再活性化
90周年式典を迎えたアリアンサ第2移住地。盛大に式典が行われた。その時、村の日系人宅に宿泊をしたという鳥取慶祝団からは、「歴史を感じたホームステイだった」と充実感を漂わせる一方、「深刻な過疎化の現状も垣間見た」との不安視する声ももれた。 「土地を引継いだ長男は、地元で結婚相手が見つけからず、勉強のために村を離れた次男以下は帰っ ...
続きを読む »五輪前にリベルダーデの大掃除をしたら?
東洋街または日本人街としてリベルダーデは有名な観光地だが、道はとても汚く、場所によっては悪臭がする。理由は「他国の移民が」「観光客が増えて」など色々と聞くが、色々な原因により、ゴミなどを「捨てやすい街」になってしまったのではないだろうか? コラム子の日本の故郷・茨城では、月に1度「ゴミ拾い週間」があり、その地域の人々がゴミ袋を ...
続きを読む »「移民柔道ここにあり」
サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市は〃柔道の聖地〃かもしれない。というと言い過ぎだが、強豪地域であることは間違いない。2大会連続で五輪選手を輩出しているからだ。 過去にこの地で指導した恩村ルイスによって強くなったと聞いて、なるほどと思った。彼は石井千秋さん以来となる柔道界の五輪メダル第2号で、篠原正夫元代表監督の愛弟子で ...
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