ホーム | コラム | オーリャ! (ページ 181)

オーリャ!

コラム オーリャ!

 「環境も全く違う所に送りだすのは心配よ。でもあなたの望みだから。たくさん経験を積んで見識を広めてほしい」―。  大相撲友綱部屋に入門が決まったスガノ・リカルドさんの送別会で、遠い異国の地に旅立つ我が子に贈った母の言葉。  これを聞いて、ブラジルへ来る前に私の母が言った言葉を思い出した。「きっと人生の中で貴重な体験になる。体だけ ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 先週、編集部に一人の婦人が来社した。「『ぶえのすあいれす丸同船者会』の記事を見たいと思って」という。六月三十日付けで掲載された、戦前最後の移民船のことだった。インテリオールに住む姉から聞いたと話していた。  四一年八月、婦人は九歳だった。記事にもあるように、対米開戦直前の国際情勢から、船はパナマ運河ではなくマゼラン海峡を通った ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 やっとワールドカップが終わった日曜日。イタリア系が多く集うサンパウロ市内のベシーガ区に足を運んでみた。  花火や爆竹は鳴らないし、地区中が騒ぎに包まれるわけでもない。ブラジル代表の試合後とは違うけれども、集まった人々は赤、白、緑の国旗を掲げ、太鼓とトランペットの生演奏に合わせて道路に飛び出し踊っていた。  パルメイラスの応援歌 ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 四年前にブラジルにYOSAKOIソーランを広めようと活動を始め、現在YOSAKOIソーラン祭り組織委員会の委員長を務める飯島秀昭さん。  飯島さんは、「時間を守りましょう。挨拶をきちんとしましょう。身の回りをきちんと片付けましょう」がYOSAKOIソーランの三原則だという。  確かに日本社会の〝原点〟というのはそこにあるように ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 農拓協が日系農協の実態調査を七月中旬から、三カ月をかけ、実施する。JATAKの委託を受けてのもので、現在六三あるという各農協と周辺農家の現状報告が期待される。  昨年三月に農拓協がまとめた日系農業に関する調査結果では、全伯約五万四千の日系人が農業に従事しているという。  しかし、これは電話やメールなどによる問い合わせによるもの ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 先日こどものその主催の慈善バザーを訪れた。  あいにくの雨。しかし会場は来場者で溢れていた。子どもの遊び場コーナー、民族舞踊ショー、食事、買い物コーナーあり。一日中楽しめる内容だ。家族連れも多い。  ボランティアの数だけでも千人近い。想像していたよりも大規模だ。町内会のバザーとは違う。「よく組織されている」。そう思った。  鈴 ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 また一人、ブラジルにゆかりのある国政関係者が亡くなった。  一日に死去した橋本龍太郎元首相。晩年は日歯連献金事件など暗い話題が目立ったが、現職総理としての来伯、日伯議連会長の経歴を振り返る時、二年後の日本移民百周年でも大きな役割が期待されただけに、六十八歳での死が惜しまれる。  野村丈吾、小林パウロ両連議の死去に続く、今回の訃 ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 満開の桜の中で行われたさくら祭り。「ん?」会場を見渡してみて、なんとなく街中の人込みとは違う感じがした。  「みんな白いな~」。隣で友人がつぶやくのを聞いてわかった。来場したガイジンの多くが白人系で、一見して黒人系の人が見当たらないからだ。  祭りに参加していたのはドイツ、ギリシャ、ロシア、ウクライナ、リトアニアの六カ国。白い ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 先日、チエテ川の絵を十二年間描きつづけている画家エドアルド・マルケスさんに出会った。  そのエドアルドさんが遊覧船を出すというので、戸惑いながらも行ってみた。  〝下水〟とまで呼ばれるチエテ川。  〝汚い〟とは聞いてはいたが、日本政府の協力で流環境改善事業が完了し、少しは改善されているのだろうと期待していたのも束の間。流域はコ ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 ここ一週間ほど、健康上の理由で菜食主義を通している。三十一歳にして、老化現象が現れるとは思わなかった。いささかショックだ。  レストランでは、サラダを食べるしかないが、自炊するとなれば話は別。フェイラに積まれる豊富な野菜、果物が救いだ。今日三十日はセアーザの設立四十周年式典がある。思わず、先人の苦労に思いを馳せる。  昨日、セ ...

続きを読む »