「コロニアの経済力が上がったんでしょうかね」と北海道協会の某役員。日曜の北海道祭り、目玉のニシンは十五レアルと少々値が張ったが、快調な売れ行きだった。 その一週前の琉球民謡コンクール。こちらも八時間という長丁場にもかかわらず、百人近い客が最後まで老若男女の歌声に耳を傾けていた。 故郷の食と芸能。二週の間に双方の盛況ぶりを目 ...
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コラム オーリャ!
最近、日本語をスラスラと話す若い人に会うと、つい「何世ですか」と聞く。留学生や旅行者であれば納得だが、三世となればどのように習ったのかとさらに質問してしまう。 日本語教育の難しさや日系社会の世代交代が言われる中で、日本語のできる三世、まして四世となれば「感心」してしまうのがコロニアでの常なのかもしれない。 日系三世の友人が ...
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日本ではテレビ放送が見られる携帯電話が売られているが、今月の十一日からパラナ州ロンドリーナ市の放送局の生放送も見られるようになった(機種にもよる)。 ブラジルと日本の時差を考慮し、同じ放送を十二時間後にも視聴できるという。受容性を調査してから実際にサービスの提供を開始する予定とあって、今は一カ月間無料で視聴が可能。 しかし ...
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来月移民の日を迎えるにあたり、地方ではどんな取り組みをしているのか気になった。 法要、イベントなど各地の表情を紹介できれば、と考えてのことだが少々唸ることに。 移民の日に合わせて、何らかの行事を催すところが意外に少ないのである。移住地の入植日にちなんだ入植祭で行う先亡者追悼法要も日本移民全体のことではない。 ここでいう移 ...
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「日本とブラジルの共通点・相違点は何か?」―日伯両国で生活をした経験を持つ人なら、一度はこの問いを考えたことがあるに違いない。 先日サンパウロ市内で開かれた商工会議所の定例昼食会に参加した。そこである一流企業の代表が、自身の在伯経験を通して冒頭の質問に「答えてくれた」のでここに記したい。 まずは相違点について。(1)季節が ...
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祖父母にもっと昔の話を聞いておけば良かったなと思うことがある。 ある戦前移民の男性と話す機会があった。少年の頃に渡伯、戦争前に日本で学び、戦後はブラジルで生活してきた人だ。 自分史を書いているという。本人は「行状記ですよ」と笑っていたが。 幼少時から現在まで、印象に残る出来事を書いている。他と少し違うのは、それをポルトガ ...
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日本語センター企画のビジネス日本語テスト対策講座が二十日で最終回となった。遠くはリオからの受講者を迎え、生徒は十八人を数えた。 教壇に立ち「皆さんがバイリンガルであることがうらやましい」と講師の中田秀光さんはいう。それとともに、幼少のころから日本とブラジルを行き来したことで、どちらの言語もきちんと習得できていない「セミリンガ ...
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百周年記念祭典協会の祭典委員会は、二年後の記念式典に向け各地で説明会を続けている。 関係者の手弁当で行なわれている同説明会。しかし周囲の反応は冷たく、先日の取材先では「何もしていない。資金はどこにいっているんだ」といった厳しい声があがっていた。 それもそのはず、実際に祭典委員会以外の動きが止まってしまっているのが現状。しか ...
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長年続いた文協バザーが発展的解消を遂げ、若い世代も取り込み成功を収めた「文化祭り」。 今年はガルボン・ブエノ街の一部も舞台に。リベルダーデ商店街も取り込み、地元の祭りに育っていけば面白い。 経営的にも十分結果を出しており、文協を代表するイベントに成長しそう。そういう自信もあってか、今年からはリッファを廃止した。 初回に一 ...
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二ヵ月ほど前に、静岡県浜松市にあるムンド・デ・アレグリーアという外国人学校を訪れた。 同校は昨年十二月に南米系の学校では初めて各種学校の認定を受けた。校長の松本雅美さんが、日本の外国人学校間の現実を話してくれた。 「浜松に限らず、日本の南米系の外国人学校は仲が悪い。お客となる子ども達を奪い合う関係という認識ですからね。私達 ...
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