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オーリャ!

コラム オーリャ!

 「ジャポネース」、街で見知らぬ人からそう呼ばれることがある。ドイツ系らしき人を「アレマン」と呼ぶのも聞く。  民族名?で呼ぶのは、移民国家のブラジルならではかもしれない。でも、それが行き過ぎることもあるのかな、そんな事を考えさせられる光景に出会った。  先夜東洋街のバールで、若者の一団が騒いでいた。店員に向って叫んでいる。ドイ ...

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 日本語の話せない方から「ポルタの日本語は?」と質問を受けることがあるが、「ドアです」と答えると、「英語ではなくて日本語が知りたい」という。言われて初めて外来語であったことに気付き恥ずかしくなることがしばしば。  以前、一世の方から「今ブラジルはあつい」と日本にいる孫に言われたが、その日は寒かったので「いや、今日は寒い」と言った ...

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 透明性、民主性――。今月末、二期目を迎える百周年協会・上原幸啓理事長の挨拶をいつも聞いている記者の耳にはタコが出来た。  ある理事会で理事長を中心とした協会幹部は、副理事長団体の代表者が求める会員名簿の公開を拒否した。百数団体しかない協会内のシャッパ登録団体数を引き上げる選挙法の改正など、「言行不一致」を指摘されても仕方ないだ ...

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 ペンと眼鏡、それに邦字紙。故・中隅哲郎氏(人文研元理事、旧日本語普及センター元副理事長)の遺影の前に、必ず供えられている品物だ。  「あの世にいっても、文章を書き続けてほしい」。そんな遺族の思いが込められている。同氏の七回忌が二十一日、西本願寺で営まれ、約八十人が参列した。  未亡人によれば、研究意欲は死の直前まで衰えなかった ...

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 同船者会。数十日間同じ船に乗りあわせた人たちが、四十数年経った今も集う。不思議な集まりだと思う。  「今の若い人たちに分るかなあ」、先日訪れたあめりか丸の同船者会で、出席者の男性が話していた。  「みんな『移民』という同じ目的を持っていた。大学卒でも百姓の息子でも、ブラジルに着いたらみんなゼロからのスタートだったんだよ」。   ...

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 県連新会長が決まった。二十八対十九。「大差」という人もいたが、個人的には五人ほどの差でしかないと思う。  松尾陣営ではすでに、選挙前から県連各部門の担当者の検討を進めていたようだ。準備の差というべきか。  新執行部は二世の県人会長が中心。一世から二世へ、ふと三年前の文協会長選の構図を思い出した。「世代交代」という見方もあるだろ ...

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 「樹の会とは何なのか?」という声を時折聞く。国士舘でのイベントや「百周年の残り日数タワー」の建設を予定しつつも文協側との接触はない。疑問も分かる。  真の目的は「百周年協会選挙」と断じた同協会執行部の動きは速かった。選挙法を変え、事実上シャッパを組むのを困難にしてしまった。  不気味と感じて手を打ったはいいが、もはや両者が手を ...

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 中曽根康弘、坂本龍一、ラモス瑠偉に共通するものは? この三人、もちろんブラジルには縁が深い。いずれも、リオ・ブランコ勲章の受章者だ。ほかにも、日本人の名が出てくる。  外交に多大な功績があった者に対して、政府が授与しているものだ。周辺諸国との領地問題解決に実力を発揮した、外交官の名にちなんだ。  リオ・ブランコ男爵が生まれたの ...

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 サンパウロ市に着いて、三日目。リベルターデ広場に出かけた。「安全」な国と有名な日本から初めてブラジルに来た。私がここでの新たな暮らしに抱いた心境は、単に「見知らぬ土地に住む」という以上の不安でいっぱいだった。  露店で、漢字で書かれた額縁の商品を見ていると、「日本人か」と声をかけられる。一世の人だ。ポルトガル語のできない私に「 ...

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 ポルトアレグレの南日伯援護協会の会報「援協ニュース」(日本語の部)は、現在、A4の用紙二枚(四ページ)をホッチキスで綴じて発行している。近着号で編集者がボヤいた。「いつも何となく読んでいた援協ニュースですが、いざ書いてみると、今までの青年ボランティアの有り難さが思い知らされます。慣れないパソコンで肩は凝るし、目はショボショボ… ...

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