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オーリャ!

◇コラム オーリャ!

コラム   半年ぶりにスザノ福博村を訪ねた。最盛期には百八十人の生徒を数えたという福博小学校。現在は十六人だという。  七十五周年式典の会場に張られた昔の写真。その一枚、一九八〇年のものだったが、そこには今とは比べ物にならない数の子供たちがいた。つい「最近」のことなのに。  「ここ三十年くらいでしょう」と、村出身の老人。国内各地 ...

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◇コラム オーリャ!

コラム   半年ぶりにスザノ福博村を訪ねた。最盛期には百八十人の生徒を数えたという福博小学校。現在は十六人だという。  七十五周年式典の会場に張られた昔の写真。その一枚、一九八〇年のものだったが、そこには今とは比べ物にならない数の子供たちがいた。つい「最近」のことなのに。  「ここ三十年くらいでしょう」と、村出身の老人。国内各地 ...

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◇コラム オーリャ!

コラム   「これから慰霊碑に入る人は増えていくけれど、参加者は減っていくことと思います」。  一九五八年から続くコチア産業組合関係者の合同慰霊祭で出席者が口にした言葉。他の参加者もそれぞれに頷く。少し寂しいけれど、仕方のないことなのだろう。昨年の出席者は五十人と聞いた。今年は四十人に満たない。 「前はね、このグランドのずっと奥 ...

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◇コラム オーリャ!

コラム   「ブラジルでは、日本式の姿勢が通じない」と時折思うことがある。  この場合の姿勢とは、もちろん態度のことを意味しているのだが、例えば「人の話は黙って最後まで聞け。いつも謙虚であれ」と父親にしつけられてきた私―。守られているかは別としても、「日本では謙虚な態度は〝美徳〟である」と育てられてきた。実際、そのおかげで得する ...

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◇コラム オーリャ!

コラム   ある一老移民を記事として取り上げてほしい、という正式な文書がブラジル日本移民百周年協会から本紙に届いた。  読むに、吉岡黎明総務委員長がその人を訪ね、百周年への思いに感銘を受けたという。  連絡先はない。その意図と何を記事にしたいのかを問い合わせた。感傷的になった総務委員長が協会の名前を使い、そのような文書を出すのは ...

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◇コラム オーリャ!

コラム   長崎県人会館の塀の上に円形状の鉄網が設置された。「目の前に警察署があるのにね」―。同県人会のちゃんぽん祭りに来ていた客がつぶやく。やけに厳重にするものだ、と記者も思った。  「浮浪者が塀をよじ登ってきて勝手に水をつかうから」。中野会長が理由を説明する。県人会の目の前に長年住み着く浮浪者が、「ネズミ返し」付きの塀をよじ ...

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◇コラム オーリャ!

コラム   スザノ福博村が入植七十五周年を祝う。戦後急激な発展を遂げたサンパウロ市。都市膨張の波に洗われながら村を守り続けるには、奥地とは違う苦労があったろうと想像する。  「福博は今も『村』です」、式典案内に訪れた村会の大浦顧問が話していた。「村には『住む』イメージがある」。ここを住処と定めた先人の意志を感じさせる言葉だ。   ...

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◇コラム オーリャ!

コラム   「日本人よりもブラジル人の方が、障害者に対する受け入れが優しい気がするね」と、こどものそのの「牛の丸焼き祭り」で会った男性が話していた。障害者福祉に携わってきた経験者だ。  「こうやって祭りを開いても、一般の人が多く来てくれるし」  一方、別の人からは「日本の方が、理解があると思うよ。学校に対する公的な支援もあるし、 ...

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◇コラム オーリャ!

コラム   国外就労者情報援護センター(CIATE、二宮正人理事長)が十七日実施するセミナー、「第三回地域コラボラドーレスの集い」―。  日本からも専門家が来伯し、デカセギをめぐる諸問題についての講演をするほか、デカセギ経験のあるCIATEの地域コラボラドールが自身の体験などを話す。  デカセギ希望者は、日本に着いてからのトラブ ...

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◇コラム オーリャ!

コラム   「引き受けた以上、死んでもやりなさい」。今月六日の県連代表者会議。松尾治会長の百周年執行委員長兼務への疑問の声に、西徹相談役が発した鶴の一声。  団体それぞれの性質を超え、百周年に力を結集させるべき―との声は聞こえるが、いざとなると、この格好になるのはコロニアの御家芸。  対日本との繋がりが弱い現状を踏まえ、これを機 ...

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