コラム ウルグアイで長年自閉症児の教育に尽力した三枝たか子先生がこの度来伯。先日、サンパウロ市の日教寺で歓迎会が開かれた。 関係役員や来賓があいさつに立つ。今後の同学級の発展に大きな期待がこもっていた。 同学級が開講して約五カ月。箸を持てなかった子が持てるようになり、自転車にも乗れるようになった。 ここまで成果が出てい ...
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コラム サンパウロからパラナ州へ、本邦研修をしたことのあるOB教師らの研修旅行に同行する機会を得た。 日本からの講師による講演会。日本語モデル校の見学。「教師も移民の歴史を学ばなければ」と移民資料館を訪れるなど内容の詰まったもの。 それに、経験のある先生が集まるだけあって、「授業で使える、使えない」と教授法のことや、資料 ...
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コラム 歳をとれば足腰が弱くなり、歩行を助けるための杖を持ち歩く人も少なくないはず。 「サン・ジョアキンの駅から援護協会までの急な坂。どうにかできないものか――」。 こういった悩みを高年齢の人たちから何度も聞く。 「健康のため、車には乗りません」という七十六歳の男性に以前出会ったが、「一度、援協に向かうときに坂で転んで ...
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コラム 「子ども達の顔が写らないように写真をとって下さい」――。先日、サンパウロ日本人学校へ取材に訪れた際に、こう注意を受けた。誘拐などを防ぐためだという。 同校の約十二万平方メートルの敷地は日本人学校で世界一。三メートル近い白い壁で囲まれ、一見学校には見えない。内部は安全そのものだ。周りに広がるファベーラと奇妙に同居する ...
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コラム 薬物事件にからんで日本国内で逮捕されるブラジル人が増加している。 警察庁が発表した統計によれば、今年上半期に薬物事犯で検挙されたブラジル人は七十五人。昨年一位のイランを抜き、国籍別に見ると在日外国人中で最多となった。 うち五十五人は覚せい剤に関わるものだ。営利犯での検挙者がないことから、末端の使用者が多いのではな ...
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ニッケイ新聞 2006年8月22日付け 「日本」の原風景は何か――。 現在、来伯中の詩人、吉増剛造さんの映画「島ノ唄」。効果音や音楽を付けることなく、撮影中に入った音のみで映画が作られている。 日本の南方の島々を巡る旅を追っての撮影。鳥の鳴き声、風の吹く音、人が草を踏み分ける雑音など、ささいな響きが臨場感を出す。 日本に ...
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ニッケイ新聞 2006年8月19日付け 日本では只今、夏真っ最中。ブラジルが研究対象である学生や大学教員など、夏休みのこの時期を利用して来伯する者も多い。 先日、やはり研究目的のためサンパウロ市に到着した京都外国語大学の住田育法教授に会ったのだが、この日、教授という人の〝研究心〟を初めて目にする機会を得た。 ブラジルに在住 ...
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ニッケイ新聞 2006年8月18日付け 田中洋典氏がブラジル日本移民史料館の運営委員長を今月一日付けで退職した。 史料館は国士舘、日本館とともに経営面で文協の悩みの種。百周年祭典委員会の長も務めており、兼任は難しいと判断してのことだという。 自分の代わりに推挽したのは、文協副会長の関根隆範氏。まだ決定してはいないが、七副会 ...
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ニッケイ新聞 2006年8月17日付け 会社近くのバンカ。リベルダーデの象徴である「赤い鳥居」が映える絵葉書を見つけた。一枚八〇センターボ。「日本へ送ろう」と購入した。 以前のオーリャで「私の机には白紙の絵葉書で一杯だ」と書いたが、現状も同じだ。 日本の友人、家族には毎日Eメールを送っている。「簡単、早い、安い(ただ)」― ...
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ニッケイ新聞 2006年8月16日付け 週末にこれだけ人が集まる場所が他にあるかな。リベルダーデの人出を見るたびにそう思う。 この町がまだ「日本人街」だったころ。今も日本食の店が並ぶトマス・ゴンザガ街入口には「すすらん通り」と書かれた看板があったそうだ。以前話した一世の男性が懐かしそうに話していた。 時は移り、看板は消えた ...
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