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オーリャ!

愛憎半ばする感情

 アメリカ開催のサッカーコパ・アメリカ決勝でアルゼンチンのメッシがPKを失敗し、チリに敗れた。14年W杯、15年コパ・アメリカに続き、3年連続決勝で敗れた失意から、彼は〃この世の終わり〃のようなうなだれ方をしていた。 アルゼンチンに敵愾心を燃やすブラジル人も大喜びかと思いきや、どうも様子がおかしい。メッシはアルゼンチン代表からの ...

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外国人に拒否反応を示す日本人

 先日インターネットのヤフーニュースに、二つの本紙記事を投稿したら、日本の読者からの反応は実に対照的だった。片方は、ブラジルから熊本地震の被災者へ義援金を送った件。他方が、特定ビザを四世にも発給してほしいとのコラムだ。 前者には感謝の言葉とともに、日伯の友好を願う内容が目立った。ところが後者には、「四世になればほぼ外国人であり、 ...

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仏壇に供える朝一番のコーヒー

 文協で「移民の日」に行われた開拓先亡者法要では、今年はお供え物が餅からコーヒー豆に変わった。これは、仏教連合会内の準備会議で、コレイア教伯会長が発案したとのこと。 コレイアさんにその理由を尋ねると、「初期移民はコーヒー農園で働くための渡伯でした。開拓者先亡者慰霊法要ということで、その想いを偲ぶには、もちろんお米、お餅も良いです ...

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パウリスタ・スポーツ賞貰うと五輪に近づく?

 創設から早60年―。体育振興を願って始まったパウリスタ・スポーツ賞がまた一つ節目を迎えた。たかがコロニア表彰とあなどるなかれ。後のブラジル代表も輩出するなど歴史には重みがある。 合併した98年以降だけを見ても、仲尾次オスカル投手や大相撲の魁聖といった現役選手から、五輪柔道初の金メダリスト、アウレリオ・ミゲルサンパウロ市議などそ ...

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日本祭を舞台に県人会の活性化を

 間近に迫った日本祭り。先日公開された主要舞台の演目をみると、伝統舞踊や演武が多いのかと思いきや、意外にも若者向けのダンスや歌などが目立った。市川実行委員長にその理由を聞くと、来場者の60%強が20代から30代の若年層であることや、新たな時代に合わせて刷新を図ってきたためという。 一世が高齢化して日系社会が転換期を迎える今、「待 ...

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ペルー版「神の手」? いやいや、ただの手

 サッカーブラジル代表は、12日のペルー戦でハンド(手)のゴールを決められ、審判は気づかず有効となった。その結果、コッパ・アメリカで八強にも残れないという大屈辱を味わった。 ブラジルサッカー協会の動きは速かった。ドゥンガ監督を解任し、国内屈指の名将チッチに新監督就任を要請。敗退からそこまで、わずか48時間の出来事だった。 もしペ ...

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仏教を〃宝の持ち腐れ〃にしないために

 「数珠のかけ方も分らない」―西本願寺の僧侶いわく、たまにしかお寺に来ない三世や四世は、数珠をどうやって手にかけたら良いか知らない人も多いという。 日頃から仏教に触れる機会がなければ無理もない話だ。日本語を中心に説法する寺では、若い世代が教えを理解できないため、親とは違う宗教を選ぶ日系人が多いとも聞く。 そんな中で信徒数を増やし ...

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「自分を高めるスポーツ」を応援する賞

 パウリスタ・スポーツ賞の受賞者ほぼ全員が、経歴書に「競技を通し多くのことを学んだ」「支えてくれる全ての人に感謝する」と書いている。現役を退いた後、多くが指導者になっている。競技を通して苦しい練習に耐えて忍耐、勤勉さを身につけ、それを後進に伝えているわけだ。 柔道家ハラダ・ロベルトさんは挨拶で「幼稚園や小学校などの公教育に柔道を ...

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オーリャ!

 「実は思ったほど苦労しなかったんですよ」。ラーメン「モモ」開業の際、開発者のそんな一言がとても印象的だった。実は過去に、別の店舗(JOJOラーメン)の取材で真逆の言葉を耳にしたからだ。 現地食材で〃日本の一杯〃を再現するという、同じ方針の両店。「JOJO―」は日本のラーメン店主が監修したが、開店日を前に「苦労を重ねた」。プロも ...

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柔道家・篠原正夫の強さの秘密

 元代表監督、柔道家・篠原正夫さんの凄さは、どんなに厳しい指導を受けても「当たり前のこと」と忍耐強く受け入れたところにありそうだ。とりわけ厳しい指導を受けたはずだが、本人からは体験談をほとんど聞き出せなかった。 後に、第三者から普通に往復ビンタなどの〃指導〃が行われていたおの逸話を聞いた。今では不可能だろうが、当時は選手も指導者 ...

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