2007年3月6日付け 「竹は私、私は竹」――。竹は、地上の凛とした姿とは異なり、土の中の根っこはびっしりはびこる雑草のような生命力がある。 画家の八十山和代さんは、「竹の外見に自分の姿、地下茎に自分の精神を感じた」と語る。 二〇〇八年に開催する予定の個展は和代さんのサンパウロ市到着時には、場所は勿論、開催可能であるかも不 ...
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2007年3月3日付け すごいことだなあ、と思った。州教育局が行う日本文化教育プロジェクト「VIVA・JAPAO」である。 サンパウロ州内にある五千六百の公立小中高に通う六百万人に加え、サンパウロ州外国語教育プログラム(CEL)の生徒が〃ニッポン〃に触れる。 一民族の歴史や文化を教育のテーマに取り上げる国があるだろうか。移民 ...
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2007年3月1日付け 「ドングリの背比べですよ」―。今年三月、援協は任期満了に伴い役員改選を行う。その会長候補について、関係者からはこんな声が聞かれる。 援協の会長選びは総会で選出された理事の互選によって選出すると定款にある。しかし実際は、〃年功序列〃を基準に選出してきた。選挙を実施しないのが慣例だ。 しかし最近は冒頭の ...
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2007年2月28日付け 明日から三月――四月の地方選挙に向けた動きが日本各地で熱を帯びてくるだろう。 地方選が終われば、次は参議院選挙。在外の有権者にとっても、はじめて選挙区への投票が可能になる大事な選挙だ。 将来の在外選挙の方向を占う上で重要なのが、投票の数。加えて、その前提となる選挙人登録を増やすことも大事だろう。日 ...
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2007年2月27日付け いくつのゴミ箱があるのだろう?「リサイクルのために、紙だけで五種類に分けてたんです」。パウリスタ大通りで行われた掃除大会に日本から参加した、古澤丈男さんは社内の事情を説明する。 毎日朝七時から会社周辺の掃除。「さすがに日曜日は(参加者が)少ないですが」と、休日も欠かさない。「ゴミは出さないようするこ ...
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2007年2月24日付け 「硫黄島からの手紙」の試写会―。会場に足を運んだ大半は日本人か日系人だった。 当日、ドリンクとピッポッカ(ポップコーン)が無料で配られ、上映中は、雑音の嵐。 これまで、日本人には片手にピッポッカの習慣は無いと思っていただけに、改めて〃ブラジル社会〃を感じた。 試写会終了後――。 拍手をしない客 ...
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2007年2月23日付け 文協選挙の開幕――。評議員立候補申し込み者数は、二十二日午後四時現在、百五十人を超えた。 会長選出馬を事実上表明した小川彰夫文協副会長。約二百人の有資格者に立候補を依頼し、推薦人の紹介も。現執行部に反旗を翻した形だ。 「みんなで決めます」といつものスタイルを貫く上原現体制、もちろん立候補を呼びかけ ...
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2007年2月22日付け メトロ・リベルダーデ駅前の広場は日系の高齢者にとって憩いの場だ。長イスが二、三つおいてあり、どこからともなく人が集まり、歓談する姿はおなじみの風景だ。 先週、その長イスが見えない日があった。街の風景美化をすすめるサンパウロ市の方針によって、撤去されたのかと不安に思っていたが先日、イスはいつもの場所に ...
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2007年2月20日付け 日本人が拓いた町はどれだけあるのだろう。日本人が農地やインフラの整備に汗を流し、学校、病院の建設に走って町の基礎を築いた、そんなところは―。 「経済、行政を日系が握っていたころがあった」。バストスの宇佐美宗一さんは懐かしそうに〃昔〃を振り返る。市長、市議も皆日系だった時代。「昔は市よりも文協が強かっ ...
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2007年2月17日付け ブラジル鹿児島県人会創立九十周年記念事業として、「五年間」を限定に、〇四年からスタートした「鹿児島県語学・外部研修制度」――。 先日研修を終え、帰国の途に着いた第四期生の話を聞くと、口をそろえて「ブラジルとこれからも関わってゆきたい」とのこと。どうやら同制度の目的である「ブラジル通の若者を育成する」 ...
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